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C:ドライブのM.2 SSD化

確か3か月ほど前にPCを更新した顛末を記事にした際に、俺は硬派なんだからM.2 SSDなんか使わねんだかんな、と啖呵を切った覚えがある

いつの間にかその舌の根が乾き、しれっとM.2 SSDを導入したので、記事にする

きっかけはこれ ↓

LightroomのDBファイルのバックアップは一世代までしか残さず、残りはすべて削除したりして、ディスクの空き容量には注意していたつもりだが、DaVinchi Reslolveのアップデートがあるということでファイルをダウンロードしようとしたらディスク容量が逼迫していてできないと言われた。凡その犯人は、iPhone1台とiPad2台のバックアップで60GB程度占有されている、Mobilesyncと言うフォルダであることは分かっているのだが、これを別のドライブに移す方法がわからず、もしできたとしても後々面倒なことになると思うので、手を付けないことにしている

C:ドライブの容量拡張のために価格比較サイトを見ていると、M.2 SSDが2.5in. SATA SSDと同等の価格だったので、M.2 SSDにすることにした。ブランドは宗教上の理由でKIOXIA

前回、C:ドライブをHDDから2.5in. SATA SDDに移行した時はクリーンインストールをしたが、Webで調べると、ディスククローニングと言う方法があるらしく、そのためにはソフトが必要なのだが、Macrium Reflectと言うソフトが30日間無料で使えるということだったので、これを使うことにした。Webで使い方を説明しているのを見るのだが、クローン先のM.2 SSDをUSB接続の外付けケースに入れて繋げて作業することの紹介しか出ていない。私は、できるだけ出費を抑えるために(ディスククローニングのためだけに外付けケースを買うようなことはしたくない)、一部のWebに、Mother boardのM.2 スロットに繋げてもできるようなことが書いてあったので、これを信じて、腕捲りをして(モノがMacriumだけに)現行C:ドライブをSATAのスロットに、移行先のM.2 SSDをMother boardのM.2スロットに取り付けて作業することとした

Mother boardを上から見て、M.2スロットを覗いたところ。CPU Cooler(AK620)のフィンが大きく、ヒートシンク(シート貧苦と言いそうになるのは私だけですかねああそうですか)の両端のネジが外せないかと心配だったが、何とかアクセスすることができた

先日のPC組み立ての際にやらかしたような、伝熱面の保護シールを剥し忘れるような失態もなく、無事固定

他の関係ないHDDのSATAケーブルを外してReflectを起動して、クローニングを実施したが、その時の失敗を記す

  1. 移行先のディスクが、元のC:ドライブと同じ容量のパーティションしか切られず、残りは未割当の状態になってしまうのに、その原因が分からずしばらく悩んだ
  2. 何回かやり直すのだが、一旦できてしまったパーティションはWindowsの管理ツールでは削除できず、diskpartと言うコマンドを使ってできることが分かるまで時間がかかった
  3. 以上がクリアになって現行のC:ドライブで立ち上げて、このC:ドライブのReflectを起動してクローニングするのだが、途中でC:ドライブのマウントを解除できないというエラーが発生
  4. この時点で、Mother boardにM.2 SSDを付けてのクローニングを断念、仕方なくAmazonで安い外付けケースを購入(下の写真)
  5. ディスククローニングは成功したが、Mother boardのM.2スロットにSSDを取り付けて起動すると”Inaccessible boot device”と言うエラーが発生し、BIOSでOS立ち上げ時のデバイスの起動順序を何回も見直したが改善せず、WebでSafe modeで起動して見ると良いという記事があり、試してみるとうまく行った


以上、これで3日楽しませてもらった。結果がこれ↓


Windowsの起動時間も早くなった。HDDを繋いで起動した時は、やはりHDDのスピンアップに要する時間のためか、若干遅い感じがする。それでも前より明らかに早い。ソフトウェアの起動も明らかに早くなり、デスクトップに置いてあるデータの読み込みも早い。瞬きする間に、と言う感じである。CrystalDiskMarkの結果は、ほぼ看板通りだ


で、何を言いたかったかと言うと

2.5in.SSDからM.2SSDのへのクローニングにあたり、Mother boardのM.2 SSDスロットへのクローニングはできず、USB外付けケースに繋いで行うしかないようだ

