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PC更新決行記1 – PCコンセプト変節の記

つらつらと検討を重ねてきた我がデスクトップPC(若松号)について、ついに昨日パーツの注文をし、今日すべて届いた

5月に仕様の検討状況を記したが、今回はその後状況の変化、並びに自分自身の変節があったので、どのようになったか、その経緯も含めて纏める

CPU

CPUについては現行のintel第3世代からちょうど10年後の世代と言うことで第13世代 Intel core iシリーズと決めていたが、今後10年使えるCPUと言う条件の下、性能と予算のバランスで楽しく悩んでいた。当初core i7 13700Fを候補としていたが、予算的にはcore i5 13500が良い。しかし13500は所謂「なんちゃってRaptor Lake」と言う誹りが一部に聞こえていて寝ざめが悪い。だとすると、13500の一つ上の13600Kはどうか? 13500だとCPUクーラがセットでついて来るが、13600Kは別途、それも結構強力な空冷クーラも揃える必要がある。13600Kと13500どちらにするか、結構長く(楽しく)悩んでいた。13500はTDP65Wで冷却の心配をする必要なし、一方13600Kは空冷クーラーでぎりぎり冷やせるかどうかと言う爆熱CPUで、BIOSで電力制限をどうのこうのと楽しそうな話も聞く。そうこうしているうちにCPUの価格が少しずつ上昇しているのに気が付いて、昨日、勢いで13600Kをぽちった

CPU cooler

CPUを上記のように、リテールクーラなしのモデルとしたことで必然的にCPU coolerを別途調達しなければならない。このCPUは、YouTube、Webの記事を見ると多分空冷クーラでぎりぎり冷やせる限界のモデルのようだった。10年前と違い、現在は簡易水冷が市民権を得ているようだが、私のようなロートル(死語か?)には敷居が高いので、空冷しかない。見ていると、Deepcool社製のAKシリーズが幅を利かせており、特にベーシックモデルには下手をすると3,000円を切る価格だがその割に良く冷えるAK400、ハイエンドにはAK620が控えており、その中間にはヒートシンクは一つなのに最初からデュアルファンのAK500がある。AK400は、CPUの電流制限をすればうまくパフォーマンスを引き出せるような感じだが、それならば別にこのCPUを使う必要はない。それではと言うことで、その上のAK500についても、ファンが2つになったからと言って大きな効果がある様には見えず、何よりも価格が上位のAK620と1,000円程度しか違わない(AK620が約8,000円なのに対してAK500は7,000円)ので、どうせならAK620にするべ、と言うことになった

Mother Board

5月に、

  • メモリ容量の増量に対応できるために、メモリスロットは4スロット備えているもの
  • Overclockはしないので、中級以下のチップセット装備したもの
  • Wi-FiのM.2スロットを備えたもの
  • USB 3.2 Gen.1 以上のType Cフロントパネルヘッダを装備したもの
  • DDR4対応のもの

と言う条件を掲げた。これらを満たし、かつWiFiモジュール付属で価格.comで2万円を切るGIGABYTE製のものがあって目を付けていたのだが、やはり見ている人は見ているようで、2~3週間で売り切れてしまっていた。上のCPUの項でも書いたように、全体的に、PCのパーツの最近の値下がり傾向は底を打ったように感じていたので、そこいら辺の焦りもあって、今回パーツ一式購入に踏み切ったものだ。MSIの物が同価格帯で出ていたので、この板を購入することとした。このMBはCPU電源に8PINのコネクタ1個に加え、4PINが1個備えられているのだが、当初流用を考えていた既存の電源装置には、8PINのコネクタ1個分のケーブルしかないので、勢い電源装置も新規に買うことになった

電源装置

上のMother Boardの電源の要求に伴い、新規に550Wの電源を買った。容量の計算にはドスパラのサイトを活用させて頂いた。下記はその計算結果

今現在導入予定のないグラフィックスボードの75Wも入れるとお勧め容量に足らないものを買ってしまい、やっちまったか?感があるが、まあ常時最大消費電力で動かすわけでもなし、と湧き上がってくる不安を押し込める

メモリ

発作的に7月に買ったDDR4 25600 8GB×2枚セットを使う

ケース

今回私の変節で大きく方針が変わったものがケースである。当初5.25インチベイは必須だと息巻いており、その理由は、CDで人にデータを渡す機会が多いためとしていたが、冷静に考えると、その機会はそれほど多くなく、5.25インチベイを備えたケースは如何にMicro ATXで、現行のATXケースよりも背が低いと言っても、USBジャック、電源スイッチに真上からアクセスするものが多く、設置場所(ケース上の空間)の制約から選択の幅が狭くなってしまうことが分かった。さらに、外付けのUSB接続のDVDドライブも持っているので、いざとなればそれで対応すれば 良いじゃん、となり、IN WINのケースを狙っていたが、この1週間のうちにその製品が軒並み在庫切れとなっていた。その次の候補としてASUSのケースがあったので、もうこれ以上時間をかけてやきもきしていても仕方がないと思い、注文した。IN WINとASUSの両方とも静音性よりもエアフローに振り切った形式で、特にASUSに至っては前後上下左右6面が細かい通風用のパンチ穴が無数に空いた板で構成されており、静音性もへったくれもないものなので、組み上がった後の騒音がどうなるかが見ものだ。逆に通風性が良いので、ケースに付属しているケースファン1つと強力なCPUクーラのファンでエアフローが賄えるとなったら、ファンの回転数が抑えられて、逆に静音PCになるかも知れない。(今回は、CPUのグラフィック機能でどこまでいけるか試してみたいのでグラフィックボードは装備しないこととしている)

