PC更新の検討
PC更新についていろいろ考え、調べて来た。考えを前後左右に振って、場合によっては宙返りして元に戻ったりして、自分の考えを固めつつある。現時点での自分なりの要件を整理し、これに基づいて各コンポーネントの仕様について明らかにしたい。
A. PCの用途
- Lightroomによる写真現像
- たまに動画編集(Davinchi Resolve free, VideoPad)、スライドショー作成(Photostage)
- 日常のBlog編集、Office softによる文書作成、mail送受信、YouTube視聴、音楽streaming再生
- ソフトウェア開発(の真似事)
- ビデオデータ、写真データ、音楽データ格納(現状3TB)
- スマートフォン、タブレットの母艦
B. 基本的要件
- ゲームはしない
- 光らせることはしない
- 静かであること
- 現有のシステムはちょうど10年前発売のCore i 5 3570Kベースだが元気に稼働しているので、今回も同様に10年間使えること
- 5.25inドライブベイ必須。手持ちの音楽CDをいつでも再リッピングできるように。また、まとまったデータを人に渡したりするのにCDを使うことがたまにあるので
- 新しいシステムでも3.5in.ベイは最低2つ必要。基本的にクラウドへのバックアップは信用しない。自分のデータはすべてローカルに保存する。現在3.5in. HDD3台に格納。徐々にSSDに移行するが、当初はHDDでスタートする。この中で必要なデータは外付けHDDに定期的にバックアップするが、この機能はここでのシステムの範囲外とする
C. 流用するコンポーネント
- 電源(500W)
- ストレージ(250GB 2.5in. SSD 1台, 2TB 3.5in. HDD 2台,1TB 3.5in. HDD 1台)
- 5.25in. DVDドライブ
- GTX750Ti搭載のグラフィックボード(必要があれば)
D. コンポーネント選定の方針
- 一番負荷の重い処理は動画編集なのだが、聞いたところによるとGPUよりCPUに重点を置いた方が良いらしいので、CPUにコストをかける
- 10年使うことを条件に、今の時点では過剰と思えるレベルのCPUを使う。ただし、性能(発熱)が高いがために水冷が必要なものは避ける
- ストレージ関連は、今容量が間に合っているので流用し、今後の状況に応じて2.5in. 或いはM.2 SSD等の導入を考える。
E.1. 仕様検討 – マザーボード
- 使って行く中でメモリ容量の増量に対応できるために、メモリスロットは4スロット備えているものにする
- 基本的にOverclockはしないので、中級以下のチップセットを載せたものとする
- Wi-FiのM.2スロットを備えたものが望ましい。最初からWiFiモジュールが付いていなくても良い。ネットワーク接続をWi-Fiで行うのではなく、マウス、キーボードをBluetooth接続する時のため
- USB 3.2 Gen.1 以上のType Cフロントパネルヘッダを装備したものが望ましい
- DDR5仕様のメモリが出てきたが、調べると今のところメリットが見えないので、DDR4対応のもので良い
- 最初から最新の世代のCPU、Intelであれば13世代のCPUをサポートしているBIOSが入っているマザーボードであること – Intel、AMDでソケット形状が同じで前世代のBIOSを載せたマザーボードもBIOSのアップデートで新しい世代のCPUを載せられるということであり、これを使うとマザーボードの価格が安くなるかと思われたが、例えばQ-Flash plus(GIGABYTEの場合)を備えたものは価格がその分高いので、それであれば初めから最新のチップセットを搭載したものを購入した方が良い
E.2. 仕様検討 – グラフィックボード
- 負荷の高いゲームをするのであれば、良いものであればあるほど良いのだろうが、私の場合はゲームはせず、また動画編集ソフトもそれほどGPUには依存しないらしいので、CPU内蔵グラフィック機能を使う。その機能のないCPUを使う場合は、既存のGTX750Tiを流用する
E.3. 仕様検討 – ケース
- 5.25in.ドライブベイ必須
- 格納場所の都合から高さは410mm以下
- 色は白が望ましい。20世紀にPC98、そしてPC/ATを使い始めた時からずっと白系統の筐体を使っているので
- 将来別途空冷CPUクーラを設置する可能性も考え、クーラ取り付けスペースが155mm以上あること
- どちらかと言うと通気性より静音性を重視したものであること。この意味で側板がパンチングメタルやガラスやアクリルでなく吸音材を付けた金属板であることが望ましい
E.4. 仕様検討 – CPU
- 予算の許す中でできるだけコストをCPUに傾斜配分する
- 昨年の時点ではAMDが頑張ってIntelを抜いた状態だったが、Intelの第13世代が出てから形勢がまた逆転しているようだ。AMDも第5世代のCPUが出てきたが、DDR5のマザーボードの価格がまだこなれていないので、飛びつく必要もないと思う。なのでIntelを採用
- 価格帯から、候補としてはCore i 5 13600KFまたはCore i 7 13700F。Core i 5 13600KFは本体価格がCore i 7 13700Fより安いが,TDPが125Wでありクーラーも付属していないため、相応の性能を持ったクーラーが必要となり、クーラーと合わせると後者と価格が接近する。例えばCPU本体が43,000円+AK620が8,000円で合計51,000円となり、Core i 7 13700Fのクーラー付きの価格52,000円と1,000円の差しかなくなる。またK付きモデルでOverclock可能であるが、今使っている3570KでもOverclockは滅多にしないし、マザーボードもそれだけ高級なものにする必要がある。以上の理由により、リテールクーラー使用の前提でCore i 7 13700Fを選定する。Cinebench R23のMulti coreスコアはCore i 7 13700Fが24,770、現行のCoire i 5 3570Kが2,645と9倍以上の開きがあるので、当面大丈夫だろう
F. 具体的選定 – 以上の検討を経た結果
- CPU : Core i 7 13700F ¥52,000
- マザーボード : ASRock B760M Pro RS/D4 ¥22,000 [DDR4 メモリソケット4 Micro ATX Wi-Fi m.2ソケットあり USB 3.2 Type Cフロントヘッダあり]
- メモリ : Crucial CT2K8G4DFRA32A [DDR4 PC4-25600 8GB 2枚組] ¥5,000
- ケース : Coolermaster Silencio S400 White Steel ¥15,000
価格は、価格.comで、私が昔から知っているショップの価格から1,000円未満を繰り上げたものを採用
以上、自分なりの構成
YouTubeをかなり参考にさせてもらったが、ゲーム性能を重視した動画が圧倒的に多いので、勢いグラフィックボードに大きな比重が置かれており、自分のような地味〜な対象はネタ的に閲覧数が稼げないせいだろう、殆どない。と言うか、そんなものは自分の好きに組めばいいやん、と言う感じか。最近PC向け半導体の価格下落が大きく、円安の影響をも上回っている状況で、組むのならば今がベストのタイミングという感じはしているが、残念ながら幸いなことに現行システムが大きな支障もなく元気に動いていてくれているので、しばらくこういう購入ボタンのクリック寸止めの遊びを続けることになると思う。そうこうしているうちに各種値上がりが再燃して後悔の臍を噛むことになるかも知れないが
誰の参考にもならず、役にも立たない情報であることは認識している。今後10年使えることを要件として挙げたが誰も保証できない。自分が今後本当に組むときの選定根拠の心覚えとして残しておくのみ。その時になって突然掌を返したようにChange Mindして90°違った方向に走り出すとも限らないので、その時もこれは今時点の気持ちの記録としての意味を持つだろう。実際に組んで動かした結果ともなれば誰かの参考になるかも知れないが実現するかどうは分からない
2023/05/21
んねぞう