“Inaccessible boot device”と言うエラーが発生した暁には、Windowsを一旦Safe modeで起動すれば、その後正常に立ち上がるようだ

以上でし

2023/12/08
んねぞう

ゲーム始めました

えーっと、昨年PCを新たに組み上げるにあたってPC要件を検討する際に、「3Dゲームはしない」と規定した。だが、「硬派の俺はM.2 SSDなんか使わねんだ」と言った舌の根が乾いたのに続き、「ゲームはしない」と言った舌の根も乾いてしまい、Microsoft Flight Simulator (長いので以下MSFS)がしたくなったので、その機材をそろえた。必要なのはMSFSのソフト、フライトスティック、そしてグラフィックスボードである

グラフィックボード

キーとなるのがやはりグラフィックスボードで、せっかく4kモニタがあるのでこれを使って遊びたい。WebやYouTubeで調べたところ、最低でもGeforceだとRTX4070以上が必要と言うことだった。しかしこれは私の予算を大幅に超過し、出せるのはRTX4060クラスまで。RTX4060はあくまでもFHD環境で快適に使えるレベルの性能とのこと。しかし下記の理由でRTX4060に賭けることにした。

  • 3Dシューティングゲームと違って極端に高いフレームレート(以下fps)は必要ない。最低で45fps程度が確保できれば良い。私のモニタもリフレッシュレートが60fpsだし
  • DLSS機能を有効にすれば、fpsが最大2倍になるらしい

と言うことで、RTX4060の巷で一番安かった下記のカードを買った

DOS/Vパラダイスで\44,800、8Pin×1電源コネクタ、DP×3、HDMI×1、デュアルファン。シングルファンの製品もあったが、2つのファンを低回転数で使うことによって冷却効率や騒音の面で有利ではないかと思って選んだ。右下の写真はこれまで使っていたGTX750Tiとの比較。大分出世した感がある

グラフィックスボードの長さが250mm程度あり、Micro ATXのMother Boardに取り付けたところ。ケース自体は338mmまで収容可能なのでスペースに余裕はあるが、今見ると若干垂れ下がっている。折を見てつっかい棒でも考える

フライトスティック

本当はAitbusではなくBoeingのタイプのヨークが欲しかったが、欲を言えばきりがないので定番らしいThrustmasterのAIRBUS Editionを買った

インストール – 事故

HDDにインストールするのに数時間かかった。あまりの遅さに、使い道がなく仕舞っておいた256GBのSATA SSD引っ張り出して、再度インストールを始めた。ところが何かのトラブルが起こってHDD1台が異音を出して代替セクタが異常に増えて、その巻き添えを食ったか、SSDも同様の事態となった。原因は、多分、ケースを開けて、ドライブ冷却用にUSB駆動のファンをケースの中に置いた置いたのがHDD上に落下した衝撃でヘッドがディスクに接触でもしたのだろうと思う。悪いことに、このファンには、座りを良くするために金属製の重りをタイラップで縛り付けていたため、HDDの本体にかなりの衝撃となったと思われる。幸いなことにディスクのバックアップは取っていたので、最近買った4TBのHDDににリストアして事なきを得た。と言うことでMSFSは残ったHDDにインストール

運用 – 設定

インストールした後、いろいろ設定を試行錯誤しているが、現在のところの設定は下記。因みに起動してこの画面に到達するまでに4分近くかかる

上記の設定で、飛ばして見た4k画面が下の画面。多分地形の高精細データが用意されているヨーロッパの空域を低空で飛んでいるので、条件としてはそこそこ厳しいのではないかと思うが、画面左上に小さく表示されているMSI Afterburnerでは55fpsと表示されている。この状態で瞬間的に極端にフレームレートが落ちて一瞬凍り付くということもないので、まあ満足

