GR IIIにワイコンを付けた

前使っていたGRが壊れた際に、後継のGR IIIを買うと、その後ワイコン等をそろえたりするには私の財力が足らないために断念するようなことを書いた。それが、他に良い(私の使い方に合う)カメラがなく、仕方なくGR IIIを購入して、さすがその写りの進化に感心している間に、何故かワイコンが私の目の前にある。事の推移に自分でも戸惑っているが、とりあえずこの状況を記録しておく。

ワイコンのパッケージの中身。相変わらずゴム製のフードがついているが、わたしはこの手触り、臭いが生理的に合わないので、多分これは使わず仕舞になるだろう

ワイコン本体。持ってみたところ、GR用のものより重い感じがした。実際に本体に着けて見ても、全体として重く、大きくなっている。

忘れてはならないのがアダプター。今回はワイコン装着を検知する接点が見える

実際にワイコンを付けて見たところ。実際にどれだけ重くなったのか、Webで調べようとしたが、古いワイコンのデータがみえなくなっていたので、自宅の台所にあったキッチン量りで実際に量って見た

機種本体重量(*)ワイコン重量(**)合計(g)
GR245210454
GR III252298550
(*) 電池、SDカード、ストラップ込み) (**)キャップ込み

実際、ワイコンだけで90g近くも重くなっている。以下にGR、GR IIIそれぞれのワイコン付きの写真を示す

やはり明らかにワイコンの存在感が大きくなり、持ってみてもフロントヘビーの感覚だが、だからと言って持ち運べないレベルではないので、早晩慣れるだろう

2024/02/11
んねぞう

11

02 2024

PC再利用

昨年PCを更新した時に、余ったcore i5 3570Kのセットをどうしようと思っていた。捨てるのには勿体ないし、取っておくにはケースが大きくて場所を取るしと思っていたところに、子供のために昔買ったスリムタワーデスクトップPC(Pentium搭載)が眠っていたのを、引っ越しを機に引き取ることになった。そこで、これらからニコイチで省スペースPCを組むことを企んだ

スリムタワーPCはPentium E5800と言うCPUが載っており、調べると2010年に発表されたものなので、i5 3570Kより2年前のモデルだ。Chrom OS Flexを入れて簡単にテストをして性能を調べてみたが、Clipchampによるビデオエンコード時間やOctane 2.0のベンチマークのスコアで数倍の開きがあるので、CPUを交換して場所を取らない遊び用のPCとして作る。まずはChrome OS Flexでもインストールして、遊んでみようという心積りだ

今回の換骨奪胎の全容を図にしておく

  1. Motherboard(MB)

CPUを収めるためのMotherboardは、現行のはATXで、スリムタワーのMicro ATXには入らないので、別途購入が必要だった。できるだけ安く上げたいので、中古品を探したらNECやLenovoのパソコンから抜いたものが売られていたが、いずれもメーカ独自のModificationがされている可能性が高く、細かいがどうにもならないこと(接続ピンのピッチとか)で躓いて頓挫するのが嫌だったので、これだけは新調した。4000円で、中国製。LGA1155と言うことで、多分動くだろうと予想

Micro ATXを注文したつもりだったがMini ITXだった。まあ、小さいから良い。4GBのメモリが4枚余っているので、メモリスロットは4つあるのが良かったのだが、値段が高いし、またChrome OSだし8GBでも十分だろうと2スロットで妥協

マニュアルは各部のソケットの説明の紙1枚。それも、フロントパネル関連のピンの場所が実物と違っている。まあ、とにかく動いてくれれば良い

因みに、箱には”Gaming Motherboard”との表記があるが、マニュアルには”Military Level Layout”とある。この2つの概念はどのように折り合いを付ければ良いのか、突っ込み所の多いMBだ

背面インタフェース。映像出力にはHDMIとD-SUB端子があるから物の役には立つ

2. CPU、クーラー取り外し

ミニタワーのケースを開けてCPUクーラーを外してみたらグリスがかぴかぴになっていた(左)。10年ぶりにCPU様と再会(中)。リテールクーラーさんには、ファンをひたすら回し続けて、ある意味CPU様よりくたびれているかも知れないが、引き続き頑張ってもらう(右)。10年後の第13世代の同等モデルのcore i5 13600Kを使って昨年組み上げたが、昨今はK付きモデルには爆熱のせいでリテールクーラーの添付を諦められてしまっているのに隔世の感がある