グラフィックスボード

私は、当初の方針で書いた通り3Dグラフィックスゲームはしないので、グラフィックスボードに期待する機能は写真現像、動画のエンコードなのだが、いろいろ調べていると私の使おうとしているソフトではあまりグラフィックスボードのご利益がなく、できるだけお金はCPUに振った方が良いと判断して、まずはグラフィックスボードなしの状態からスタートすることとした。core i5 13600Kのグラフィックス性能が手持ちのGTX750Tiとどの程度の差があるか興味がある。必要があれば、後で買い足せば良い(GTX1650が買える程度の予算は残してある)

総括

以上、ぐだぐだ述べてきたが、結局何をいくらで買ったのかを纏める

表中「HDDアクセスランプ」なるものが紛れ込んでいるが、今回買ったケースにはHDDアクセスランプが付いていない。私はシステムの稼働状況を見るために、良くHDD/SDDのアクセスランプを見るので、それがないと落ち着かない。これを買ってMotherboardに繋いでケースの内側のどこかに貼り付けておくと、このケースは穴だらけなので、漏れ出てくる仄かな光で忙しさを教えてくれるだろう

当初予算(現金10万円)をクリアした。後に万一グラフィックスボードが必要となった場合、GTX1650程度は買えるよう、2万円を残してある

まとめ

  • CPUの選択は気持ちがcore i7 13700、i5 13600K, 同13500、特に13600Kと13500の間を激しく行き交っていたが、その時の精神状態で13600Kに軍配が挙がった
  • ケースは5.25インチベイ必須の旗を降ろし、よりコンパクトなもの、ただし静音性のないものになった。今後エアフローがどのように作用するか見ものだ

雑記

巷のYouTubeではゲームPCを対象とした自作動画が多くあり、それなりに参考になった。しかし私のような3Dゲームはしないけれども動画編集で時々重負荷をかけるような使い方を対象にしたものは見つからなかった

結局CPUのせいでCPUクーラの購入、Mother Boardの電源のせいで電源ユニットの購入と、地滑り的にストレージ以外はすべて更新と言うことになってしまった

現行のCPUがcore i5 3570K、今回が10世代分間が空いたcore i5 13600Kとなって、それも「なんちゃってRaptor Lake」ではなく正真正銘の第13世代CPUを入れることができて満足である。これも10年使い続けたいものだ。ただし、10年後、私は何歳になっているかと言うことは考えないようにしたい

Overclock可能なK付きCPUを導入したが、併せて買ったMother BoardのChipsetではOverclockできないことについての突っ込みは勘弁してもらおう。現行システムはK付きモデルでOC可能なChipset搭載のMother Boardだが、私は積極的にOCで遊ぶようなこともして来なかったし、K付きは「素性の良い」石で安心できるから、と言うことにしておきたい

購入する店舗の選択にあたっては、価格.comのサイトを参考にしたが、必ずしも最安価格を提示している店舗を選んでいない。私が20世紀から知っている店舗を選んでいる。Joshinは、昔は上新電機と言っていた。DOSParaも昔はDOS/Vパラダイスと言って、どちらも秋葉原でもよく見る店舗だった。今の40代以下の人はDOS/Vと言っても何の事だかわからないだろうが。最初Mother Boardを買おうとしたが何故かクレジットカードの認証ができず、買えなかったところにTsukumoがあるが、これも昔は九十九電機と言っていて、自作PC愛好家で賑わっていた。その他にも、石丸電機、城南電機、若松通商、ラオックス、プロサイドなどが思い出される。胡散臭い所ではマハーポーシャと言うのが記憶に残っている

今回の製品の選定にあたって、特にMother Boardやグラフィックスボードで「…ショップ限定モデル」と言うものが安く売られているのを見た。機能の割に安価なので魅力的に映るのだが、この「限定」の中に、BIOSの機能制限とか、起動画面にBTO PCのようにそのショップのロゴが表示される等ということはないのだろうか。安いからと言ってそこに魂を売るのは嫌だ。Webで検索してみたのだが分からなかった。何方かこの辺りの事情をご存じの方よりご教示頂ければ幸いである

本当の蛇足だが、この数か月間、色々なコンポーネントの組み合わせの価格シミュレーションを行って来ていて、その数が100を超えている。これも楽しみの一環としてやってきたものだが、終わって見ると無駄なものに無駄に努力を重ねたな、と言うある種贅沢感を感じる。記録の意味でpdf化したものを格納しておく。(本当は、Excelでコンポーネントごとにシートを分け、纏めのシミュレーションのシートから各コンポーネントの価格を参照するという仕組みになっている)

次の記事では、買ったコンポーネントの写真を交え、感じたことを書いて行きたい

2023/09/05
んねぞう

メモリ

PCの部品のメモリを買った。これまでさんざん仕様検討をしてきたが、メモリについては容量もさることながらDDR4とDDR5規格のどちらを選択するかがポイントだった。先日の検討でDDR5には今現在のメリットがないこと、将来性についても明確な姿が見えないことからDDR4にすることにしていたのだが、このところのメモリ価格が異様に下落しており、これがこの先どれくらい続くか不安になって来ていたところだったので、そろそろ買っておこうと思っていた。ちょうど手持ちの商品券が4,000円分あったので、これを使って8GB 2枚組で4,580円のものをヨドバシカメラで買った。価格.comではCrucialのものが3,000円台で売られていたが、残念ながらヨドバシでは取り扱いなし。だからと言って価格.comで買うとすべて現金、対してこちらは1,000円ほど高いが実質580円の出費。予算(現金支出)を10万円に収めたいと思っているので、ヨドバシの勝ち。今後もAmazonのポイント等を駆使して行く所存。