パラメータの正確な意味も分からずに設定しているが、気分に応じて色々振って見る、これも遊びの一つと思えば良い

運用 – システムのバランス

タスクマネージャを見ると、GPUの負荷と温度が70%/69℃であるのに対してCPUは負荷15%程度、使用メモリは12.4GBであり、GPUに対してCPUには非常に余裕があるというアンバランス状態であることが確かめられた。これはRTX4060を選択した時点でわかっている。GPUメモリが8GB中7.3GB程度使われているが、仮にこれが12GBだったらGPUのパフォーマンスは向上、その分CPUの負荷が上がり、全体としてパフォーマンス(fps)が向上するのだろうか。また、メモリの搭載量は現状16GBだが、これを仮に32GBに増量すると、多少はパフォーマンスは上がるのだろうか

気になったのは、Crystal Disk Infoでモニタリングしながら運用していたら、突然チンチロリンと言う音がして、C:ドライブの温度が赤く60℃の表示となっていたこと。これはM.2のSSDで、Mother Boardの配置上グラボとCPUの間にあって、グラボの熱風が上空を流れている環境のため、排熱がうまく行っていないためと思われる。この対策をしなければいけないのかも知れない。ケース内のエアフローを考えると、一筋縄ではいかない気がする。SSDを今の場所(CPU直結)からグラボの下にあるNVMeソケット(チップセット接続)に移し替えると言う方法も含めて、そのうち試して見たい

2020/8/31
んねぞう

PC「硬派」とは

これまでのPC更新に関する一連の記事の中で、私はしきりに「硬派」と言う言葉を使った。ここでは、自分の言う「硬派」とはどういうものだったのか、ブログに書かれた文章を逐一掲げて検証して見たい

昔からの(硬派の)PCユーザの私にとって、CPUは何にもまして大事なご本尊様である。

これはグラフィクスボードが出現する前の記憶を色濃く引きずっているための言辞であろう。今回、今後10年使えるようにと、どう見ても自分の今の使い方にオーバースペックなCPUの選択にもそれが色濃く表れている

硬派なので、ケーブルもじゃもじゃの物を買った。

これは電源装置の紹介で吐いている。ケースの内部をLEDで光らせたり、ケーブルを殊更綺麗にまとめて、マザーボードやメモリ、グラフィクスボード、ファン、ケーブルに至るまで色のコーディネーションをするようなのは軟派だと言いたいようだ。ケースの中にケーブルが縦横無尽(ぐちゃぐちゃ)に張り巡らされ、その中を目にもとまらぬスピードで電気や電気信号、場合によっては光も駆け巡る、このようなさまを想像するのがロマンである、と。

硬派の私は20世紀末にPCを買って以来、ケースは白を使っている。

デスクトップPC以外の情報家電はすべからく黒を使っているが、ことPCケースについては20世紀に身に付いた習慣は抜けないものらしい

硬派の私が気に入らないのはHDDアクセスランプがないこと。

PCをいじって起動して、本当に正常に立ち上がるのか、あるいはある処理をしていて、これ、本当に動いている?と言う不安の瞬間を幾度も潜り抜けて来た身に取ってはこのHDDアクセスランプは嵐の夜の灯台のようなものだ。また、PCが一生懸命働いてくれているということを知って、PCが愛おしく思えるようなことはないだろうか

私は硬派なので、ネジ上等!なのだ

最近のケースはユーザビリティが向上して、ネジを省く傾向がある。私の視点からは、開け閉めがやりやすくなった半面、確実性が減殺されるようで落ち着かない。何度も開け閉めしてジュラコンキャッチがバカになってしまわないか? と言う心配をするくらいならばネジで良い、ネジで。今回買ったケースの付属品にも、そのジュラコンキャッチの予備が同梱されているのが不安を煽る

HDDを3台で運用している硬派である私の構成にぴったりだったのもこれを選択した要因の一つ。

ケース選択のところで出て来た。古式ゆかしくハードなディスクを、それも3台も使っている俺は、これぞ硬派だと言いたいようだ

私は硬派なのでごてごてと無駄な曲線、角、光り物、ロゴで飾られたケースは好きではない。

ケースのデザインについての言辞。1980年代のPC/ATの草創期のケースは、それこそ私の目から見てもダサかった。それから比べると、最近のケースはいろいろなバリエーションが出て来て良いことだとは思うが、その中には機能と関係のない飾りや意味のないデザインに思えるものが多く、自分が愛着を持って長く使えるものとは思えないようなものもある。これは硬軟関係なく個人の好み・センスによるものかも知れない