3. CPU、メモリ取り付け

これは特記することもなく済んだ。CPUクーラやメモリモジュールがちんまりと収まって、なかなか良いんでないかい? これにPSとSSDだけ付けて、大き目のクッキーの缶位のケースに収容できると面白いと思う

4. Motherboard組み付け

スリムタワーの中。Micro ATXのMB。これをそっくり取り外して、

新しいMBを組み付けた。これをマンハッタンの上空から撮った写真だとすると、MBの左側は、バスケットボールの遊びができる位のちょっとした空き地に見える(謎)

5. 配線

ここで一つ気がかりな点があった。このケースのフロントパネルの電源、リセット、HDDアクセス、電源ランプのピン(8ピン+1ピンNC)が一体式になっていることだ。この配列とMB側の配列が一致していれば良いのだが、最悪リード線を切って一本ずつピンソケットをハンダ付けして行く必要があるかも知れない。この懸念は追って確認することとして、電源ユニットの配線をして、ACコード、キーボード、マウス、ディスプレイの最低限の接続をして、PWRのピンをショートさせて起動するかどうか確認する

6. 問題発生

ここで問題発生。電源が入って、CPUクーラーのファンが回転を始めるのだが、モニタにBIOSの画面が出てこない。かなりの時間放置して見たり、CMOSクリア、メモリの交換、組み合わせを変えて見たり、電源を変えて見たり、なだめすかしたりして数時間あれこれやった挙句、Pentiumの方に付いていた2GBのメモリを入れて起動したところBIOSの画面が表示された。その後はメモリを交換しても、何をしても起動するようになった。何なんだ? ひょっとしてドライバがインストールされていないとダメ? だけどどうやって? ネットワークにつながっていないとダメ? とか様々なことを考えていろいろやって、結局何が悪かったのか分からず仕舞

7. 配線(続き)

5. の配線で、フロントパネルのリード線が束になって固められているものを、恐る恐る差し込んで電源ボタンを押してみると、正常に動作したので、良かった。USB、SATA、Audioの内部ケーブルを繋いで完成

8. 実用性

Chrome OS Flexで使って見たところ、ChromeによるWebブラウジングは全く問題ないレスポンスで、YouTubeもFHDまでであれば実用になる。音声も問題ない。4kは流石に読み込みが頻発して実用にならない。重負荷の作業でなければ、まだ十分に活躍できる。子供が使い道があるというのであれば返しても良し、そうでなければChrome OSの他にUbuntuでも入れて私のおもちゃにしても良い

9. まとめ

■Mini towerのcore i5 3570K CPUの有効活用のため、Pentiumを積んだスリムタワーのケースを活用してChrome OSを積んだ小さめのおもちゃPCを組んだ

– ケース側から来ているフロントパネルのピンがひとまとまりになっていて、もしMBのピンアサインと違っている場合は大変だと心配したが、問題なかった

– 途中システムブートができない事象が発生したが、何だかんだやっているうちに直った。原因不明

– CPUクーラのファンのピンが4ピンなのに対してMB側が3ピンなので、ひょってファンは全力で回りっぱなしになるのかと心配したが、そうでもなくて良かった

– Webのブラウジングには全く問題なく、YouTubeもFHDまでであればは支障なく再生できる性能である

– 何かの都合で、ACコードを抜いて、再度繋ぐと電源ボタンを押してもいないのにシステムが起動するのは何でなんだぜ?

ベースとなったものはFrontier FRS211/20A。私がDOS/V機をいじり始めた当時はフロンティア神代と言うブランド名だったと思う。このPCはヤマダ電機で売られていたものを買ったと記憶している。ブランドは生き残っているようだが、会社自体は消滅してしまったようだ

2024/01/22
んねぞう

GRとGR III 写りの比較

前の記事でRICOH GRとGR IIIの仕様と使用上について感じることを述べたので、ここでは写真写りについて、現時点で感じた違いについて記す。以下に掲げた写真はすべてRawで撮影、Jpeg(1200 x 800pixel)に書き出したもの

発色

左:GR 右:GRIII (以下同様) ISO200 F7.1, 1/250s 絞り優先(共通)