CFD Standard DDR4 PC4-25600 CL22 8GBx2

「作品に…」の札はこの前の記事の時に使ったものを、ゴミ箱から拾って来て置いてみたもの。パソコンのパーツとしての機能を果たせないでいる今、観賞用という位置づけであることは理に適っているだろう

しかし何だな、本体が姿かたちもないのにメモリがぽつんと机にある状態というのは物狂おしい気持ちになるな。これがケースとかマザーボードだったら、ふむ、いよいよプロジェクトが始まるなと言う感興に浸ることも或いは可能だが、PC組み立てのシーケンスを一切すっ飛ばしていきなりメモリ単体と言う光景は混乱する。時間的、空間的秩序を無視してシュールである。昔デジタルカメラの電子ビューファインダだけ買って、コロンと机の上にある状態で同じ気持ちになったことを思い出したぞ(これ)

P.S. さらにこれ

2023/07/22
んねぞう

有難いお札

現代美術で、意識低い系の私の目から見て、これってごみなのでは?というような作品を目にすることがある。しかし、これが意味ありげに陳列されているのであらあら不思議、芸術作品ぽく見えるじゃん、ということがある。つらつら考えてみるに、物質的にはゴミなのに意味ありげに見えるのは環境が大きいと思う。美術館のように、落ち着いた雰囲気、照明の中で、如何にも大事そうに箱或いは額縁に入れて、気軽にさわれないようにしてあるのが良い。そして、極めつけはお馴染みの「Please do not touch the work」だ。おいらはそこらの道端に落ちているごみとは違うんだかんな、心して見ないといかんのだかんな、と言う駄目押しのメッセージだ

そこでだ、建物、照明、陳列箱はすっ飛ばして、上のようなお札を作ってみた。これを使ってごみを尤もらしく置いてみよう

もう、ここではネタばらしをしているので、見ている人にはごみとしか見えないだろうが、いったん心をリセットして見て欲しい。ここは、しょうもないブログの一頁などではなく、現代美術の頂点の一つであるニューヨーク メトロポリタン美術館所蔵品のカタログである、と、暗示をかけてみて欲しい。いやいや、そんなことはないだろう、ただ自棄糞にごみの写真を並べただけやんとは思わず、ほらほら、ゴミでも陳列されている美術館はざらにあるので(暴論)

どうだろう、どれか一つでも、ん、このブツには裏に何か深い意味があるのでは…と思えて来んとですか…もし少しでもそう感じられたら、おめでとう、あなたはすでに、何物にも囚われない、芸術鑑賞眼の持ち主です。次は、お札なしのステージです

2023/07/17
んねぞう

PC更新の検討

PC更新についていろいろ考え、調べて来た。考えを前後左右に振って、場合によっては宙返りして元に戻ったりして、自分の考えを固めつつある。現時点での自分なりの要件を整理し、これに基づいて各コンポーネントの仕様について明らかにしたい。

A. PCの用途

  • Lightroomによる写真現像
  • たまに動画編集(Davinchi Resolve free, VideoPad)、スライドショー作成(Photostage)
  • 日常のBlog編集、Office softによる文書作成、mail送受信、YouTube視聴、音楽streaming再生
  • ソフトウェア開発(の真似事)
  • ビデオデータ、写真データ、音楽データ格納(現状3TB)
  • スマートフォン、タブレットの母艦

B. 基本的要件

  • ゲームはしない
  • 光らせることはしない
  • 静かであること
  • 現有のシステムはちょうど10年前発売のCore i 5 3570Kベースだが元気に稼働しているので、今回も同様に10年間使えること
  • 5.25inドライブベイ必須。手持ちの音楽CDをいつでも再リッピングできるように。また、まとまったデータを人に渡したりするのにCDを使うことがたまにあるので
  • 新しいシステムでも3.5in.ベイは最低2つ必要。基本的にクラウドへのバックアップは信用しない。自分のデータはすべてローカルに保存する。現在3.5in. HDD3台に格納。徐々にSSDに移行するが、当初はHDDでスタートする。この中で必要なデータは外付けHDDに定期的にバックアップするが、この機能はここでのシステムの範囲外とする

C. 流用するコンポーネント

  • 電源(500W)
  • ストレージ(250GB 2.5in. SSD 1台, 2TB 3.5in. HDD 2台,1TB 3.5in. HDD 1台)
  • 5.25in. DVDドライブ
  • GTX750Ti搭載のグラフィックボード(必要があれば)

D. コンポーネント選定の方針

  • 一番負荷の重い処理は動画編集なのだが、聞いたところによるとGPUよりCPUに重点を置いた方が良いらしいので、CPUにコストをかける
  • 10年使うことを条件に、今の時点では過剰と思えるレベルのCPUを使う。ただし、性能(発熱)が高いがために水冷が必要なものは避ける
  • ストレージ関連は、今容量が間に合っているので流用し、今後の状況に応じて2.5in. 或いはM.2 SSD等の導入を考える。

