第三次津軽旅行
3日ほど津軽線沿線を旅行して来た。主な目的地は竜飛岬。
2014年に三厩を訪ねて以降、いつか竜飛岬に立ってみたいと思い続けていた(んねブラ 風の強い街参照)。
今回、奥さんの強い後押しを貰い、竜飛を訪れることができた。途中、三厩、蟹田も再訪し、写真に収めてきた。
その際の、写真以外のあれこれ。
① 持って来るレンズを間違えた
メインとなるフルサイズデジタル一眼レフカメラにはてっきり防塵防滴型のズームレンズが付いているとばかり思っていたが、青森駅で、いざカメラを取り出して見たら単焦点、非防水、マニュアルフォーカスレンズだった。単焦点、マニュアルフォーカスはまだ良いが、防滴型でないため、今後雨が予想されるところでの撮影が難しくなる。どうして鞄に入れる前に確認しなかったのか。このショックから立ち直るのに2時間を要した。まあ、このレンズは35mm相当、サブカメラは28mm、ワイコンつけて21mm相当で被ることはなくて良かったと無理矢理心を落ち着ける。
② カメラが故障した
3日目、雪の降りしきる三厩の海岸で撮影した後、雪だるま状態で三厩の駅に入りカメラをしまおうとしたところ、操作ボタンがおかしくなり、動作が変になっていた。例えば、再生ボタンを押すと何故かライブビューモードになる。MENUボタンを押すと画像のロック画面になる。キャンセルしようとしても選択のダイヤルボタンが利かない、等々。一応シャッターは切れるようなので、露出補正-0.5Evで変更が効かないまま、撮れたかどうかは帰宅してパソコンで確認できるまでわからずという、まるでフィルムカメラのような状態で使うこととなった。液晶画面のガラスの内側も水蒸気で曇っている。
もともと防塵防滴のボディなのだが、買ってから4年半、オーバーホールせずに使っているうちに、どこからか水が入るようになったのかも知れない。
④ 靴の水漏れ
カメラはそれでもシヤッターが切れ、またサブカメラがあるからまだ良い。今回の旅行で雪の積もっている中を雪が靴の中に入るのにも構わずずぼずぼ歩いているうちに、3日目になって履いている雪靴に穴が開いたらしく、浸水しはじめた。しばらくは我慢していたが、冬の海岸でじっとしていると足が冷えて来て寒いのと気持ち悪いのには参った。それほど使用頻度は多くないが、買ってから長く経っているために、そろそろくたびれたのかも知れない。本当の豪雪地帯では、雪は雪のままで解けて水になるということはないので、これまで気づかなかっただけなのかも知れない。実際津軽地方の雪は何となく「柔らか」で、降って積りはするけれども、昼頃になると解けて水溜まりになっているということが多いような気がする。
⑤ 味噌カレー牛乳ラーメン
帰途に青森駅で昼食を食べようと、駅前の食堂を物色していたら、青森県民のソウルフードの一つだという触れ込みで味噌カレー牛乳ラーメンなるものがあったので、話の種に食べて見た。それも大盛りで。
味はと言うと、おいしい。
おいしいが、味噌は味噌ラーメン、カレーはカレーライスで食べたいな、と思った。
⑤ イギリストースト
東北新幹線を新青森で降りて、奥羽本線で青森に着いて、上述したようにレンズ間違いでダメージを受けながらも、津軽線の乗換までまだ時間があるので、まず賑やかでない方の西口から駅を出る。ぐるっと跨線橋を回って青森港のあたりをぶらぶらして、駅の東口の改札から各路線への連絡通路に上がったところにこぢんまりした売店があり、ちょっとした土産物なども置いてある。その中で、「イギリストースト」という札が目に入った。以前何だったかのテレビ番組で青森では非常にポピュラーな食べ物だと紹介されていたっけな、とちらっと思ってそのまま通り過ぎた。津軽線の列車に乗り込んだら、社内はロングシートで、筋向いに老夫婦が座っていて、ご主人の方はビールなんか飲んでいる(発車時刻は11時1分なので10時台だ)。ご夫婦の会話が多分青森弁なんだろう、意味はさっぱり分からないが、何故かほっこりして聞くともなく聞いていた。すると、ビールを飲み終わったご主人はやおら平べったいビニール袋を開け、食パン2枚重ねの食べ物を取り出してぱくつき始めた。あっ、ひょっとしてこれは件のイギリストーストか、と思って、見るともなくちらちらと見ていた。
食べ終わってしばらくしたら、今度は少し離れて右隣に座っていた老人が、また同じようなものを食べ始めた!!
素晴らしい。素晴らしいのは下記の2点
i) 青森の人は車内でビールも飲むし、御飯も食べる。と言うか、そういうことができるのんびりした環境にいる
ii) イギリストーストは青森の人のソウルフードである、と言うことの例証を見せつけられた
誰しも旅をすると違った景色、習慣に触れて面白いと思ったり、驚いたりすると思うが、とにかく青森に来ると、私はほっこりするようなことが多くて楽しい。
⑥ 階段国道
冬は凍結の恐れがあるため閉鎖。残念なような、ほっとしたような。
⑦ 清酒 じょっぱり
出ました、当然あると思ったこのネーミングのお酒。地酒らしい、がつんとくる辛口のお酒でした。2泊二晩連続で頼みました。
⑧ 津軽旅行必携
- 大條 和雄著 「定本 絃魂津軽三味線 」 行き帰りの新幹線の中で、これを読んでいた。津軽に行く時は必ず持って行っているので、大分くたびれて来ている。
- 太宰治 「津軽」 これはiPhoneの青空文庫に
2018/02/12
んねぞう