Posts Tagged ‘情報家電’

CPUのベンチマークを見て思ったこと

これまで保有してきたパソコン類の性能比較のために、ベンチマークを取って見たので記録のために掲げる。プラットフォームがWindows、iOS, Chrome OS Flex, Raspberry pi OSと多岐に亘っているのだが、これらに共通して使えるベンチマークツールはOctane 2.0しか知らないので、これで試して見た

機種スコアブラウザ搭載メモリ
core i5 13600K100,651Chrome16GB
iPhone SE2 (Apple A13)52,714Safari3GB
iPad mini 5 (Apple A12)46,771Safari3GB
core i5 3570K43,205Chrome16GB
Celeron N402021,328Chrome4GB
Pentium E580021,047Chrome8GB
iPad 第5世代 (Apple A9)19,626Safari2GB
Pentium E580012,740Chrome2GB
Raspberry Pi 4B9,550Chromium4GB

このスコアが正確に何を意味しているのかは分からないが、少なくとも何かの指標にはなるであろうと思い、掲げる

順位を眺めると概ね感覚に沿っているが、多少意外に思ったのは、現在もブラウザおよびYouTube端末として不満なく使っている第5世代 iPadのスコアが19,626と、Cerelon N4020の21,328と大差なかったこと。i5 3570K辺りと同等だろうと何となく思っていた

Pentium E5800はメモリが2GBと8GBの2通り計測したが、スコアが12,740から21,047と大幅に増大し、メモリの効果が見て取れるのが興味深い

CPUの発売年にばらつきがあるので、何か見えて来ないかとCPUの性能と発売年の散布図を作って見た

しみじみとこの図を眺めていると、下のように3つのグループが私の目に浮かび上がって来た

この2つのグループで共通しているのは、2010年、2012年当時のパフォーマンスのCPUでも現在では全く使い物になっていないかと言うと、決してそうではなく、PentiumクラスのパフォーマンスのCPUはApple A9とかCerelon4020として、7~9年後タブレット端末とかローエンドのWindow ノートPCとして(流石にこれはきついが)デビューしているし、core i5 3570も7~8年後ミドルレンジのAppleA12、A13相当でタブレットやスマートフォンのCPUとして登場している。何が違うかと言うと、スペースや冷却に気を遣う必要のないところから、高密度化の要請、冷却の制限に対応できるように小型化、低発熱化の進化を遂げている所だ

CPUの進化と言うと緑グループのように性能の向上が第一に思い浮かび、良く正常進化と言われるものだろうが、性能は変わらなくても、それを発揮するための小型化と発熱制御の技術が進歩して、当時では考えられなかった使い方ができている。性能ではなく、このような面での進化もあるのだな、と改めて認識させられた

2024/03/05
んねぞう

GR III最終形

これまでGR IIIの購入、ワイコンの購入とこれにまつわる問題について書いてきたが、ここにきてやっと、私がGRを使っている最終形態にたどり着くことができた

スナップ撮影の際はジャケットなど付けずに単体でハンドストラップのみでの運用とし、重撮影のときは上の写真のようにネックストラップを付けたジャケットに入れて首から下げるようにしている。しかし、Webで探してもGR IIIに合い、ネックストラップを付ける環を備えているジャケものがなかった。なので、仕方なくGRで使っていたジャケットを流用することとなった

幸いなことに、GR IIIになってからボディサイズが小さくなったので、左右に隙間が空いているが三脚固定用のネジで問題なく固定できている

何を言っているのか伝わらないと思うので、稚拙ながら自分がどのようなスタイルで使っているかを書いてみた

ネックストラップはスナップ撮影のときは不要なので、ボディジャケット側に付けたい。しかし今はそのようなジャケットが見つからず、みんなストラップ類はボディ側のストラップホールに通すようになっている。なので、GR用のボディジャケットを流用する。大分擦れて良い味を出している、と言えないこともない

GRパゴダIII。上から追加の電池、レンズアダプタ、ワイコン、本体

2024/03/02
んねぞう

02

03 2024

GR IIIのワイコンに保護フィルタを付けて見た

前使っていたGRのワイドコンバージョンレンズ(以後ワイコン)は、当初からフィルタを付ける前提で設計されておらず、付けるとケラレが発生するということを聞いていたので、そのまま裸で使って来ていた。しかし、大きなギョロ目の凸レンズがむき出しで、雨に濡れて水滴が付いた時はてきめんに映り込んでしまうので、その都度レンズペーパとかハンカチで拭かざるを得ないのだが、コーティングが剥がれないか気になっていた。また、撮影の間は頻繁に付け外しをし、仕舞ったポケットから手探りで引っ張り出す際に、指がレンズに触れて指紋が付いてしまうことがあり、これもまた拭き取りの際に気になっていた

この度GR IIIではどうなのかWebで調べて見たが、やはりメーカからは、ワイコンを付けるような設計にはしていないということを言われたという記事があった。また、無理に付けるとフィルタのガラスとレンズが接触する恐れもあるらしい

試してみた

1.サイズ

そもそも前玉側のフィルタ径がメーカから公表されていないので、(*1)手持ちのレンズに付いているフィルタを片端から試してみたところ、72mmの保護フィルターが合った

(*1)後日確認したら、RICOHのFAQに記載があった(https://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/support/faq/gr-3/)。さらに、ワイコン付属のキャップの裏に”Φ72″の刻印があった

装着した状態

2.ケラレ

一番気になるケラレについて、① フィルタなし、② フィルタ装着、③ フィルタをねじ込まず、辛うじてワイコン前面に引っかかっている状態(枠がもっと太い場合を模擬)、④ 手でワイコンを持って、3mm程左にずらしてわざとケラレ状態にしたものの4枚の写真を撮影し、比較する

撮影はすべてISO1600、 F7.1、 1/25秒、三脚使用。PCの画面に真っ白の図形を表示させ、モニタの画面中央がカメラのファインダー画面右上端になるようにして撮影

① フィルタなし
② フィルタ装着
③ フィルタ浮かし状態
④ 手でフィルタを持って、ケラレ模擬

①のフィルタなしと②のフィルタありの2枚とも右上が暗くなっているのは共通なので、これはもともとの周辺光量落ち又は液晶の視野角によるものだと理解できるが、私の目にはそれ以上の違いが分からない。④で模擬的に極端なケラレを再現しているのだが、そのような像の出方は認められず、場合によっては今回使っている以上の太枠のフィルタも許容できるかも知れない。