左:GR ISO200 F7.1, 1/250s 右:GRIII ISO200 F7.1, 1/320s 絞り優先(共通)

見てわかるように赤の発色に深みがある。GRで人肌を撮った時にCanonと比べて肌の色がくすんでしまっていて、色温度とかカラーバランスをいじって何とかごまかしていたのだが、これが何か良い方向に作用してくれると良いと期待している。関係ないがSIGMAのFoveonでこの場面を撮ったら、多分下段の写真の灯篭の柱の一番日の当たっている面は飽和して白くなっていたかも知れない

ゴースト

左:GR ISO200 F7.1, 1/350s(トリミング) 右:GRIII ISO200 F7.1, 1/125s(トリミング) 絞り優先(共通)

左:GR ISO200 F7.1, 1/2000s(トリミング) 右:GRIII ISO200 F7.1, 1/1600s(共通) 絞り優先(共通)

一番驚いたのがゴーストが良く抑えられていること。特に下の写真でわかると思う。別に私はゴーストそのものは意に介さず、このカメラに限らず逆光の強さを強調する効果として積極的に使ってきた(気にしないとも言うかも知れない)ので、これが私の写真に大きな影響があるとは思っていないが、素直に素晴らしいと思う

2024/01/20
んねぞう

Tags:

20

01 2024

RICOH GR III が来た

サブカメラとして使っていたRICOH GRが壊れたので、いろいろ楽しく悩んだ挙句、同じGRシリーズのGR IIIを注文していたのが、今日着いた。GR III Diary Editionで、納期は2か月と言われていたのが、注文したのが11月の24日頃なので、2か月より10日程度早く着いたことになる。なぜDiary Editionかと言うと、納期がNormalのものより1か月早かった、それだけ

うれしいので、まず最初に奥さんに報告して、その後写真を撮った

Diary Editionには銀色のリングキャップが予め付けられており、もともと付いていたのであろう黒いものも添付されていたが、多分、今後何とかしてワイコンを手に入れて、脱着しながら使うであろうことを考えると、紛失する未来しか見えて来ない。現行のGRもそうだった

あずき色をうんと淡くしたホディ色は、上品で良い感じだが、今後スナップカメラとして、この色がどういう形で働くか、使って見ないと自分の中で定着しない感じがしている

記念にGRと並べて

以下はGRとGR IIIの諸元の比較と、仕様上思ったことについて書いて行く

項目GRGR III
サイズ(mm)117.0109.4
高さ61.061.9
奥行34.733.2
容積(cm^3)247.7224.8
重量(g)245247
画素数1,690万2,424万
常用ISO範囲100~25,600
(1ステップ)
100~102,400
(1/3ステップ)
防塵防滴××
手振れ防止機能×〇(4段分)
内蔵フラッシュ
(GN5.4 ISO 100換算)
×
埃除去×
シャッタースピード範囲1/4,000~300秒1/4,000~30秒
フルプレススナップ
マクロモード〇(0.1m~∞)〇(0.06~0.12m)
クロップ35mm, 50mm35mm, 50mm
液晶モニタ画素数123万103万(タッチパネル)
レンズアダプタ―ピン×
露出補正±4EV、
1/3EVステップ
±5EV、
1/3EVステップ
DNGのLightroom 5.7.1適合性(*)

RICOHのHPより(*以外)

画素数が約1.4倍になったことは、トリミング常習犯の私としては素直にうれしい

手振れ補正機能も、私は暗い場所や夜に写真を撮ることも多く、低いシャッタースピードで撮れることが嬉しい

マクロモードは若干変更されて、最短撮影距離が6cmまで短縮されたが、遠い方はGRのように無限遠までではなくなった。本来マクロモードで無限遠まで撮れることが普通ではないのだが、時々マクロモードから標準に戻すことを忘れて、そのまま撮れて何気に助けられていたことも多かった。現実に、GR IIIでマクロモードから標準に戻し忘れて撮ろうとしてAFが合焦しないので何だろうと思ったら、実はマクロモードからの戻し忘れと言うことが、この10日間で2回程あったから。これは自分で注意しなければならない