E.1. 仕様検討 – マザーボード

  • 使って行く中でメモリ容量の増量に対応できるために、メモリスロットは4スロット備えているものにする
  • 基本的にOverclockはしないので、中級以下のチップセットを載せたものとする
  • Wi-FiのM.2スロットを備えたものが望ましい。最初からWiFiモジュールが付いていなくても良い。ネットワーク接続をWi-Fiで行うのではなく、マウス、キーボードをBluetooth接続する時のため
  • USB 3.2 Gen.1 以上のType Cフロントパネルヘッダを装備したものが望ましい
  • DDR5仕様のメモリが出てきたが、調べると今のところメリットが見えないので、DDR4対応のもので良い
  • 最初から最新の世代のCPU、Intelであれば13世代のCPUをサポートしているBIOSが入っているマザーボードであること – Intel、AMDでソケット形状が同じで前世代のBIOSを載せたマザーボードもBIOSのアップデートで新しい世代のCPUを載せられるということであり、これを使うとマザーボードの価格が安くなるかと思われたが、例えばQ-Flash plus(GIGABYTEの場合)を備えたものは価格がその分高いので、それであれば初めから最新のチップセットを搭載したものを購入した方が良い

E.2. 仕様検討 – グラフィックボード

  • 負荷の高いゲームをするのであれば、良いものであればあるほど良いのだろうが、私の場合はゲームはせず、また動画編集ソフトもそれほどGPUには依存しないらしいので、CPU内蔵グラフィック機能を使う。その機能のないCPUを使う場合は、既存のGTX750Tiを流用する

E.3. 仕様検討 – ケース

  • 5.25in.ドライブベイ必須
  • 格納場所の都合から高さは410mm以下
  • 色は白が望ましい。20世紀にPC98、そしてPC/ATを使い始めた時からずっと白系統の筐体を使っているので
  • 将来別途空冷CPUクーラを設置する可能性も考え、クーラ取り付けスペースが155mm以上あること
  • どちらかと言うと通気性より静音性を重視したものであること。この意味で側板がパンチングメタルやガラスやアクリルでなく吸音材を付けた金属板であることが望ましい

E.4. 仕様検討 – CPU

  • 予算の許す中でできるだけコストをCPUに傾斜配分する
  • 昨年の時点ではAMDが頑張ってIntelを抜いた状態だったが、Intelの第13世代が出てから形勢がまた逆転しているようだ。AMDも第5世代のCPUが出てきたが、DDR5のマザーボードの価格がまだこなれていないので、飛びつく必要もないと思う。なのでIntelを採用
  • 価格帯から、候補としてはCore i 5 13600KFまたはCore i 7 13700F。Core i 5 13600KFは本体価格がCore i 7 13700Fより安いが,TDPが125Wでありクーラーも付属していないため、相応の性能を持ったクーラーが必要となり、クーラーと合わせると後者と価格が接近する。例えばCPU本体が43,000円+AK620が8,000円で合計51,000円となり、Core i 7 13700Fのクーラー付きの価格52,000円と1,000円の差しかなくなる。またK付きモデルでOverclock可能であるが、今使っている3570KでもOverclockは滅多にしないし、マザーボードもそれだけ高級なものにする必要がある。以上の理由により、リテールクーラー使用の前提でCore i 7 13700Fを選定する。Cinebench R23のMulti coreスコアはCore i 7 13700Fが24,770、現行のCoire i 5 3570Kが2,645と9倍以上の開きがあるので、当面大丈夫だろう

F. 具体的選定 – 以上の検討を経た結果

  • CPU : Core i 7 13700F ¥52,000
  • マザーボード : ASRock B760M Pro RS/D4 ¥22,000 [DDR4 メモリソケット4 Micro ATX Wi-Fi m.2ソケットあり USB 3.2 Type Cフロントヘッダあり]
  • メモリ : Crucial CT2K8G4DFRA32A [DDR4 PC4-25600 8GB 2枚組] ¥5,000
  • ケース : Coolermaster Silencio S400 White Steel ¥15,000

価格は、価格.comで、私が昔から知っているショップの価格から1,000円未満を繰り上げたものを採用

以上、自分なりの構成

YouTubeをかなり参考にさせてもらったが、ゲーム性能を重視した動画が圧倒的に多いので、勢いグラフィックボードに大きな比重が置かれており、自分のような地味〜な対象はネタ的に閲覧数が稼げないせいだろう、殆どない。と言うか、そんなものは自分の好きに組めばいいやん、と言う感じか。最近PC向け半導体の価格下落が大きく、円安の影響をも上回っている状況で、組むのならば今がベストのタイミングという感じはしているが、残念ながら幸いなことに現行システムが大きな支障もなく元気に動いていてくれているので、しばらくこういう購入ボタンのクリック寸止めの遊びを続けることになると思う。そうこうしているうちに各種値上がりが再燃して後悔の臍を噛むことになるかも知れないが

誰の参考にもならず、役にも立たない情報であることは認識している。今後10年使えることを要件として挙げたが誰も保証できない。自分が今後本当に組むときの選定根拠の心覚えとして残しておくのみ。その時になって突然掌を返したようにChange Mindして90°違った方向に走り出すとも限らないので、その時もこれは今時点の気持ちの記録としての意味を持つだろう。実際に組んで動かした結果ともなれば誰かの参考になるかも知れないが実現するかどうは分からない

2023/05/21
んねぞう

パソコンで文書を作成する時のTabキーの挙動について

昨日、私の所属する文芸同人誌の合評会の席上、段落と字下げ(インデント)のことについて問題提起を頂き、考えているところを書いた

暇なので、インデントの時に使うTabキーの挙動について述べたい

まずは下の表を参照願いたい。一般の文字”a”や空白にはユニークな文字コードが割り当てられており、それぞれ決められた文字を画面上に表示するように決められている。それに対して、Tabキーは制御コードとして、これをどのように扱うかはシステムである程度決められるようになっている。例えば、Tabの①のケースでは、作成するソフトでは、TabはTabの制御コードのままで、画面上の表示は半角空白4つ分と定義することができる。一方、受け側でもTabキーをどう扱うかを決めることができ、Tabコードとして扱うのか、空白に置き換えて使うか、その表示をどうするかを決めることができる