3. レンズとの接触

Webで、レンズの表面にティシューを乗せ、その上からフィルタを徐々にねじ込んで行ってその様子でフィルターガラスとレンズの間隙を観察する方法が書いてあったので、試して見た

ワイコンを上向きに置き、レンズより小さめに切ったティシューを乗せ、その上からフィルタを少しずつねじ込んで行き、ティシューが挟まれていないかを観察した。最初はフィルタのガラスとの摩擦でティシューが一緒に回転して、おしまいは回転が止まったが、特にティシューが押しつぶされている様子もなく、フィルタが固定できた。装着しているときも、Newton’s ringの発生も認められない(*2)ので総体的に問題なしかと

(*2) なぜ突然Newton’s ringを持ち出したかと言うと、確かこの現象はレンズとガラスの距離が光の波長のオーダーで近接しているときに発生するものなので、これが発生していないということは、今回の隙間はそれを余裕で超えているのではないかと言う期待が持てたため

4. 結論

– GW4の前玉のフィルタ径は72mmだった
– 手持ちの、細枠でもない保護フィルタではケラレはなかった
– レンズ面との接触も問題なかった

なので、72mmのフィルタを買って様子を見ることにする

以上、自分の記録と、他の人達に何かの参考になることもあるかと思い記事にしたが、実行されるときは自己責任でどぞ

2024/02/25
んねぞう

25

02 2024

GR IIIにワイコンを付けた

前使っていたGRが壊れた際に、後継のGR IIIを買うと、その後ワイコン等をそろえたりするには私の財力が足らないために断念するようなことを書いた。それが、他に良い(私の使い方に合う)カメラがなく、仕方なくGR IIIを購入して、さすがその写りの進化に感心している間に、何故かワイコンが私の目の前にある。事の推移に自分でも戸惑っているが、とりあえずこの状況を記録しておく。

ワイコンのパッケージの中身。相変わらずゴム製のフードがついているが、わたしはこの手触り、臭いが生理的に合わないので、多分これは使わず仕舞になるだろう

ワイコン本体。持ってみたところ、GR用のものより重い感じがした。実際に本体に着けて見ても、全体として重く、大きくなっている。

忘れてはならないのがアダプター。今回はワイコン装着を検知する接点が見える

実際にワイコンを付けて見たところ。実際にどれだけ重くなったのか、Webで調べようとしたが、古いワイコンのデータがみえなくなっていたので、自宅の台所にあったキッチン量りで実際に量って見た

機種本体重量(*)ワイコン重量(**)合計(g)
GR245210454
GR III252298550
(*) 電池、SDカード、ストラップ込み) (**)キャップ込み

実際、ワイコンだけで90g近くも重くなっている。以下にGR、GR IIIそれぞれのワイコン付きの写真を示す

やはり明らかにワイコンの存在感が大きくなり、持ってみてもフロントヘビーの感覚だが、だからと言って持ち運べないレベルではないので、早晩慣れるだろう

2024/02/11
んねぞう

11

02 2024

PC再利用

昨年PCを更新した時に、余ったcore i5 3570Kのセットをどうしようと思っていた。捨てるのには勿体ないし、取っておくにはケースが大きくて場所を取るしと思っていたところに、子供のために昔買ったスリムタワーデスクトップPC(Pentium搭載)が眠っていたのを、引っ越しを機に引き取ることになった。そこで、これらからニコイチで省スペースPCを組むことを企んだ

スリムタワーPCはPentium E5800と言うCPUが載っており、調べると2010年に発表されたものなので、i5 3570Kより2年前のモデルだ。Chrom OS Flexを入れて簡単にテストをして性能を調べてみたが、Clipchampによるビデオエンコード時間やOctane 2.0のベンチマークのスコアで数倍の開きがあるので、CPUを交換して場所を取らない遊び用のPCとして作る。まずはChrome OS Flexでもインストールして、遊んでみようという心積りだ

今回の換骨奪胎の全容を図にしておく

  1. Motherboard(MB)

CPUを収めるためのMotherboardは、現行のはATXで、スリムタワーのMicro ATXには入らないので、別途購入が必要だった。できるだけ安く上げたいので、中古品を探したらNECやLenovoのパソコンから抜いたものが売られていたが、いずれもメーカ独自のModificationがされている可能性が高く、細かいがどうにもならないこと(接続ピンのピッチとか)で躓いて頓挫するのが嫌だったので、これだけは新調した。4000円で、中国製。LGA1155と言うことで、多分動くだろうと予想

Micro ATXを注文したつもりだったがMini ITXだった。まあ、小さいから良い。4GBのメモリが4枚余っているので、メモリスロットは4つあるのが良かったのだが、値段が高いし、またChrome OSだし8GBでも十分だろうと2スロットで妥協

マニュアルは各部のソケットの説明の紙1枚。それも、フロントパネル関連のピンの場所が実物と違っている。まあ、とにかく動いてくれれば良い

因みに、箱には”Gaming Motherboard”との表記があるが、マニュアルには”Military Level Layout”とある。この2つの概念はどのように折り合いを付ければ良いのか、突っ込み所の多いMBだ

背面インタフェース。映像出力にはHDMIとD-SUB端子があるから物の役には立つ

2. CPU、クーラー取り外し

ミニタワーのケースを開けてCPUクーラーを外してみたらグリスがかぴかぴになっていた(左)。10年ぶりにCPU様と再会(中)。リテールクーラーさんには、ファンをひたすら回し続けて、ある意味CPU様よりくたびれているかも知れないが、引き続き頑張ってもらう(右)。10年後の第13世代の同等モデルのcore i5 13600Kを使って昨年組み上げたが、昨今はK付きモデルには爆熱のせいでリテールクーラーの添付を諦められてしまっているのに隔世の感がある

3. CPU、メモリ取り付け

これは特記することもなく済んだ。CPUクーラやメモリモジュールがちんまりと収まって、なかなか良いんでないかい? これにPSとSSDだけ付けて、大き目のクッキーの缶位のケースに収容できると面白いと思う

4. Motherboard組み付け

スリムタワーの中。Micro ATXのMB。これをそっくり取り外して、

新しいMBを組み付けた。これをマンハッタンの上空から撮った写真だとすると、MBの左側は、バスケットボールの遊びができる位のちょっとした空き地に見える(謎)