液晶モニタの画素数が減っているが、使って見て、私は特にこれで困ることはないようだ。写真教室では、先生から撮った直後に液晶画面で、ピントや構図、露出の確認をするようにといつも言われているのだが、明るい屋外で、高々100万画素の液晶では私にはそのようなことは到底できないと、最近は諦めているし

タッチAFと言うものは私は初めてだ。これまでのGRではダイヤルボタンの一角にフォーカス位置の変更の機能を割り当てて、そのうえでダイヤルボタンを操作してフォーカスポイントを指定とするというやり方をしていたので、タッチAFが実際の運用上どのようなことになるのか、楽しみだ

レンズアダプタ―ピンと言うものが追加されたが、多分これはワイドコンバージョンレンズを付けたときに、焦点距離情報を自動的に伝達するものではないかと思う。GRでは、メニュー画面で自分で指定するようになっていて、私は端から無視していたので、今となってはどの写真をどの焦点距離で撮ったのか画像を見て判断するしかない。と言ってもトリミングしまくりなので、そういう詮索も無意味な世界になってしまっている部分もある。だけどデータとして残ってもらった方が都合が良いに決まっている

私は写真の現像にLightroom 5を使っている。とっくの昔にサポートが切れているので、新しいカメラのRawデータに対応していない。それでもGR IIIのDNGファイルは何の問題もなく読み込めたのでうれしい

ここから先は不満点

ISOの切り替えステップが1/3ステップ毎から変更できない。速写性を謳っているのになぜISOを800から1600に変えるに3回もボタンを押さなければならないのか? GRではADJボタンをしゅっと右か左にひっぱたくとISOが即座に倍/半分に変わってくれた。私は1/3段ごとにISOを変えるようなデリケートなセンスをしていないので、これは大いに不満。GR IIIでは現状最大限のカスタマイズでADJボタン押し込み→ダイアルボタン3回押しとなったので、私はGRからの改悪だと思っている

もう一つ、これはGRでも同じなのだが、絞りのステップも1/3段毎に固定されている。私は絞りを1/3段ごとに調整するようにデリケートなセンスは持っていないので、1/2段で十分。他の機種では1/2段に変更できる機能があるのに、同じく速写性を謳うGRとしてどうなんだろう

最後に不満なのかどうかわからないことを

GRでも電池の充電器が付属していなかったと記憶している。GR IIIではACアダプタをUSB Type Cケーブルで本体に繋いで電池を充電するようになっているが、本体の端子カバーがひどく開け難かった。Webで調べると同じような人がいて、蓋をこじ開けるのではなく、一旦背面側にスライドさせるようにしてから開けるようにすると良いという書き込みがあった。この情報はとても助かった。これまでの私だと、無理やりドライバを突っ込んでこじ開けて、どこかに修復不能な傷をつけて凹むというパターンだったろう。Webで調べるというひと手間をかけのは、自分にしては上出来だった。そうでなくてもこの蓋を何度も開け閉めするとちぎれてしまいそうな感じがしたので、スペアの電池と充電器を買って、いちいち本体の蓋を開閉して充電の必要がないようにした

次は、実際に試し撮り結果のGRとの比較について書く

2024/01/13
んねぞう

20

01 2024

音楽と写真のpp(ピアニシモ)-んねぞうのmp仮説

先日プロの写真家の先生(写真教室の先生)と、ある件でお話をした際に、白黒の諧調と音楽のpp(ピアニシモ) – ff(フォルテシモ)の対応の話になった

先生は、黒をppと捉えて、徐々に明るくなり、最終的に白の状態をffと言う捉え方をされていた。私は多少それに違和感を覚えた。何もない白い状態がppであり、黒がffではないかと思った。その時は、これはどちらが正しい、間違っているということではなく、個人の考え方によるものだと思ったので、それ以上突っ込んだお話はしなかったが、ふとした時に奥さんにこの話をしてみた

彼女の感覚も白がppであり、ffは黒と感じるという。因みに彼女は音大ピアノ科卒なので、ここで思いついたことがあった

音響芸術において、基本は無音である。無音を基調として、空間に音を放射して行く。最終的に空間に音響が充満した状態を「黒」と言うイメージで認識するのかも知れない。これに対して、写真は光の芸術である。基本は光のない状態、即ち「黒」である。この状態から、徐々に光が差してきて、極限は空間にすべて光が充満した状態が「白」となる。この基底状態の「黒」が静寂に相当するので写真家にとって「黒」がppであると考えた