具体例を下に示す。左の青い画面は、私が普段使っているText editorで、Tabは空白4文字分の間隔を空けると設定している(最初の2行は桁数を表す目印です)。3行目にTabを置いて、次いで小文字の”a”を置いたもの。半角スペース4つ分の間隔の後に”a”と表示されているのがわかる。”>”という記号はこのエディタがTab記号を表示するのに使っている記号である。ここで注意して欲しいのは、実際に空白を4つ置いているのではなく、空白4つ分の空白を空けるように表示を制御していると言うこと

これをコピーして、Microsoft Wordに張り付けて見たのが右の図。WordではTabを表す記号に”→”が使われている。これでWordはTabキーはTabとして認識していることが わかるが、”a”の位置に注目して欲しい。Text editorでは”a”が5桁目にあるのに対してWordでは4桁目にあるので、送り元のText editorとは違い、Tabには半角空白3つ分しか取られていないことになる。これでわかるように、Tabの扱いは送り手、受け手で可変なので、必ずしも送り手の意図通りには表示されない

Tabは昔タイプライターで表の形式で文書を作成するときに、一定の間隔をあけてキャリッジ(パソコンで言うカーソル)を移動するために設けられた。Tabは多分(駄洒落分かって下さいまたは堪忍して下さい)”Table”から来た名前だと思うが、それが、英文のインデントを入れるのにも使われてきたという経緯がある。だから、字下げにTabを使うのは正当だと思うが、コンピュータで使う場合は再現性が担保できないことが分かっているので使いたくない。それでは空白を使えば良いかと言うと、私はそういうやり方はスマートではないので好きではない。よってインデントは、作品のようなこだわって作成する文書には使いたくないのだ

補足だが、ここではパソコンで原稿を作成して、他者に送って編集してもらうときのことを言っており、予めTabの取り扱いについてルールが決めてある場合や、自分で印刷まで行って、印刷上の体裁までコントロールできるような場合は上の限りではない

2023/05/01

澪 対面合評会 並びに段落のインデントについて

私の所属する文芸同人誌「澪」21号が3月に発行され、対面合評会が、連休の初日、4月29日に開催された

私の作品についても、同人諸氏からいろいろ有益な助言を頂いた。中身について、おおむね評価を頂いたが、編集長の先生より、頁毎の客観、主観という見方とその構成について、目を開かせられるアドバイスを頂いた。これは他の同人諸氏も同じ思いを持たれた様だ

段落の件について考えさせられることがあったので記しておきたい

私の作品は、1頁に写真1枚、その下に若干(130~280字程度)のキャプションを配置するという構成である。キャプションの字数は大したことはなく、1段落で済むような分量なので、これまで段落を分けること、段落の1行目を字下げするということはしないで来たが、なぜ段落分け、字下げをしないのかという問いを頂き、改めて考えてみた

段落についての私の基本的な考え方はこうである

仕事の文書も含め、長文の場合は、段落毎に1行空け、字下げはしない。私のブログの過去の記事を例として下に掲げる。左はWordpressが段落毎に隙間を自動的に空ける仕様となっていることもあり、段落と段落の間が空いている。右は、同じ文章をMicrosoft Wordに流し込んで、段落の間に改行を入れたもの。Wordの場合は、段落後の行間の幅を調節する機能があるので、その幅を大きく取るという方法を取ることもある

なぜ私が字下げをしないことにこだわるかというと、Word、Mailソフト、あるいはテキストエディタでインデントを入れる際はTabキーを使うのだが、これが使うソフトによって、またその設定によってその幅がスペースいくつ分かが違って来て、私が意図したスペースで再現できないことがあるからだ。例えば、私の使っているテキストエディタでは、インデントしたい場所でTabキーを打つことでTabの文字コードが埋め込まれていくが、表示上何桁分とするかを設定できる。しかし受け取った先でも、Tabキーのままか、スペースに置き換えられるのか、スペースいくつ分と解釈するのかは相手側のソフトの設定でどうともなる。それではと言って、スペースで埋めるといっても、スペースキーを何回もカタカタと叩いて入れるのはあまり美しくないし、全角、半角のスペースが混在しても気づかないという問題がある。なので、私はあまりインデントは使いたくないのだ

ということで、下記の原則を掲げてしばらくは進みたい

1. 長文の場合は、段落毎に1行空け、字下げはしない
2. 私の澪の作品のように、一つの頁で段落が一つしかない
    場合はこの考え方を踏襲して、段落が一つの場合は字下
    げはしない。段落が2つ以上になる場合は、行を開けるか
    どうかは紙面のスペースとの勘案で、行を開けるか、また
    は行を空けないで最初の行をインデントするかを考える
3. 英語の文章の場合は、これを意識して見たことがなかっ
    たので、これから注意して見て、どうするか考える

私のブログの文章を見て、段落の最後の文の文末に句点「。」がないことにお気づきの方もおられるかもしれないが、これについては私も意識してそうしている。理由は、上の段落の話以上につまらない個人的な拘りなので言わない

2023/04/30
んねぞう

驚愕の250ドルノートPC

このところ自分のデスクトップPCの10年ぶりの更新計画の妄想を楽しんでいる。重い3Dゲームはしないし、写真の現像、動画編集には昔買ったソフト、或いはフリーソフトを使っているのだが、調べた限りこれらを使う分にはグラフィックボードは機能しないようなので、CPUにコストを全振りした形で考えており、う~む、今だったら第13世代Core i 7かな、等と考えている。