5. 配線

ここで一つ気がかりな点があった。このケースのフロントパネルの電源、リセット、HDDアクセス、電源ランプのピン(8ピン+1ピンNC)が一体式になっていることだ。この配列とMB側の配列が一致していれば良いのだが、最悪リード線を切って一本ずつピンソケットをハンダ付けして行く必要があるかも知れない。この懸念は追って確認することとして、電源ユニットの配線をして、ACコード、キーボード、マウス、ディスプレイの最低限の接続をして、PWRのピンをショートさせて起動するかどうか確認する

6. 問題発生

ここで問題発生。電源が入って、CPUクーラーのファンが回転を始めるのだが、モニタにBIOSの画面が出てこない。かなりの時間放置して見たり、CMOSクリア、メモリの交換、組み合わせを変えて見たり、電源を変えて見たり、なだめすかしたりして数時間あれこれやった挙句、Pentiumの方に付いていた2GBのメモリを入れて起動したところBIOSの画面が表示された。その後はメモリを交換しても、何をしても起動するようになった。何なんだ? ひょっとしてドライバがインストールされていないとダメ? だけどどうやって? ネットワークにつながっていないとダメ? とか様々なことを考えていろいろやって、結局何が悪かったのか分からず仕舞

7. 配線(続き)

5. の配線で、フロントパネルのリード線が束になって固められているものを、恐る恐る差し込んで電源ボタンを押してみると、正常に動作したので、良かった。USB、SATA、Audioの内部ケーブルを繋いで完成

8. 実用性

Chrome OS Flexで使って見たところ、ChromeによるWebブラウジングは全く問題ないレスポンスで、YouTubeもFHDまでであれば実用になる。音声も問題ない。4kは流石に読み込みが頻発して実用にならない。重負荷の作業でなければ、まだ十分に活躍できる。子供が使い道があるというのであれば返しても良し、そうでなければChrome OSの他にUbuntuでも入れて私のおもちゃにしても良い

9. まとめ

■Mini towerのcore i5 3570K CPUの有効活用のため、Pentiumを積んだスリムタワーのケースを活用してChrome OSを積んだ小さめのおもちゃPCを組んだ

– ケース側から来ているフロントパネルのピンがひとまとまりになっていて、もしMBのピンアサインと違っている場合は大変だと心配したが、問題なかった

– 途中システムブートができない事象が発生したが、何だかんだやっているうちに直った。原因不明

– CPUクーラのファンのピンが4ピンなのに対してMB側が3ピンなので、ひょってファンは全力で回りっぱなしになるのかと心配したが、そうでもなくて良かった

– Webのブラウジングには全く問題なく、YouTubeもFHDまでであればは支障なく再生できる性能である

– 何かの都合で、ACコードを抜いて、再度繋ぐと電源ボタンを押してもいないのにシステムが起動するのは何でなんだぜ?

ベースとなったものはFrontier FRS211/20A。私がDOS/V機をいじり始めた当時はフロンティア神代と言うブランド名だったと思う。このPCはヤマダ電機で売られていたものを買ったと記憶している。ブランドは生き残っているようだが、会社自体は消滅してしまったようだ

2024/01/22
んねぞう

RICOH GR III が来た

サブカメラとして使っていたRICOH GRが壊れたので、いろいろ楽しく悩んだ挙句、同じGRシリーズのGR IIIを注文していたのが、今日着いた。GR III Diary Editionで、納期は2か月と言われていたのが、注文したのが11月の24日頃なので、2か月より10日程度早く着いたことになる。なぜDiary Editionかと言うと、納期がNormalのものより1か月早かった、それだけ

うれしいので、まず最初に奥さんに報告して、その後写真を撮った

Diary Editionには銀色のリングキャップが予め付けられており、もともと付いていたのであろう黒いものも添付されていたが、多分、今後何とかしてワイコンを手に入れて、脱着しながら使うであろうことを考えると、紛失する未来しか見えて来ない。現行のGRもそうだった

あずき色をうんと淡くしたホディ色は、上品で良い感じだが、今後スナップカメラとして、この色がどういう形で働くか、使って見ないと自分の中で定着しない感じがしている

記念にGRと並べて

以下はGRとGR IIIの諸元の比較と、仕様上思ったことについて書いて行く

項目GRGR III
サイズ(mm)117.0109.4
高さ61.061.9
奥行34.733.2
容積(cm^3)247.7224.8
重量(g)245247
画素数1,690万2,424万
常用ISO範囲100~25,600
(1ステップ)
100~102,400
(1/3ステップ)
防塵防滴××
手振れ防止機能×〇(4段分)
内蔵フラッシュ
(GN5.4 ISO 100換算)
×
埃除去×
シャッタースピード範囲1/4,000~300秒1/4,000~30秒
フルプレススナップ
マクロモード〇(0.1m~∞)〇(0.06~0.12m)
クロップ35mm, 50mm35mm, 50mm
液晶モニタ画素数123万103万(タッチパネル)
レンズアダプタ―ピン×
露出補正±4EV、
1/3EVステップ
±5EV、
1/3EVステップ
DNGのLightroom 5.7.1適合性(*)

RICOHのHPより(*以外)

画素数が約1.4倍になったことは、トリミング常習犯の私としては素直にうれしい

手振れ補正機能も、私は暗い場所や夜に写真を撮ることも多く、低いシャッタースピードで撮れることが嬉しい

マクロモードは若干変更されて、最短撮影距離が6cmまで短縮されたが、遠い方はGRのように無限遠までではなくなった。本来マクロモードで無限遠まで撮れることが普通ではないのだが、時々マクロモードから標準に戻すことを忘れて、そのまま撮れて何気に助けられていたことも多かった。現実に、GR IIIでマクロモードから標準に戻し忘れて撮ろうとしてAFが合焦しないので何だろうと思ったら、実はマクロモードからの戻し忘れと言うことが、この10日間で2回程あったから。これは自分で注意しなければならない

液晶モニタの画素数が減っているが、使って見て、私は特にこれで困ることはないようだ。写真教室では、先生から撮った直後に液晶画面で、ピントや構図、露出の確認をするようにといつも言われているのだが、明るい屋外で、高々100万画素の液晶では私にはそのようなことは到底できないと、最近は諦めているし