これを図解すると下図のようになる

改めて言葉で表現すると

んねぞうのmp仮説

音楽家、写真家それぞれが白、黒の違いと、これを音の強さの対応で感じるやり方は異なる。これは、それぞれの芸術が扱う媒体による。即ち、写真家は光の量の少ない状態(即ち黒)をppと知覚し、音楽家は音量の極大の状態(ff)を黒と知覚する

これをんねぞうのmp仮説と名付ける。サンプル数は3だけどな

因みにmpとはMusicianのmとPhotographerのpを組み合わせたものである。メゾピアノと掛けてあることは言うまでもない

お後がよろしいようで(mp)

2024/01/13
んねぞう

C:ドライブのM.2 SSD化

確か3か月ほど前にPCを更新した顛末を記事にした際に、俺は硬派なんだからM.2 SSDなんか使わねんだかんな、と啖呵を切った覚えがある

いつの間にかその舌の根が乾き、しれっとM.2 SSDを導入したので、記事にする

きっかけはこれ ↓

LightroomのDBファイルのバックアップは一世代までしか残さず、残りはすべて削除したりして、ディスクの空き容量には注意していたつもりだが、DaVinchi Reslolveのアップデートがあるということでファイルをダウンロードしようとしたらディスク容量が逼迫していてできないと言われた。凡その犯人は、iPhone1台とiPad2台のバックアップで60GB程度占有されている、Mobilesyncと言うフォルダであることは分かっているのだが、これを別のドライブに移す方法がわからず、もしできたとしても後々面倒なことになると思うので、手を付けないことにしている

C:ドライブの容量拡張のために価格比較サイトを見ていると、M.2 SSDが2.5in. SATA SSDと同等の価格だったので、M.2 SSDにすることにした。ブランドは宗教上の理由でKIOXIA

前回、C:ドライブをHDDから2.5in. SATA SDDに移行した時はクリーンインストールをしたが、Webで調べると、ディスククローニングと言う方法があるらしく、そのためにはソフトが必要なのだが、Macrium Reflectと言うソフトが30日間無料で使えるということだったので、これを使うことにした。Webで使い方を説明しているのを見るのだが、クローン先のM.2 SSDをUSB接続の外付けケースに入れて繋げて作業することの紹介しか出ていない。私は、できるだけ出費を抑えるために(ディスククローニングのためだけに外付けケースを買うようなことはしたくない)、一部のWebに、Mother boardのM.2 スロットに繋げてもできるようなことが書いてあったので、これを信じて、腕捲りをして(モノがMacriumだけに)現行C:ドライブをSATAのスロットに、移行先のM.2 SSDをMother boardのM.2スロットに取り付けて作業することとした

Mother boardを上から見て、M.2スロットを覗いたところ。CPU Cooler(AK620)のフィンが大きく、ヒートシンク(シート貧苦と言いそうになるのは私だけですかねああそうですか)の両端のネジが外せないかと心配だったが、何とかアクセスすることができた

先日のPC組み立ての際にやらかしたような、伝熱面の保護シールを剥し忘れるような失態もなく、無事固定

他の関係ないHDDのSATAケーブルを外してReflectを起動して、クローニングを実施したが、その時の失敗を記す

  1. 移行先のディスクが、元のC:ドライブと同じ容量のパーティションしか切られず、残りは未割当の状態になってしまうのに、その原因が分からずしばらく悩んだ
  2. 何回かやり直すのだが、一旦できてしまったパーティションはWindowsの管理ツールでは削除できず、diskpartと言うコマンドを使ってできることが分かるまで時間がかかった
  3. 以上がクリアになって現行のC:ドライブで立ち上げて、このC:ドライブのReflectを起動してクローニングするのだが、途中でC:ドライブのマウントを解除できないというエラーが発生
  4. この時点で、Mother boardにM.2 SSDを付けてのクローニングを断念、仕方なくAmazonで安い外付けケースを購入(下の写真)
  5. ディスククローニングは成功したが、Mother boardのM.2スロットにSSDを取り付けて起動すると”Inaccessible boot device”と言うエラーが発生し、BIOSでOS立ち上げ時のデバイスの起動順序を何回も見直したが改善せず、WebでSafe modeで起動して見ると良いという記事があり、試してみるとうまく行った