YouTubeの情報収集もおさおさ怠りなく行っているうちに、デスクトップではないが、Intelの新しいCPUを搭載した格安ノートPCの動画が目に留まった。

製品HPより

私は 会社の業務の一環として、ある団体の主催するセミナーで講師まがいのことを務めさせて頂いている。このセミナーでは、その団体の拠点に社用のノートPCを持って行き、オンラインミーティングツールを通じてでセッションを進めて行くのだが、今後会社を退職した際に、仮に講師を個人として委託を受けた際にどうしようか、ということが頭に引っかかっていた。私の個人PC環境はデスクトップで、4Kモニタその他周辺機器をいろいろ繋いで使っており、移動した先でごりごり重作業をするつもりもないので、非常用としてCerelon N4020を搭載した2 in 1ノートを持っているのみである。しかしこのノートPCを上記の業務のために、オンラインミーティングツールで接続しながらOfficeソフトを動かして、というには明らかに力が不足しており、どうしようかと思っていた

そのような中でYouTubeでIntel N100という、Cerelonの系譜を継ぐ、Core iシリーズで言う第12世代(Alder Lake)のCPUを搭載したノートPCの紹介記事があった。Cinebench R23のMulti coreのスコアが2,906と、今私が持っているCerelon N4020の720はおろかメインのCore i 5 3570Kの2,645も軽く凌駕しているのに驚いた

今使っている社用PCは第7世代のCore i 5であり、暗号化、VPN、その他監視ソフトがバックグラウンドで動いていることもあるのだろうが、オンラインミーティングツールでリモートの講義を行うには多少辛い面がある。もしこれらのOverheadの制約がなくなったとしたら、このN100はどの程度の使い勝手になるのだろうか、興味がある。価格は249USD

一つ、今わかっている問題は、キーボードにかなの刻印がないことだ(なぜこれが問題なのかはこちら)

製品URL(安心のためURLは埋め込みません)
GemiBook XPro 14 inch | Intel 12th Alder- N100 | Intel® UHD Graphics | WIFI6+BT5.2 | 8GB LPDDR5 + 256GB SSD
https://store.chuwi.com/products/gemibook-xpro?sca_ref=552608.VMa89q1Iu6&utm_source=fb&utm_medium=social&utm_campaign=12312

2023/04/23
んねぞう

変態キーボード その後

2016年にテンキーレスキーボード3種類を買って、そのうち2つを会社用、自宅用として使ってきた。2020年4月から本格的に在宅勤務体制となって、自宅で使っているUSB接続の青軸のキーボードを会社のパソコンと自分のパソコンで切り替え機を使って共用して来た(機器構成はここ)。これは省スペースで非常に良いのだが、このキーボードが青軸でキーの音が大きいことが最近問題となって来た。買った当初は自宅で使うのだから、これを承知で使っていて、この音自体もいかにもキーボードで入力していると言う音で好きなのだが、オンライン会議でキーボードを使っていると、その音が相手に聞こえて耳障りと思われるのと、電話がかかって来て、話しながら何かを調べるためにキーボードを打つ必要があって、人によってはそれを気にする人もいる。その中には、内職をしながら人の話をいい加減に聞いていると思われている人もいるようだ(本当に内職をしながらと言う場合もないとは言えないが)

そこで、会社に置いてあって、今はたまに出社した時しか使っていなかった赤軸のキーボードを自宅に持って来て、試してみた。赤軸は上述の青軸とは違って音が静かなのが特徴だ。結論から言うとこれはBluetooth接続で、キーボード切り替え機がBluetooth接続のキーボードやマウスには対応していなかったのであえなく没となった

これからが本題なのだが、上の企みが失敗に終わって、茫然とこの2つのキーボードを眺めていると、あることに気が付いた。これらのキーボードには残念ながらかなの刻印がなく、一方私はかな入力派であり、かつブラインドタッチと言う高等技術は残念ながら未だに身に付いていない。このギャップを埋めるべく、どこからか買ってきたひらがなのシールをぺたぺたと貼って、下の図のように見てくれが残念な形で使っているのだが、当然使っているうちに剥がれて来る。この剥がれ方の傾向が上下のキーボードで共通しているのだ。下の写真を見ながら読み進んでください。写真に写っている2つのキーボードのうち、上が会社で使っていた赤軸、下が自宅に置いてあって今在宅勤務、私用の両方で使っている青軸のキーボードです

まず”E”、かなでいうと「い」が剥がれている。Webで調べたところ、日本語の文章では、ひらがなでは「い」の出現頻度が一番高いというのが通説のようだ。また、英文でも同じキーである”E”の出現率が他の文字よりダントツに高いといわれている。私は、こう言っては何だが、一般のデスクワークの会社員としては英語のコミュニケーションが多いので、勢い英語の文書を作成することも多い。ということで、これは自然であろう(図中赤〇印)。

次に、「く」のシール、英語だと”H”。この理由をぼんやりと考えてみるに、このキーはキーボードのちょうど真ん中に位置しているために、私は状況に応じて右手、左手両方で押している。いずれの手首からも一番遠いので、勢い、手をこじる形で押すので、シールをずらす力が働いて、剥離に至ったのではないかと。また、周辺のシール、例えば「き」、「ま」と違って字形が単純で、シールの面積が少なく、その分粘着力もないため、その分剥がれやすいのではないか(黄色〇印)。