タッチAFと言うものは私は初めてだ。これまでのGRではダイヤルボタンの一角にフォーカス位置の変更の機能を割り当てて、そのうえでダイヤルボタンを操作してフォーカスポイントを指定とするというやり方をしていたので、タッチAFが実際の運用上どのようなことになるのか、楽しみだ

レンズアダプタ―ピンと言うものが追加されたが、多分これはワイドコンバージョンレンズを付けたときに、焦点距離情報を自動的に伝達するものではないかと思う。GRでは、メニュー画面で自分で指定するようになっていて、私は端から無視していたので、今となってはどの写真をどの焦点距離で撮ったのか画像を見て判断するしかない。と言ってもトリミングしまくりなので、そういう詮索も無意味な世界になってしまっている部分もある。だけどデータとして残ってもらった方が都合が良いに決まっている

私は写真の現像にLightroom 5を使っている。とっくの昔にサポートが切れているので、新しいカメラのRawデータに対応していない。それでもGR IIIのDNGファイルは何の問題もなく読み込めたのでうれしい

ここから先は不満点

ISOの切り替えステップが1/3ステップ毎から変更できない。速写性を謳っているのになぜISOを800から1600に変えるに3回もボタンを押さなければならないのか? GRではADJボタンをしゅっと右か左にひっぱたくとISOが即座に倍/半分に変わってくれた。私は1/3段ごとにISOを変えるようなデリケートなセンスをしていないので、これは大いに不満。GR IIIでは現状最大限のカスタマイズでADJボタン押し込み→ダイアルボタン3回押しとなったので、私はGRからの改悪だと思っている

もう一つ、これはGRでも同じなのだが、絞りのステップも1/3段毎に固定されている。私は絞りを1/3段ごとに調整するようにデリケートなセンスは持っていないので、1/2段で十分。他の機種では1/2段に変更できる機能があるのに、同じく速写性を謳うGRとしてどうなんだろう

最後に不満なのかどうかわからないことを

GRでも電池の充電器が付属していなかったと記憶している。GR IIIではACアダプタをUSB Type Cケーブルで本体に繋いで電池を充電するようになっているが、本体の端子カバーがひどく開け難かった。Webで調べると同じような人がいて、蓋をこじ開けるのではなく、一旦背面側にスライドさせるようにしてから開けるようにすると良いという書き込みがあった。この情報はとても助かった。これまでの私だと、無理やりドライバを突っ込んでこじ開けて、どこかに修復不能な傷をつけて凹むというパターンだったろう。Webで調べるというひと手間をかけのは、自分にしては上出来だった。そうでなくてもこの蓋を何度も開け閉めするとちぎれてしまいそうな感じがしたので、スペアの電池と充電器を買って、いちいち本体の蓋を開閉して充電の必要がないようにした

次は、実際に試し撮り結果のGRとの比較について書く

2024/01/13
んねぞう

20

01 2024

C:ドライブのM.2 SSD化

確か3か月ほど前にPCを更新した顛末を記事にした際に、俺は硬派なんだからM.2 SSDなんか使わねんだかんな、と啖呵を切った覚えがある

いつの間にかその舌の根が乾き、しれっとM.2 SSDを導入したので、記事にする

きっかけはこれ ↓

LightroomのDBファイルのバックアップは一世代までしか残さず、残りはすべて削除したりして、ディスクの空き容量には注意していたつもりだが、DaVinchi Reslolveのアップデートがあるということでファイルをダウンロードしようとしたらディスク容量が逼迫していてできないと言われた。凡その犯人は、iPhone1台とiPad2台のバックアップで60GB程度占有されている、Mobilesyncと言うフォルダであることは分かっているのだが、これを別のドライブに移す方法がわからず、もしできたとしても後々面倒なことになると思うので、手を付けないことにしている

C:ドライブの容量拡張のために価格比較サイトを見ていると、M.2 SSDが2.5in. SATA SSDと同等の価格だったので、M.2 SSDにすることにした。ブランドは宗教上の理由でKIOXIA

前回、C:ドライブをHDDから2.5in. SATA SDDに移行した時はクリーンインストールをしたが、Webで調べると、ディスククローニングと言う方法があるらしく、そのためにはソフトが必要なのだが、Macrium Reflectと言うソフトが30日間無料で使えるということだったので、これを使うことにした。Webで使い方を説明しているのを見るのだが、クローン先のM.2 SSDをUSB接続の外付けケースに入れて繋げて作業することの紹介しか出ていない。私は、できるだけ出費を抑えるために(ディスククローニングのためだけに外付けケースを買うようなことはしたくない)、一部のWebに、Mother boardのM.2 スロットに繋げてもできるようなことが書いてあったので、これを信じて、腕捲りをして(モノがMacriumだけに)現行C:ドライブをSATAのスロットに、移行先のM.2 SSDをMother boardのM.2スロットに取り付けて作業することとした

Mother boardを上から見て、M.2スロットを覗いたところ。CPU Cooler(AK620)のフィンが大きく、ヒートシンク(シート貧苦と言いそうになるのは私だけですかねああそうですか)の両端のネジが外せないかと心配だったが、何とかアクセスすることができた

先日のPC組み立ての際にやらかしたような、伝熱面の保護シールを剥し忘れるような失態もなく、無事固定

他の関係ないHDDのSATAケーブルを外してReflectを起動して、クローニングを実施したが、その時の失敗を記す

  1. 移行先のディスクが、元のC:ドライブと同じ容量のパーティションしか切られず、残りは未割当の状態になってしまうのに、その原因が分からずしばらく悩んだ
  2. 何回かやり直すのだが、一旦できてしまったパーティションはWindowsの管理ツールでは削除できず、diskpartと言うコマンドを使ってできることが分かるまで時間がかかった
  3. 以上がクリアになって現行のC:ドライブで立ち上げて、このC:ドライブのReflectを起動してクローニングするのだが、途中でC:ドライブのマウントを解除できないというエラーが発生
  4. この時点で、Mother boardにM.2 SSDを付けてのクローニングを断念、仕方なくAmazonで安い外付けケースを購入(下の写真)
  5. ディスククローニングは成功したが、Mother boardのM.2スロットにSSDを取り付けて起動すると”Inaccessible boot device”と言うエラーが発生し、BIOSでOS立ち上げ時のデバイスの起動順序を何回も見直したが改善せず、WebでSafe modeで起動して見ると良いという記事があり、試してみるとうまく行った