実は硬派の私には手持ちの電子工作の部品でできてしまったのではないか疑惑がある

この言辞の裏には、「いや、俺はちょっとした電子工作はできんだかんね」と言ういやらしい自慢が覗いて見える。さらに、そう言っておいて、「疑惑がある」と言う言い方で自信の無さをぼかそうという意図が見える

硬派の私はM.2 SSD等というものは持ってねえんだ。
私は硬派なので、この3台の文字通り硬派円盤駆動装置(Hard Disk Drive)をあの手この手で組み付けなければならない

この2つの言辞は組み立て段階で吐かれた言葉。硬派はHDDだ、と。M.2 SSDは軟弱者の使うものだと。なお、2.5in. SATA SSDは良いらしい。この裏には、今のところストレージに異常がなく、さしあたって新しいパーツを導入することができないためのやっかみの臭いがある。そのうちストレージの劣化・故障に伴う交換と言う段になって、しれっとM.2 SSD等を導入しているという図が目に浮かぶ

これまでの言辞をまとめると、ゲームをしたり、中身を光らせたりするのは邪道、即ち軟派である。記憶装置はすべからくHDD、百歩譲って2.5in. SATA SSDでなければならない。ケースは白色系統、ネジ止め式でなければ安心できない。HDDアクセスランプは必須、必要であれば自作も辞さず。「硬派」ではないが、「10年前と違い、現在は簡易水冷が市民権を得ているようだが、私のようなロートル(死語か?)には敷居が高いので、空冷しかない。」と自分が時代遅れの人間であることは意識しているようなので、結局は変化を受け入れず、旧態を踏襲したいだけの人間と言うことだろう。だからと言って新しいものが嫌だと言っているのではなく、PCの仕様検討にあたって、いろいろ新しいものに触れ、ほう、面白そうだの、と思いつつ見ていたことは確かだ。結局、自分のやりたいことに照らして、本当に必要なものは何かをコスト面も含めて厳しく(諸説あり)絞り込んでいったところ、クラシカルな構成に落ち着いた、と言うところだろう。それをことさら「硬派」と言っているだけのことだ

2023/09/17
んねぞう

PC更新決行記3 – 組み立て編

前回、PC更新用に購入した各パーツの紹介といちゃもんを付けた。ここでは、実際の組み立てで起きたことを記す

まずMother boardにCPUの取り付け。一度取り付けたら、廃却までご尊顔を拝することのないソケットをまじまじと拝見する

然る後、これも廃却までご尊顔を拝することのないCPUのLGAをとくと拝見し、

CPU オーン!

メモリも正常に差し込めた

CPUクーラとの取り付け順序を考え、クーラを付ける前にメモリを差し込むことを考えた俺は偉いと一人悦に入っていたら、なんだかCPUを抑えているはずの枠がかたかたする。「ん?」と思ってみたら、カバーとレバーを操作する順番を間違えて枠が固定されていなかった…アホか(上2枚の写真)

CPUに放熱用のグリスを塗る。グリスはどこか、とひとしきりマザーボードの箱を探したが、これはCPUクーラーの付属品であったことを思い出し、注射器のような容器に入ったグリスを取り出す。そこで、はたと困った。この注射器の針に相当する部分に穴がない

このでっぱりの途中を切ればよいのか、それとも、このでっぱりを何とかして外せばよいのか?と迷ったが、確信が持てないままでっぱりを回せば外れたので、これでグリスを塗った。後でYoutubeを見たが、先端の恰好がこのようになっていたので、多分のこの方法が正しいのだろう

そして、CPUクーラーの取り付け。バックプレートやリテンションの取り付けは、YouTubeでさんざん予習していたので、ふんふんと鼻歌交じりで済ませ、付属の長いドライバーでねじ留め。

(これが後で仇となる)

安いメモリなので、干渉することもなくクリアランスは十分

一つ気なったのが、上の写真。CPUクーラにはファンが2つ付属していて、この電源ケーブル2本を1本にまとめるケーブルも付属しているのだが、2つのソケットのうち一つは3Pin、もう一つは4Pinとなっている。これで両方のファンのスピードをコントロールできるのか? まあ、細かいことは措いておいて、次行こう