シールの面積の小ささで言えば、「に」のそれぞれの画が小さいために画が一つどこかに行ってしまっている。「し」も一部がちぎれたり、形が変わってしまったりしている。「り」も然り(紫〇印)

以上は2つのキーボードに共通に見られる傾向だが、下のキーボードでは特異な現象が現れる。「つ」(英語名”Z”)のはみだしと「ひ」(英語名(“V”)の脱落だ。この理由は、このキーボードを在宅勤務で仕事に本格的に使い始めてから、2021年から2022年にかけて、Excelのワークシートを必死に操作する必要に駆られていた。その時、Ctrl-Vを猛烈に使っていたせいだ。その時の汗と涙と鼻水がこのシールを溶かしてしまったのだ。Ctrl-Vを使うからにはCtrl-C, Xも相応に使っていた訳だが、負荷が2分されたので剥離を免れているのだろう。同じようにCtrl-Zも多用していたが、左手の小指でCtrlキーを押しつつ同じ左手の中指で”Z”を押すのだが、指の腹、或いは爪が立ってキーを右下にずらすような形になるために「つ」がずっこけるようになったようだ(緑〇印)


↑ 上が赤軸、下が青軸
↑ 2つのキーボードの使用状況

以上、まとめとして

キーボードが違っていても、キーの損耗の傾向に違いはない(標本数 N = 2)
そうは言っても、使用期間によって損耗状況に違いが生じる部分があり、そこからその時々の仕事の追い込まれ方を窺い知ることができた

前に、シールを貼った時に、「このシールが剥がれる位に使い込んだ暁にはブラインドタッチが身に付いているだろう」と期待を込めて書き込んだ覚えがあるが、道は未だ遠し。というか、シールが全部剥がれないまでも結構使い込んでいるはずなのに、剥がれたキーが何の文字だったか一瞬考えこむ場面もある位なので、もう一生無理なのかも知れない

買ってから7年、使っているうちに以上のようなことがわかった。わかったからどうだという内容がないのはこのブログの常なので容赦下さい

本件に関する関連する前回の書き込み : 変態キーボード

2023/02/23
んねぞう

続 : 今日、世界は死んだ。もしかすると昨日かもしれない。

杉本博司の展覧会についてこの前の記事で書いた時に、東京都写真美術館のHPを見たら、図録が発売されていたことに気が付いて、早速調べてみたが売り切れていた。諦めきれずに古本を探したら、神田の古書店で取り扱いがあったので、価格が高くなっているのには目をつぶって(奥さんにも目をつぶってもらって)購入した

それがこの本

表紙には何もタイトルの文字が書かれていない

背表紙もなく、綴じたままの体裁。表紙と言い、背表紙と言い、この展示の内容のコンセプトをそのまま体現したものであると感じた

ひょっとして前の持ち主が自炊した後かと思って、Webで画像をいくつか確認してみたが、みなこの形だったので安心したことは自分の肝っ玉が小さいことの証左である

この本の体裁を見て、私も一つ「今日、世界は死んだ。…」のEpisodeが思い浮かんだ

34 製本職人
今日、世界は死んだ。もしかすると昨日かもしれない。
        製本職人としてこれが最後の仕事になる。書籍の電子化が進んだ中、昔の紙の風合い、手触りを持った製本版を求める天邪鬼も多少はいたが、所詮は大きな流れの中の泡に過ぎなかった。
        今は電線を頭に差し込んで情報を一気に流し込めるようになって、一部の人間は電波か何かで直接やりとりしているらしい。いちいち文字を目で追うより手っ取り早いらしいのだが、その手の人間の言うことがわからなくて苦手だった。仕事を進めるうえでも一体どこで何が決まってどうしてこうなっているのか、さっぱりわからない。
        路上で人間が突然泡を吹いて発狂したようになって、専用の救急車で運ばれて行くのを良く見たが、離れた相手と脳味噌同士を直接繋いでいるうちに喧嘩になったあげく、人格を破壊されるまでやっつけられた結果なのだそうだ。言葉、文字という媒体を介さずに繋ぐとお互いの自我が剥き出しになるからだと、誰か偉い学者が言っていた。このあいだ、その伝でどこぞの国の大統領ともう一つの国の大統領の間でそれをやってこじれてしまったことが人類の滅亡を決定付けた最後の一撃だったらしい。
        それはそうと、この仕事を仕上げたかったのだが、職人仲間に頼んでいた背表紙の材料はとうとう届かなかった。編集者は表紙のタイトルが決まらないまま死んでしまった。ということで、俺にできることはここまでだ。本を作るということは文化を伝えることだと思っていた時期が俺にもあった。最後の本がこのような形になってしまったのも、人類の文明の終わり方を象徴しているようで、ある意味相応しいかも知れない。さて、後の文明があるのか、この本が発見されるのか、発見できたとしてもこの本の内容を把握できるかどうか期待もしていないが、俺はこの本を手に、この文明の最後のArchiverとしての自己満足を胸に、眠りに就くことにする

こういうことを考えさせられるということは、私もまんまと作家の術中に嵌ったということだろう

図録とは別に、入場者には小冊子が配布されていて、このスキャンを取っておいたが、美術館のHPにもこのイメージが掲載されていることがわかった

東京都写真美術館 杉本博司 ロスト・ヒューマン 作品解説のURL

  • “https://topmuseum.jp/upload/3/2565/sugimoto_list.pdf”
  • “https://topmuseum.jp/upload/3/2565/sugimoto_list_0903.pdf”