以上、これで3日楽しませてもらった。結果がこれ↓


Windowsの起動時間も早くなった。HDDを繋いで起動した時は、やはりHDDのスピンアップに要する時間のためか、若干遅い感じがする。それでも前より明らかに早い。ソフトウェアの起動も明らかに早くなり、デスクトップに置いてあるデータの読み込みも早い。瞬きする間に、と言う感じである。CrystalDiskMarkの結果は、ほぼ看板通りだ


で、何を言いたかったかと言うと

2.5in.SSDからM.2SSDのへのクローニングにあたり、Mother boardのM.2 SSDスロットへのクローニングはできず、USB外付けケースに繋いで行うしかないようだ

“Inaccessible boot device”と言うエラーが発生した暁には、Windowsを一旦Safe modeで起動すれば、その後正常に立ち上がるようだ

以上でし

2023/12/08
んねぞう

スナップ撮影

このところサブカメラが壊れて舞い上がっている

このカメラの大きな用途の一つがスナップ撮影用ということもあり、このカメラが壊れたことによって、自分の中でスナップ撮影に意識が向いてきている。生来の天邪鬼が頭をもたげて来て、スナップカメラが壊れたことによってスナップ撮影がしたくなって、出かけて撮影をしたりしている。昨日はGR一台、ワイドコンバージョンレンズもなく、単体で勝負と言う意気込みで出かけて来た

GRは壊れているのだが、どうも電源ボタンを押して、しばらくしてシヤッターボタンを押すと、もうしばらくして液晶画面にファインダー像が表示され、その後は正常に撮影ができることがわかったので、一旦その状態にしたら、電源は切らずに、またオートシャットオフの時間も長く設定して使うことにすれば、とりあえず使える。この使い方だと電池の消耗が激しいが、これは普段からスペアの電池を持ち歩いているので問題はない

しかしいずれにせよ速写性についての問題は解決できないので、新しいGRの到着が待たれる

昨日撮った写真の一部は「んねぶら」に掲載した(川沿いの駅-Nov.2023)。人物も撮影したが、肖像権の問題があるだろうから掲載は控える

2023/11/26
んねぞう

文芸同人誌「澪」22号合評会

2023年11月26日、澪22号の合評会が編集長以下4名の同人の出席の下に開催され、各人の作品についての濃密な議論が交わされ、私の作品についても有益なアドバイスを頂いた

私は毎回フォトエッセーを投稿しているのだが、最後のインド人の幼い兄妹の写真を撮った際に、「貴方はこの写真を撮った時に、相手に対して何らかの不安を与えたことになるが、あなたは相手の人生に対して何らかのコミットをしたことになることを自覚すべきです」と言う指摘を頂いた。写真を撮るということが、そのような重みをもつ場合もあることに気付かされた

2023/11/26
んねぞう

26

11 2023

サブカメラ

壊れたサブカメラの代替をどうするかについて、このところ手持ちの古いMicro Four Thirds(以後MFT)のミラーレス機にFour Thirds(以後FT)のアダプタ経由でFTの25mm パンケーキレンズと電子ビューファインダを付けて撮り歩いて、使えるかどうか検証している

下記のURLは私の写真ブログ「んねぶら」に掲載した写真で、上記のカメラで撮影したもの

秋 何もない風景-Nov.2023
秋 何もない風景2-Nov.2023
秋 何もない風景3-Nov.2023

写りについては、光量が十分確保できる時には、GRよりも色乗りの良い写真が撮れる感じを受けるが、曇りとか黄昏時の光量の低い時にはノイズが乗るし、また曇りの日でも木立とその奥にある曇り空が入っている構図では、空が盛大に白飛びして、さればとて露出をマイナス補正しても、今度は木立の暗部でノイズが出たりする。これは如何に私でも看過できないレベルだった。今のMFTのセンサでは、技術の進歩で問題は低減されているのだろうが、同様にAPS-C、フルサイズでも同様の技術の進歩があるだろう。画素数も私はトリミングしまくりなので1200万画素は不足気味だ。また、速写性と言う意味では、レンズや電子ビューファインダがごつごつ出っ張っているカメラを引っ張り出して、スイッチを入れてと言う時間を考えると、うーんと考えてしまう。ストリートスナップをしていて、如何にもカメラ然とした見てくれは持っているこちらも気遅れがする。AFも、ジーコジーコと早くはない。使っているレンズの性能に左右されるのかも知れないと思って、MFTの14mmのレンズの新品・中古の購入検討して見たりしていたが、GRではFull Press Snapと言う、決め打ちの距離でとにかくシヤッターを切る、と言う機能がある。とっさの場合にはこれを使っていたりするので、やはり私がGRに求めていたのは速写性だった、と言うことがはっきりした