ケースの側板等、内部の部品の取り付けに必要な部材を外したところ

電源装置はケース前面に縦に置く。高さは3段階を選べるが、私はHDDを電源の下に設置する関係で、一番上にしか置けない

そうした場合、フロントパネルのUSB Tytpe A端子の接続ケーブルや、画面から見切れているがUSB Type C端子の接続ケーブルにかなりの曲げがかかることになる。経年して悪影響がなければ良いが

Mother boardを固定して、ATX電源、CPU電源ケーブルをつないだところ

別に買ったLEDをMother boardのHDD LED端子に繋ぐ。後でケース内の適当なところに貼り付ける

ストレージの取り付けに移る。このケースは省スペースである代わりに、ストレージの取り付け場所がばらばらで、かなりの難儀が予想される。一番簡単そうなC:ドライブの2.5in.のSSDは、専用ブラケットを介してMother board裏に取り付ける。硬派の私はM.2 SSD等というものは持ってねえんだ。ここまではSATA電源、信号ケーブルとも接続できた

これからが難所

私は硬派なので、この3台の文字通り硬派円盤駆動装置(Hard Disk Drive)をあの手この手で組み付けなければならない

関係ないが、日立と東芝のHDDのこの面の造形が一緒なのは偶然か? 組み上げてしまった後に気が付いたので、後日HDDを取り外す時に、基板の方はどうなっているか見てみたい

それぞれのHDDの組み付けの前に、少し悩んだことがあった。ケースの部品に、ネジはあるのだが、それと同数のゴムブッシュのようなものが入っていて、これは多分HDDとケースの間の緩衝材として使えと言うことだと理解したが、これをどの向きに、どちらから入れれば良いかの説明が説明書に書かれていない。考えた末に、ケース内側からねじ込むことにした。スペース的に、電源を組み付けた後の前面パネルに挿入するのに指が入らず苦労した

これがほぼ最終的な形だが、このストレージの配置について、図解する

説明の都合上SSDをC:、HDDをそれぞれD: E: F:ドライブとする。D:ドライブは前面パネルにコネクタをこちら側に向けて設置、E:ドライブは底面にコネクタを向こう向きに、F:ドライブは少し離れた底面の奥にコネクタを右向きに設置するようになっている。D:ドライブとE:ドライブはほぼ接触している。それぞれのコネクタがてんでんばらばらな向きと場所に位置しているため、SATA電源ケーブルが決定的に影響を受ける。今回使っている電源装置は、SATA電源コネクタが3か所ついているケーブルが2本出ているので、コネクタの数の上では十分なのだが、長さが足りず、全部のコネクタをカバーすることができない。そこで、現行のPCから、ペリフェラル電源をSATA電源コネクタに変換するケーブルを抜き取り、次のようにした。

秘技 電源ペリフェラルSATA変身の術

ケースの反対側から見たところ。ペリフェラルの電源ケーブルからのSATA電源コネクタをC:(右)、 E:(左下)ドライブに繋げた。D:、F:ドライブには、電源装置付属の本来のSATA電源ケーブルを1本ずつ繋いだ

最終的な裏面はこんな感じ。ケーブルの重なりを調整する必要はあったが何とか側板が閉まった

私のささやかなオリジナリティ、前に触れたHDDアクセスランプ。リード線を何とかケース前面パネルの穴を通して、テープで留めた

カバーを付けるとこんな感じ。実際は写真のようなどぎつい光ではなく、適度な明るさをもって知らせてくれるので、満足

上の動画を撮った後、LEDの位置を下げて、最終的にはその下の写真のようになっている


最後に、ここまで読んでくださった方へのエンターテインメントとして、一つやらかしたことを紹介するので嗤ってやって頂きたい

SSDを組み付けた段階で、動作確認をした。ベンチマークもしたのだが、CPU温度が上がっているのに対して、CPUクーラのファンの回転があまり上がらず、出てくる風もそんなに熱くないので、何かおっかしなー、いや最近のCPUはこんなんだっぺか、と考えていたら、あることに気が付いた。下の写真を見て下さい