直接リンクを張っても良いのだが、昨今のご時世で不用意にリンクを踏むと変なことろに飛ばされるのを警戒する向きもあると思うので、敢えてダブルクォーテーション(“”)で囲み、自分の意志でコピーペーストしてアクセスして頂くようにした。また、ここで直接リンクを張ると、ひょっとして相手先にTrack Back依頼などが行って変なことになるかも知れないのを避けるためもある

公式HPで既に公開されているし、自分のものの方が長期間放置されていたせいで紙が陽に焼けて、いい具合になっていると思うので、掲載しても良いだろうと判断してアップロードしておく。本当の目的は自分の資料の散逸防止のため。オリジナルのサイトにリンクを張ってもいつの間にかリンク切れになっていることがしばしばあるので

リンクはこちら

2023/01/19
んねぞう

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今日、世界は死んだ。もしかすると昨日かもしれない。

部屋を片付けていたら、2016年に東京都写真美術館で開催された杉本博司の「ロスト・ヒューマン」と題された展覧会の作品解説・出品リストが出て来て、しばらく読み耽ってしまった。その大きな部分を占めるインスタレーションの解説文が、すべてタイトルに掲げたような一文で始まる。人類が、その文明の終焉を迎えるにあたり、色々な立場の人間が、自分の遺伝子の保存処理をおこなったうえで死に臨むにあたっての感懐という形の文章が続く

作品解説・出費リストの一部 - 画像を加工してあります
作品解説・出品リストの一部 – 画像を加工してあります

展覧会から6年が経過して、その間世界に色々なことが生じているのを見るにつけ、氏の感覚の確かさを感じる。新型コロナウイルスの感染拡大、米国での大統領選挙をめぐる一連の騒動、ロシアのウクライナへ侵攻等。このような「事件」という形で表れているものの他に、地球環境の温暖化に伴うSDGという考え方によるパラダイムの変化、テクノロジーでも、文字、紙、車輪、蒸気機関、半導体の発明等を経てAIが人類の頭脳を凌駕するシンギュラリティのポイントに達する時も近いと言われている。20世紀に出現した相対性理論、量子力学により、人類の宇宙観も大きく変わった。人類には宇宙の全体像の把握は不可能に近く、また直観的に知覚できない「何か」によって天体、銀河、大規模構造の運動が支配されており、翻ってミクロの世界に目を向けるとすべてのもののありようは確率に依存することから、パラレルワールド等と言う概念がノーベル賞級の学者によって真面目に検討されるようになっている

社会もダイバーシティという言葉に代表されるように、ジェンダー、思想信条、生活様式の多様化が叫ばれてきており、これまで何千年も維持されてきた秩序が崩れてきているように見える

これらが人類にどのような変化をもたらすのかとつらつら考えるに、2つの可能性があるように思われる

一つ目 : 破滅

人類の持つ本能の下に科学技術、文化が進んで来た。その帰結として、現在地球上に生じている戦争、経済活動による貧富格差拡大、価値観の多様化による人類内での文化的軋轢が進んだ。これらの分断は埋めようのないものとなり、地球全体がコントロール不可能となり自滅する。まさに今回取り上げた展覧会のシナリオに合致する。展覧会では33人の人物による、33の滅びのシナリオとインスタレーションが陳列されている。そのシナリオの一つを引用しておく

1 理想主義者

今日、世界は死んだ。もしかすると昨日かもしれない。人間
は理想という名のもとにおいてはどんな惨たらしいことでもするものだ。自由、平等、博愛の名の下に、フランス革命のギロチンは休む暇もなかった。共産主義もバラ色の未来を人類に描いてくれた。そして大粛清が始まった。民主主義対ファシズムという単純化によって、広島、長崎の原爆投下は看過された。人は根源的に人を殺したいのだ。ちょっとした平和に人間は我慢ができない。平和はあまりにも退屈だ。個人主義、その拡大の民族主義、しかしそのまた拡大の人類愛には、殺すべき敵がいないので機能しない。個の確立とは他を滅することだ。その美しい理由を探すこと、それが理想主義者の使命だ。人間は理性と原始の衝動の間を振り子のように揺れてきた。そして理性が原始の衝動を凌駕することが近代のテーゼとなった。しかし今、理性は敗れ去った、もう一度原始の楽園に戻ろう。禁断の果実とは知恵そのものだったのだ。楽園を出る時、人間は失敗を恐れず、失敗を覚悟して、そして失敗をした。理想主義と理想主義は殺し合いを続け、そして世界は減んだ。

2016年9月3日~11月13日 東京都写真美術館
杉本博司 ロスト・ヒューマン 作品解説・出品リストより一部を引用

二つ目 : 次の人類への変容の前段階

上述したように科学技術は、知能において人類を凌駕するポイントまで来た。また、世界観においても従来の分析的・演繹的な手法では把握できないところまで来た。人類の一部は、その次の段階に向けての準備段階に入りつつあり、本人たちはそれとは意識せずとも、共同意識体というものに動かされているのではないか。上記のような人類社会の混沌があるレベルに達した時、彼らは、渡り鳥の群れが次の土地に向かってタイミングを見計らって一斉に飛び立つように、次の天地に向かうようになるのではないか。そういえば火星探査やテラフォーミングという言葉を良く聞くようになったのもこの動きの一角を覗かせたものかも知れない

以上、たまたま過去の展覧会の解説を目にしたのを機に、昨今の世間の状況と相俟って考えたことを書き記した。

最後に、観覧当初の感想を書いた記事のリンクを自分の心覚えとして残して置く。さらに数年後に世の中、そして自分の見方がどうなっているのか、見返してみたい ( 世 界 が 死 ん で い な け れ ば )

2023/01/14
んねぞう

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01 2023