以上、これで3日楽しませてもらった。結果がこれ↓


Windowsの起動時間も早くなった。HDDを繋いで起動した時は、やはりHDDのスピンアップに要する時間のためか、若干遅い感じがする。それでも前より明らかに早い。ソフトウェアの起動も明らかに早くなり、デスクトップに置いてあるデータの読み込みも早い。瞬きする間に、と言う感じである。CrystalDiskMarkの結果は、ほぼ看板通りだ


で、何を言いたかったかと言うと

2.5in.SSDからM.2SSDのへのクローニングにあたり、Mother boardのM.2 SSDスロットへのクローニングはできず、USB外付けケースに繋いで行うしかないようだ

“Inaccessible boot device”と言うエラーが発生した暁には、Windowsを一旦Safe modeで起動すれば、その後正常に立ち上がるようだ

以上でし

2023/12/08
んねぞう

PC更新決行記4 – 環境設定編

組み立てが一段落し、ほぼ以前の環境が再現されたが、イレギュラーな対応が必要となったことについての雑記

古いグラフィックスカードでもCPU付属グラフィックスよりも高性能だった

まずはグラフィックスカードなしで組み上げて環境を設定、ベンチマークを取って見たりしていたが、FF15のベンチマークを取ったら、やはり時代遅れとはいえGTX 750Tiのグラフィックスカードの有無で有意な違いが出た。また、Da Vinci Resolve (18.5.1)はCPUのグラフィックス機能では起動しないことがわかったので、このカードを常設して使うことにした

Da Vinci Resolve (free)の起動ができない

上述したようにグラフィクスカードを設置してデスクトップにあるDa Vinci Resolve (18.5.1)のアイコンをダブルクリックしても起動しない。タスクマネージャで見ていると、起動はするが、2~3秒で「中断」と言う表示が出てプロセスが終わってしまう。再インストールして見たり、余計と思われるアプリをアンインストールしたり、ストレージの空き容量が少ないのかと思って不要なファイルを削除したりしてみたが効果がない。グラフィクスボードはこれまでと同じで、システムのグレードはこれ以外すべて向上しているので、パワー不足と言うことはないと思ってこれで数日悩んでいたが、今日Webで調べていて、デバイスマネージャでCPUのグラフィクス機能を無効にすることで動くことが分かった。前のcore i5 3570KもCPUのグラフィクス機能があったが、これを無効にする必要はなかったので、盲点だった。おかげで、この対処によってDa Vinci Resolveが起動した。

しかし困ったことになった。私がグラフィクス機能付きCPUを導入したのは、万一グラフィックスボードが壊れて画面表示ができなくなったときに 回復のためにCPUのグラフィックス機能を使って画面表示させるためであって、Da Vinci Resolveを使っているときにグラフィックボードがお亡くなりになった(もうかなりのお歳なので)暁には、CPUグラフィックスが無効になっている状態でお手上げと言う事態になると言うことである。そのようなときには数1,000円で間に合わせのグラフィックスカードを買いに走るしかないか。なんだか割り切れない気持ちである

ビデオエンコードは10倍速くなった

それはそれとして、環境が変わり、ビデオエンコードの性能はどのようになったかの興味があったので、試してみた。以前使ったのと同じ、15分18秒のmpeg4をそのままエンコードした結果、

エンコード時間3分12秒、最大CPU温度84~100℃、最大GPU稼働率 31%、最大GPU温度55℃ (HD、mp4、H264、29.97fps)

上はエンコーダ Autoの場合だが、エンコーダ ネイティブにしてもほとんど変わらない(Auto/ネイティブの意味も分からずに言っている)。以前に同じビデオファイルをcore i5 3570K(+GTX750Ti))でエンコードした時は、「10秒分のエンコードに22秒くらいかかっている」と言っているので、

概算すると10倍速くなったことになる!!

Pet name 命名

20世紀より連綿と続く我がPCシリーズの大きな節目を記念して、ここにこのPCに命名したいと思う

若松 Lightning号

Lightningは、言わずと知れた、HDDアクセスLEDの煌めきに因む

2023/09/13
んねぞう

PC更新決行記2 – パーツいちゃもん記

PC更新決行記1に続き、今回は各コンポーネントの記録。製品の仕様、全体の姿形は他の数多あるWebを見てもらうこととして、硬派の私は、自分の視点から見た所見を記すのみ。嬉しがって写真を撮ったのを掲載しているだけとも言う

■ まずはMother board – MSI PRO B760M-A WIFI DDR4

希望通りメモリスロットが4つ。これで将来のメモリ増設にも万全。

画面左のI/OポートにWifiアンテナの金色の端子が見えるが、WiFiモジュールはアンテナ端子と直結されているようだ。他のMother boardは2240のM.2スロットがあり、それにモジュールが挿入されている形だったが、これはそうではなかった。

ストレージ用のM.2スロットは2つ。電源部分にヒートシンクがある。電源は12+1+1フェーズと、他の同じ価格帯のMother boardと比べると大きい数字になっている。この数字は他の同価格帯のものと比べると多いので、頼もしい。

これまでの経験上、BIOS上の設定の保存や、RTC(Real Time Clock)の駆動のためにボタン電池が必須だったのだが、今回その影も形もない。また、CMOSクリアのジャンパピンも見当たらない。どうなっているのか、識者のコメントを待ちたい

I/Oポート。USB3.2 Type Cのジャックを備えているMother boardを多く見るが、これにはそれがない。その代わり、前面ポート用にUSB3.2 Gen.1 Type CとUSB3.2 Gen.2 Type Aのヘッダがあるので問題ない。背面にType Cがない代わりに、Type Aが6ポートあるので、その方が好都合だ。他のMother boardにはType Cがある代わりにType Aが一つ少ないものが多い。PS2端子もあるので、何ならUSB接続のキーボードをアダプタ経由で繋げてType Aを有効に 活用することもできる

WIFIのアンテナ端子の場所の都合で、ミニタワーケースを立てて設置した場合、アンテナは上にあるLAN端子やUSB端子を回避するために、ナマズの髭のように左右に倒した形に向けなければならないと思うが、電波の指向性、偏波面の見地から悪影響はないのだろうか