整理すると、GRの後継に求めるものは

  1. 速写性
  2. コンパクトさ
  3. FTを超えるセンササイズ(ラティテュードと画素数)

であり、この点から見て、E-PL1sが私にとってのGRの後継の線はないものとして、もうGR(今はGR IIIと言うのか)を買い直すしかないと思い定めた。奥さんの許しを得て、いざ注文、と言う段になって、今度は納期が長くかかることが判明。納期3か月と言うのは、これまで、カメラでは考えられない納期だ。納期を明示していないサイトさえある。それでも欲しいのか、と自分の胸に聞いて、うん、欲しいと回答が得られたので、あるサイトで購入手続きをして、決済ボタンを押したら、決済に失敗しました、クレジットカード会社に連絡を、とのこと。とにかくクレジットカード会社に電話して、解決してもらったが、ここでまた、お前本当に欲しいのか、お前はこのカメラに相応しい人間なのかと問われている気がして、少し凹んだ

<補足>
私が求めるものとして速写性云々を第一条件として挙げたのに対して、この記事の中で記載したURLの中に、速写性を求められるような写真が1枚もないではないかと思う方もおられるかも知れない。そのような写真は、訳あってWEB上では公開を控えさせて頂いているので諒とされたい

2023/11/24
んねぞう

んねぞうのカメラ評価 E-5と6D

サブカメラとして使っているRICOH GRが壊れたのを機に、その代替策を考えている過程で、これまでのカメラを含めて考えたことがあるので、総括してみたい

現在のメインカメラはCANONの6Dで、上述のGRと同じ10年選手だ。その前はOlympusのE-5、その前はOlympusのE-410だった。一方、サブカメラは、Olympus E-PL1sからGRになった。その中で、この十数年メインカメラとして使ってきたOlympuのE-5と、その後継機のCANONの6Dについて纏めた

Zuiko digital ED 50-200mm F2.8 – 3.5 SWDと共に

Olympus E-5は、当時のOlympusのフラッグシップモデルで、それでいて本体実売価格が20万円を切っていた。その当時は何とも思わなかったが、その後買った6Dと比べると、いろいろな点で違っていた。まず防塵防滴性能。6Dは一度バックパネル内に水が入り修理したが、E-5は一度もなし。次に撮像センサーの埃除去機能。6Dでは偶に撮影した画像に埃の丸い影が映ることがあり、これをLightroomで画像から除去することがあったが、E5ではなかった。また、ライブビューなどで撮影する時に使うアイピースシャッターは、ファインダ内の機構として備え付けられていたのが、6Dでは、ゴムの板を自分でファインダーにはめ込むようになっていた

片やOlympusはフラッグシップモデル、片やCANONはミドルクラスで比較するのはフェアではないかも知れないが、防塵防滴性能については、NIKON, CANONのユーザが、防塵防滴機能のあるカメラを使っていても、雨中ではタオルでボディを覆いながら撮影するという話を聞いたが、私は全くこのようなことをせずにE-5を使っていてトラブルに見舞われたことがないので、私はこれは間違いのないことだと思っている

一方、フルサイズとFour Thirdsのセンサに由来する問題として、白飛びとボケの問題がある。最近のFour Thirdsはどうか知らないが、とにかくダイナミックレンジ、ラティテュードが狭く、白飛びには悩まされた。このことから習慣的に-1Ev補正をして撮影する癖がついた。フルサイズの1/4のセンサ面積に当時1200万画素を詰め込むのだから不利な点があるのは否めない。当時発売されていたAPS-CのNIKONのD300と言うモデルも1200万画素と言うことだったので、ほぼ半分の面積に同じ数の画素数を詰め込んでいたということになる