はい、CPUクーラの伝熱面の保護シールを剥がし忘れておりました

YouTubeのPC組み立て動画でも、これを剥がし忘れたらあかんよ、と言っていて、私自身も、こんだけ目立つように貼ってあるのに、なんで忘れるんだろーな、お馬鹿だよね、と鼻くそをほじりながら見ていたのが、馬鹿は自分だった、と言う落ち

Murphyの法則に、下記の法則があることを思いだした

It is impossible to make anything foolproof, because fools are so ingenious.
馬鹿は天才的なので、何事もフールプルーフにはできない
<Murphy’s Eights Corollary (Murphyの第八の推論)>

とか、

You can make it foolproof, but you can’t make it damfoolproof.
フールプルーフにすることはできるが、完璧なフールプルーフにすることはできない
<Naeser’s Law (ニーザーの法則)>

orz

2023/09/16
んねぞう

16

09 2023

PC更新の検討

PC更新についていろいろ考え、調べて来た。考えを前後左右に振って、場合によっては宙返りして元に戻ったりして、自分の考えを固めつつある。現時点での自分なりの要件を整理し、これに基づいて各コンポーネントの仕様について明らかにしたい。

A. PCの用途

  • Lightroomによる写真現像
  • たまに動画編集(Davinchi Resolve free, VideoPad)、スライドショー作成(Photostage)
  • 日常のBlog編集、Office softによる文書作成、mail送受信、YouTube視聴、音楽streaming再生
  • ソフトウェア開発(の真似事)
  • ビデオデータ、写真データ、音楽データ格納(現状3TB)
  • スマートフォン、タブレットの母艦

B. 基本的要件

  • ゲームはしない
  • 光らせることはしない
  • 静かであること
  • 現有のシステムはちょうど10年前発売のCore i 5 3570Kベースだが元気に稼働しているので、今回も同様に10年間使えること
  • 5.25inドライブベイ必須。手持ちの音楽CDをいつでも再リッピングできるように。また、まとまったデータを人に渡したりするのにCDを使うことがたまにあるので
  • 新しいシステムでも3.5in.ベイは最低2つ必要。基本的にクラウドへのバックアップは信用しない。自分のデータはすべてローカルに保存する。現在3.5in. HDD3台に格納。徐々にSSDに移行するが、当初はHDDでスタートする。この中で必要なデータは外付けHDDに定期的にバックアップするが、この機能はここでのシステムの範囲外とする

C. 流用するコンポーネント

  • 電源(500W)
  • ストレージ(250GB 2.5in. SSD 1台, 2TB 3.5in. HDD 2台,1TB 3.5in. HDD 1台)
  • 5.25in. DVDドライブ
  • GTX750Ti搭載のグラフィックボード(必要があれば)

D. コンポーネント選定の方針

  • 一番負荷の重い処理は動画編集なのだが、聞いたところによるとGPUよりCPUに重点を置いた方が良いらしいので、CPUにコストをかける
  • 10年使うことを条件に、今の時点では過剰と思えるレベルのCPUを使う。ただし、性能(発熱)が高いがために水冷が必要なものは避ける
  • ストレージ関連は、今容量が間に合っているので流用し、今後の状況に応じて2.5in. 或いはM.2 SSD等の導入を考える。

E.1. 仕様検討 – マザーボード

  • 使って行く中でメモリ容量の増量に対応できるために、メモリスロットは4スロット備えているものにする
  • 基本的にOverclockはしないので、中級以下のチップセットを載せたものとする
  • Wi-FiのM.2スロットを備えたものが望ましい。最初からWiFiモジュールが付いていなくても良い。ネットワーク接続をWi-Fiで行うのではなく、マウス、キーボードをBluetooth接続する時のため
  • USB 3.2 Gen.1 以上のType Cフロントパネルヘッダを装備したものが望ましい
  • DDR5仕様のメモリが出てきたが、調べると今のところメリットが見えないので、DDR4対応のもので良い
  • 最初から最新の世代のCPU、Intelであれば13世代のCPUをサポートしているBIOSが入っているマザーボードであること – Intel、AMDでソケット形状が同じで前世代のBIOSを載せたマザーボードもBIOSのアップデートで新しい世代のCPUを載せられるということであり、これを使うとマザーボードの価格が安くなるかと思われたが、例えばQ-Flash plus(GIGABYTEの場合)を備えたものは価格がその分高いので、それであれば初めから最新のチップセットを搭載したものを購入した方が良い