HDMI、DPそれぞれが2ポートずつあるのが個性的。型番にProとあるので、株式トレーダー、為替ディーラー等で、グラフィクスボードはいらないが、4画面表示が必要な人向けの装備かも知れない。手持ちのディスプレイの都合上、このPCには、DPとDVI接続をする必要があるので、DPまたはHDMIジャックのどれかにアダプタを噛ませてDVI接続する必要がある。GTX750 Tiのグラフィクスボードより、このMother Boardのグラフィクス性能が勝っている場合はアダプタを買って接続したいと思う

「株式トレーダー、為替ディーラー等で、グラフィクスボードはいらないが、4画面表示が必要な人向けの装備かも知れない」と書いたが、昨今の高速トレーディングで、株価の変動が一定の基準を超えた場合に瞬時に取引命令を出すというような取引の場合には、ひょっとしたらグラフィクスボードによる高速表示も必要なのかも知れない。なんだかシューティングゲームみたいだ。だが、そのようなケースはプログラムでやってしまうか?等と門外漢の妄想

■ お次は御本尊CPU – intel core i5 13600K

ばーん、泣く子も黙るintel core i5 13600K!(黙らないか)。第13世代のintel processorでは中の上クラス(個人の感想です)

パッケージを開けて手に持ってみたが、体積のわりにずっしりと来た。かといって巷で言われているように、壊れたら文鎮にできるかと言うと、そこまでは重くない。しかし、今回買ったパーツの中では重量当たりコストは断トツであろう。昔からの(硬派の)PCユーザの私にとって、CPUは何にもまして大事なご本尊様である。80286, 386SX, DX, 486SX, DXとその性能の進化を崇め奉って来たが、現在はゲーム、仮想通貨マイニング、Deep learning等の派手な分野でグラフィックスボードが脚光を浴びて、下手をするとCPU以上の費用がかかることもあるようだ。時代の変化を思う。ともあれ、この記念切手大の面積から125Wの熱が放出される。あまつさえ夏は冷房の効きの悪い部屋で私と共に働いてもらうので、Over clockはしないものの、このK付きモデルの耐久性には期待がかかる。現行のcore i5 3570Kも良く頑張ってくれた。感謝

■ メモリ – CFD Standard DDR4 PC4-25600 CL22 8GBx2

これについては既に掲載しているのでこちらを参照

■ CPUクーラ – Deepcool AK620

CPUにつられて買ったのがこのクーラ、最近有名なDeepcoolのAKシリーズの上位モデル。TDP125WのCPUの爆熱を一手に引き受けてもらうべく期待が高まる。

この存在感。デュアルフィン、デュアルファン。この下のクラスにAK500と言うモデルがあり、これは放熱フィンは一つであるのに対してファンが入り口と出口の両方にあり、言うなければプッシュプル構成なのだが、いろいろな記事を読んでみると、ファンの数を増しただけの効果は見込めないようだ。他のメーカのファンでも、ファンを追加して試してみたものがいくつかあったが、同様に、ファンを増やしても効果は薄いようだ。だが、ファンと同時にフィンも増やすと効果が著しく増すようた。と言うことで、AK500の価格差は1.000円しかなかったので、迷わず選択。ただし、このクーラは背が高いので、ケースを選ぶ。下手なものを選ぶとクーラの頭がケースの側板に当たって泣きを見るので注意が必要

AKシリーズときたら放熱フィンの市松模様に触れないわけには行かない。写真がうまく撮れないが、この幾何学模様が放熱にどのような効果があるのか興味があるところだ

■ 電源装置 – Deepcool PK550D

当初は現行の電源を流用しようとしていたが、今回買ったMother boardにはCPU用電源ケーブルが不足しているので、新たに買うことになったもの。最近の電源装置は、パソコンケース内の見栄えを良くするために色が白かったり、プラグイン式のケーブルを採用したりするものも多いが、私はそういうことは一切気にしない硬派なので、ケーブルもじゃもじゃの物を買った。前の記事で書いたように、電源容量の計算をミスって、若干パワー不足気味(将来)だ。返品交換も考えたが、気が付いた時は既にメーカのシュリンクパッケージを破いてしまった後なので、覚悟を決めて使って行くことにする

昔のようなカラフルなコードではない。ケーブルがフラットなのは、今どきのケースの中を取り回して行くうえでメリットがあるのだろうか

パッケージの裏側に薄い字で細かく能書きが書いてある。私には読めない。デザイン性を優先しているのだろうが、ユニバーサルデザインとは言い難い

■ ケース – ASUS Prime AP201 White

自慢しているわけではないが硬派の私は20世紀末にPCを買って以来、ケースは白を使っている。あの頃では、逆に黒系統のケースと言うのは記憶にない位少なかった。それで連綿とケースを変えるときは白/ベージュ系を選んで来ている。実家の母用にDellの出来合いのPCを買った例外はあるが。今回も白のケースを選択した。また、これまでATXのフォームファクターのMother boardだったが、そこまでの拡張性は必要とせず、また置き場所(特に高さ方向)の制約があったので、Micro ATXのケースとした。当初IN WINのA3と言うケースも候補だったが、格好が良いが、3.5インチのストレージの収容数が少なく、スイッチやUSBのアクセスが上からだったので迷っているうちに軒並み在庫切れとなったため、並行して考えていたこのケースとなった次第。もっと前は別の5.25インチベイを備えた静音型のケースも考えていたが、その変節については前の記事に書いた。幅205mm 高さ350mm 奥行460mm、体積33.0ℓでコンパクトであるが若干奥行が長いケース

前面パネル上部。スイッチ、USBコネクタに前からアクセスできるのが良い。上面に設置されているものが多いが、上方向に隙間がない設置条件だと辛い。前、左右、上面のパネルにはこのような小さい穴があけられており、通風を最大限考慮している。硬派の私が気に入らないのはHDDアクセスランプがないこと。これは前の記事で書いたように、別途部品を取り付けて対応する

左 : 今年(2023年)の6月に製造されたもの

右 : 側板は本体側のへこみに指を入れて引きはがすようにすると外れる。ジュラコンキャッチと言うものらしいが、私は開閉の回数が増えると摩耗してバカにならないかが心配。私は硬派なので、ネジ上等!なのだ