また、ボケについても、写真雑誌に載っている写真で、フルサイズのボケと言うものに憧れを持っていた。これは原理的にどうしようもなく、必死に絞りを開けて(場合によってはNDフィルターも使って)ぼけを表現しようとしていた。この時、E-5のシャッタースピードの上限は1/8000秒まで上げて撮影したりしていた。因みにこの1/8000秒のシャッタースピードは普通のミドルレンジのカメラにはなかなか装備されない機能であり、知らず知らずのうちにその恩恵に与っていたことを、後になって知った。液晶画面がバリアングルになっていることも、後になって知ったのだが、他のNIKON CANONのカメラではまだ一般的ではなく、NIKON、 CANONユーザの間では当時はバリアングルにすることにより、液晶取り付け部の強度が、とか、その分厚みが増えるという、批判的な意見が多かったように思う。しかし、私にとっては、これは大きなアドバンテージである。これによって撮影アングルがかなり自由に取れたことは大きい。今NIKON、 CANONの上位機種にもバリアングル液晶が普及していることを見ると、当時のNIKON、 CANONユーザは食わず嫌いだったのではないかと思う

センササイズに由来するもう一つの不満点として、高感度耐性の問題があった。私の写真ブログ「んねブラ」を見て頂けるとわかると思うが、夕暮れとか夜の写真が結構多い。その時は勢い感度を上げることになるのだが、その時にどうしてもノイズが増えて、如何にセンサー駆動式手振れ補正機能の力を借りても思うようなシャッタースピードまで上げられないことも多かった

上記のような、当時の自分としては白飛びとボケが大きな不満で、次の機種の選択においてはこれが大きなポイントだった

次の機種として、当時CANON 6Dの対抗機種としてNIKON D600があったが、高感度ノイズは6Dの方が少ないという記事が多かったので、それが決め手になった

ボケと言うものへの憧れのせいで、Zeiss Distagon F1.4/35mmと言うマニュアルフォーカスの、カメラに詳しい知人には「ゲテモノ」と呼ばれたレンズも買った。これで絞り開放で撮ったりしたが、これはこれでピントのシビアさ、パープルフリンジの問題があることも分かった。結局、フルサイズに期待していたことは、ボケとラティテュードの広さであり、ボケについては絞り開放馬鹿一直線で堪能したし、ラティテュードについても、Lightroomでいろいろいじっても暗部、明部とも良く粘ってくれるのに感動した

これまでの経験で学んだことを列記すると以下のようになる

■ 造り込みの例

アイピースシャッター

電源ボタン

上記の他に、E-5では画角の隅々まで描写が一定しているのに対して、6Dでは周辺になると光量が落ちたり、収差を意識するようなことが多かった。ただし、これは買ったレンズのグレードもあるだろうし、私はその描写を問題にするような写真は撮らない(撮れない)ことが多いので、大きな問題ではないと思う

Four ThirdsのE-5を使い始めた頃は、当時のデジタル一眼レフのレベルと言うものに対する自分なりの基準がなく、あるものを何の自覚もなく使っていたが、6Dに乗り換えた後で、テレセントリック性と言う、写りへのこだわり、防塵防滴、バリアングル液晶、細部のスイッチ類の配置等Olympusのカメラ造りに対する真面目さと言うものを思い知らされる結果となった。誤解のないように言い添えるが、当時本体の実売価格20万円を切る価格で発売されていたE-5と6Dを比較しての話だ。これで、思い出深い写真を撮れた、とても良いカメラだった

一方で、ボケ、ラティテュードに関するAPS-C, フルサイズとの違いはセンサーサイズによる物理的法則の制約による宿命であり、克服できないものと理解している。最近のOlympusの一眼レフはNature系のフィールドをターゲットにしているのは、その精密な描写、被写界深度の深さ、軽量コンパクトである特性を生かし、そして防塵防滴機能を研ぎ澄まして来た帰結だろうと思う

私は臍曲がりの気があり、判官贔屓のバイアスが多少かかっていることは自分でも気づいているのだが、それを差し引いてもOlympusを応援している。多分センサーサイズの宿命からデジタル一眼の主流にはなり得ないだろうが

2023/11/18
んねぞう

Tags:

19

11 2023