E.2. 仕様検討 – グラフィックボード

  • 負荷の高いゲームをするのであれば、良いものであればあるほど良いのだろうが、私の場合はゲームはせず、また動画編集ソフトもそれほどGPUには依存しないらしいので、CPU内蔵グラフィック機能を使う。その機能のないCPUを使う場合は、既存のGTX750Tiを流用する

E.3. 仕様検討 – ケース

  • 5.25in.ドライブベイ必須
  • 格納場所の都合から高さは410mm以下
  • 色は白が望ましい。20世紀にPC98、そしてPC/ATを使い始めた時からずっと白系統の筐体を使っているので
  • 将来別途空冷CPUクーラを設置する可能性も考え、クーラ取り付けスペースが155mm以上あること
  • どちらかと言うと通気性より静音性を重視したものであること。この意味で側板がパンチングメタルやガラスやアクリルでなく吸音材を付けた金属板であることが望ましい

E.4. 仕様検討 – CPU

  • 予算の許す中でできるだけコストをCPUに傾斜配分する
  • 昨年の時点ではAMDが頑張ってIntelを抜いた状態だったが、Intelの第13世代が出てから形勢がまた逆転しているようだ。AMDも第5世代のCPUが出てきたが、DDR5のマザーボードの価格がまだこなれていないので、飛びつく必要もないと思う。なのでIntelを採用
  • 価格帯から、候補としてはCore i 5 13600KFまたはCore i 7 13700F。Core i 5 13600KFは本体価格がCore i 7 13700Fより安いが,TDPが125Wでありクーラーも付属していないため、相応の性能を持ったクーラーが必要となり、クーラーと合わせると後者と価格が接近する。例えばCPU本体が43,000円+AK620が8,000円で合計51,000円となり、Core i 7 13700Fのクーラー付きの価格52,000円と1,000円の差しかなくなる。またK付きモデルでOverclock可能であるが、今使っている3570KでもOverclockは滅多にしないし、マザーボードもそれだけ高級なものにする必要がある。以上の理由により、リテールクーラー使用の前提でCore i 7 13700Fを選定する。Cinebench R23のMulti coreスコアはCore i 7 13700Fが24,770、現行のCoire i 5 3570Kが2,645と9倍以上の開きがあるので、当面大丈夫だろう

F. 具体的選定 – 以上の検討を経た結果

  • CPU : Core i 7 13700F ¥52,000
  • マザーボード : ASRock B760M Pro RS/D4 ¥22,000 [DDR4 メモリソケット4 Micro ATX Wi-Fi m.2ソケットあり USB 3.2 Type Cフロントヘッダあり]
  • メモリ : Crucial CT2K8G4DFRA32A [DDR4 PC4-25600 8GB 2枚組] ¥5,000
  • ケース : Coolermaster Silencio S400 White Steel ¥15,000

価格は、価格.comで、私が昔から知っているショップの価格から1,000円未満を繰り上げたものを採用

以上、自分なりの構成

YouTubeをかなり参考にさせてもらったが、ゲーム性能を重視した動画が圧倒的に多いので、勢いグラフィックボードに大きな比重が置かれており、自分のような地味〜な対象はネタ的に閲覧数が稼げないせいだろう、殆どない。と言うか、そんなものは自分の好きに組めばいいやん、と言う感じか。最近PC向け半導体の価格下落が大きく、円安の影響をも上回っている状況で、組むのならば今がベストのタイミングという感じはしているが、残念ながら幸いなことに現行システムが大きな支障もなく元気に動いていてくれているので、しばらくこういう購入ボタンのクリック寸止めの遊びを続けることになると思う。そうこうしているうちに各種値上がりが再燃して後悔の臍を噛むことになるかも知れないが

誰の参考にもならず、役にも立たない情報であることは認識している。今後10年使えることを要件として挙げたが誰も保証できない。自分が今後本当に組むときの選定根拠の心覚えとして残しておくのみ。その時になって突然掌を返したようにChange Mindして90°違った方向に走り出すとも限らないので、その時もこれは今時点の気持ちの記録としての意味を持つだろう。実際に組んで動かした結果ともなれば誰かの参考になるかも知れないが実現するかどうは分からない