左 : 幸いなことに、このケースの拡張スロットカバーはネジ止め式で、折り取るタイプではなかった

右 : 前面パネルを後ろから覗いたところ。画面左3/1のところに四角い穴が3つ縦に空いており、その下の四角い物体は電源装置のブラケットである。このケースは電源装置をケース前方に、縦に取り付けるようになっていて、その高さを選べるようになっている。長いグラフィックスボードを付ける時や、3.5インチHDDを3台取り付けたい場合は干渉を避けるために上に取り付け、天面に水冷ラジエータのファンを取り付けたいときは下にする等の調整ができるようになっている

左 : Mother board取り付け面のスタンドオフ。写真では見難いがI/Mの刻印があり、MiniI TX/Micro ATXの区別がつくようになっている

右 : 底面のストレージ取り付け用の穴。Sは2.5in. SSD、HDDは3.5in. HDD用の穴であることを示している。いずれも親切だ。こういう心遣いは硬派/軟派共通にうれしいものだ。因みにこのケースは最大で2.5in.が1台、3.5in.が3台まで固定できるようになっているので、HDDを3台で運用している硬派である私の構成にぴったりだったのもこれを選択した要因の一つ。

6面全部がパンチ穴の開いた板で囲われているので剛性について心配していたが、特に問題はなさそうだ

私は硬派なのでごてごてと無駄な曲線、角、光物、ロゴで飾られたケースは好きではない。このケースは前面にはジャック類の表示が控えめに書かれているだけで他には何の文字も書かれていない。右側面にさりげなくシリーズ名(型番ですらない)の文字列が書かれているだけである。右の写真に至っては左側板を外さなければ見えない場所にある。この潔さ、奥ゆかしさが硬派の心に響く。押しも押されぬASUSの自信と余裕の表れと感じられないこともない

■ おまけ – HDDアクセスLED

ケースで唯一不満だったのが、HDDアクセスランプがないこと。しかし捜したところ、やりようはあるもので、下のような部品が売られていたので、買ってみた

良く見てみると、Mothe boardのピンに差すソケット、リード線、LEDで構成されているので、実は硬派の私には手持ちの電子工作の部品でできてしまったのではないか疑惑があるが、LEDの定格は不明なので、このまま使おう。幸いケースの板はすべてパンチ穴が開いているので、ケース内のどこかにこのLEDを貼り付けておけば、外側からでも状況を知ることができるだろう

2023/09/08
んねぞう

PC更新決行記1 – PCコンセプト変節の記

つらつらと検討を重ねてきた我がデスクトップPC(若松号)について、ついに昨日パーツの注文をし、今日すべて届いた

5月に仕様の検討状況を記したが、今回はその後状況の変化、並びに自分自身の変節があったので、どのようになったか、その経緯も含めて纏める

CPU

CPUについては現行のintel第3世代からちょうど10年後の世代と言うことで第13世代 Intel core iシリーズと決めていたが、今後10年使えるCPUと言う条件の下、性能と予算のバランスで楽しく悩んでいた。当初core i7 13700Fを候補としていたが、予算的にはcore i5 13500が良い。しかし13500は所謂「なんちゃってRaptor Lake」と言う誹りが一部に聞こえていて寝ざめが悪い。だとすると、13500の一つ上の13600Kはどうか? 13500だとCPUクーラがセットでついて来るが、13600Kは別途、それも結構強力な空冷クーラも揃える必要がある。13600Kと13500どちらにするか、結構長く(楽しく)悩んでいた。13500はTDP65Wで冷却の心配をする必要なし、一方13600Kは空冷クーラーでぎりぎり冷やせるかどうかと言う爆熱CPUで、BIOSで電力制限をどうのこうのと楽しそうな話も聞く。そうこうしているうちにCPUの価格が少しずつ上昇しているのに気が付いて、昨日、勢いで13600Kをぽちった

CPU cooler

CPUを上記のように、リテールクーラなしのモデルとしたことで必然的にCPU coolerを別途調達しなければならない。このCPUは、YouTube、Webの記事を見ると多分空冷クーラでぎりぎり冷やせる限界のモデルのようだった。10年前と違い、現在は簡易水冷が市民権を得ているようだが、私のようなロートル(死語か?)には敷居が高いので、空冷しかない。見ていると、Deepcool社製のAKシリーズが幅を利かせており、特にベーシックモデルには下手をすると3,000円を切る価格だがその割に良く冷えるAK400、ハイエンドにはAK620が控えており、その中間にはヒートシンクは一つなのに最初からデュアルファンのAK500がある。AK400は、CPUの電流制限をすればうまくパフォーマンスを引き出せるような感じだが、それならば別にこのCPUを使う必要はない。それではと言うことで、その上のAK500についても、ファンが2つになったからと言って大きな効果がある様には見えず、何よりも価格が上位のAK620と1,000円程度しか違わない(AK620が約8,000円なのに対してAK500は7,000円)ので、どうせならAK620にするべ、と言うことになった

Mother Board

5月に、

  • メモリ容量の増量に対応できるために、メモリスロットは4スロット備えているもの
  • Overclockはしないので、中級以下のチップセット装備したもの
  • Wi-FiのM.2スロットを備えたもの
  • USB 3.2 Gen.1 以上のType Cフロントパネルヘッダを装備したもの
  • DDR4対応のもの

と言う条件を掲げた。これらを満たし、かつWiFiモジュール付属で価格.comで2万円を切るGIGABYTE製のものがあって目を付けていたのだが、やはり見ている人は見ているようで、2~3週間で売り切れてしまっていた。上のCPUの項でも書いたように、全体的に、PCのパーツの最近の値下がり傾向は底を打ったように感じていたので、そこいら辺の焦りもあって、今回パーツ一式購入に踏み切ったものだ。MSIの物が同価格帯で出ていたので、この板を購入することとした。このMBはCPU電源に8PINのコネクタ1個に加え、4PINが1個備えられているのだが、当初流用を考えていた既存の電源装置には、8PINのコネクタ1個分のケーブルしかないので、勢い電源装置も新規に買うことになった

電源装置

上のMother Boardの電源の要求に伴い、新規に550Wの電源を買った。容量の計算にはドスパラのサイトを活用させて頂いた。下記はその計算結果

今現在導入予定のないグラフィックスボードの75Wも入れるとお勧め容量に足らないものを買ってしまい、やっちまったか?感があるが、まあ常時最大消費電力で動かすわけでもなし、と湧き上がってくる不安を押し込める

メモリ

発作的に7月に買ったDDR4 25600 8GB×2枚セットを使う

ケース

今回私の変節で大きく方針が変わったものがケースである。当初5.25インチベイは必須だと息巻いており、その理由は、CDで人にデータを渡す機会が多いためとしていたが、冷静に考えると、その機会はそれほど多くなく、5.25インチベイを備えたケースは如何にMicro ATXで、現行のATXケースよりも背が低いと言っても、USBジャック、電源スイッチに真上からアクセスするものが多く、設置場所(ケース上の空間)の制約から選択の幅が狭くなってしまうことが分かった。さらに、外付けのUSB接続のDVDドライブも持っているので、いざとなればそれで対応すれば 良いじゃん、となり、IN WINのケースを狙っていたが、この1週間のうちにその製品が軒並み在庫切れとなっていた。その次の候補としてASUSのケースがあったので、もうこれ以上時間をかけてやきもきしていても仕方がないと思い、注文した。IN WINとASUSの両方とも静音性よりもエアフローに振り切った形式で、特にASUSに至っては前後上下左右6面が細かい通風用のパンチ穴が無数に空いた板で構成されており、静音性もへったくれもないものなので、組み上がった後の騒音がどうなるかが見ものだ。逆に通風性が良いので、ケースに付属しているケースファン1つと強力なCPUクーラのファンでエアフローが賄えるとなったら、ファンの回転数が抑えられて、逆に静音PCになるかも知れない。(今回は、CPUのグラフィック機能でどこまでいけるか試してみたいのでグラフィックボードは装備しないこととしている)

グラフィックスボード

私は、当初の方針で書いた通り3Dグラフィックスゲームはしないので、グラフィックスボードに期待する機能は写真現像、動画のエンコードなのだが、いろいろ調べていると私の使おうとしているソフトではあまりグラフィックスボードのご利益がなく、できるだけお金はCPUに振った方が良いと判断して、まずはグラフィックスボードなしの状態からスタートすることとした。core i5 13600Kのグラフィックス性能が手持ちのGTX750Tiとどの程度の差があるか興味がある。必要があれば、後で買い足せば良い(GTX1650が買える程度の予算は残してある)

総括

以上、ぐだぐだ述べてきたが、結局何をいくらで買ったのかを纏める

表中「HDDアクセスランプ」なるものが紛れ込んでいるが、今回買ったケースにはHDDアクセスランプが付いていない。私はシステムの稼働状況を見るために、良くHDD/SDDのアクセスランプを見るので、それがないと落ち着かない。これを買ってMotherboardに繋いでケースの内側のどこかに貼り付けておくと、このケースは穴だらけなので、漏れ出てくる仄かな光で忙しさを教えてくれるだろう

当初予算(現金10万円)をクリアした。後に万一グラフィックスボードが必要となった場合、GTX1650程度は買えるよう、2万円を残してある

まとめ

  • CPUの選択は気持ちがcore i7 13700、i5 13600K, 同13500、特に13600Kと13500の間を激しく行き交っていたが、その時の精神状態で13600Kに軍配が挙がった
  • ケースは5.25インチベイ必須の旗を降ろし、よりコンパクトなもの、ただし静音性のないものになった。今後エアフローがどのように作用するか見ものだ

雑記

巷のYouTubeではゲームPCを対象とした自作動画が多くあり、それなりに参考になった。しかし私のような3Dゲームはしないけれども動画編集で時々重負荷をかけるような使い方を対象にしたものは見つからなかった

結局CPUのせいでCPUクーラの購入、Mother Boardの電源のせいで電源ユニットの購入と、地滑り的にストレージ以外はすべて更新と言うことになってしまった

現行のCPUがcore i5 3570K、今回が10世代分間が空いたcore i5 13600Kとなって、それも「なんちゃってRaptor Lake」ではなく正真正銘の第13世代CPUを入れることができて満足である。これも10年使い続けたいものだ。ただし、10年後、私は何歳になっているかと言うことは考えないようにしたい

Overclock可能なK付きCPUを導入したが、併せて買ったMother BoardのChipsetではOverclockできないことについての突っ込みは勘弁してもらおう。現行システムはK付きモデルでOC可能なChipset搭載のMother Boardだが、私は積極的にOCで遊ぶようなこともして来なかったし、K付きは「素性の良い」石で安心できるから、と言うことにしておきたい

購入する店舗の選択にあたっては、価格.comのサイトを参考にしたが、必ずしも最安価格を提示している店舗を選んでいない。私が20世紀から知っている店舗を選んでいる。Joshinは、昔は上新電機と言っていた。DOSParaも昔はDOS/Vパラダイスと言って、どちらも秋葉原でもよく見る店舗だった。今の40代以下の人はDOS/Vと言っても何の事だかわからないだろうが。最初Mother Boardを買おうとしたが何故かクレジットカードの認証ができず、買えなかったところにTsukumoがあるが、これも昔は九十九電機と言っていて、自作PC愛好家で賑わっていた。その他にも、石丸電機、城南電機、若松通商、ラオックス、プロサイドなどが思い出される。胡散臭い所ではマハーポーシャと言うのが記憶に残っている

今回の製品の選定にあたって、特にMother Boardやグラフィックスボードで「…ショップ限定モデル」と言うものが安く売られているのを見た。機能の割に安価なので魅力的に映るのだが、この「限定」の中に、BIOSの機能制限とか、起動画面にBTO PCのようにそのショップのロゴが表示される等ということはないのだろうか。安いからと言ってそこに魂を売るのは嫌だ。Webで検索してみたのだが分からなかった。何方かこの辺りの事情をご存じの方よりご教示頂ければ幸いである

本当の蛇足だが、この数か月間、色々なコンポーネントの組み合わせの価格シミュレーションを行って来ていて、その数が100を超えている。これも楽しみの一環としてやってきたものだが、終わって見ると無駄なものに無駄に努力を重ねたな、と言うある種贅沢感を感じる。記録の意味でpdf化したものを格納しておく。(本当は、Excelでコンポーネントごとにシートを分け、纏めのシミュレーションのシートから各コンポーネントの価格を参照するという仕組みになっている)

次の記事では、買ったコンポーネントの写真を交え、感じたことを書いて行きたい

2023/09/05
んねぞう