2023/05/21
んねぞう

PCのSATAポート

先日メモリの増設をしたついでにBIOS(Basic I/O System)でメモリ周波数のOCを試していたところ、SATA設定というメニューがあって、繋がっているトライブの種類が列記してあった。ここでポートの種別があって、何やら6G/3Gという2種類があり、きっとこれは転送速度の事を言っていると思い、何が繋がっているか見て見たら、なんとメインのSSDが遅い方の3Gのポートに繋がっていることが発覚した。

何というもったいないことをと、早速繋ぎ替えて見た

左が現状、右が繋ぎ替えた後。Sequential Readで70%向上!! 組み上げる時は、Sataのスピード等に興味はなく、とにかく繋いで動けば良いという気持ちで雑に組み上げてしまって早や2, 3年。ちょっともったいないことをした感じ

6Gポートがもう一つ余っているので、写真データを格納しているうちで容量の大きいHDDを繋いでみた

左が繋ぎ替えたもの、右は従来通りのポートに繋いでいる別のHDD。HDDの構造的制約により、速いポートに繋いでもあまり恩恵は受けないようだ

SSDにインストールしてあるLightroomやOfficeを起動しても立ち上がりが多少早くなった…ような気がする。LightroomでHDDの写真データを呼び出してみたが、各フォルダからの写真の読み込みが多少早くなった…ような気がする。人間の感覚というのは曖昧なもので、例えば感覚的に倍のスピードに なったと感じるには、読み込み速度が4倍くらいになる必要があるのかも知れない。因みに、この規則が正しいとしてこの1.7倍の場合は体感的にどう感じるかと言うと、1.7の平方根で1.3倍くらい早くなった、という計算になる。処理速度はディスクアクセスだけで決まるものでもないので正しいと主張するつもりはないが

とは言え、これがPCIE4.0とか5.0のM.2 SSDになると桁違いの転送速度になるのでCPUの性能向上と相俟って恐ろしいことになるのだろうな、と思う

2022/11/03
んねぞう

PC更新決行記2 – パーツいちゃもん記

PC更新決行記1に続き、今回は各コンポーネントの記録。製品の仕様、全体の姿形は他の数多あるWebを見てもらうこととして、硬派の私は、自分の視点から見た所見を記すのみ。嬉しがって写真を撮ったのを掲載しているだけとも言う

■ まずはMother board – MSI PRO B760M-A WIFI DDR4

希望通りメモリスロットが4つ。これで将来のメモリ増設にも万全。

画面左のI/OポートにWifiアンテナの金色の端子が見えるが、WiFiモジュールはアンテナ端子と直結されているようだ。他のMother boardは2240のM.2スロットがあり、それにモジュールが挿入されている形だったが、これはそうではなかった。

ストレージ用のM.2スロットは2つ。電源部分にヒートシンクがある。電源は12+1+1フェーズと、他の同じ価格帯のMother boardと比べると大きい数字になっている。この数字は他の同価格帯のものと比べると多いので、頼もしい。

これまでの経験上、BIOS上の設定の保存や、RTC(Real Time Clock)の駆動のためにボタン電池が必須だったのだが、今回その影も形もない。また、CMOSクリアのジャンパピンも見当たらない。どうなっているのか、識者のコメントを待ちたい

I/Oポート。USB3.2 Type Cのジャックを備えているMother boardを多く見るが、これにはそれがない。その代わり、前面ポート用にUSB3.2 Gen.1 Type CとUSB3.2 Gen.2 Type Aのヘッダがあるので問題ない。背面にType Cがない代わりに、Type Aが6ポートあるので、その方が好都合だ。他のMother boardにはType Cがある代わりにType Aが一つ少ないものが多い。PS2端子もあるので、何ならUSB接続のキーボードをアダプタ経由で繋げてType Aを有効に 活用することもできる

WIFIのアンテナ端子の場所の都合で、ミニタワーケースを立てて設置した場合、アンテナは上にあるLAN端子やUSB端子を回避するために、ナマズの髭のように左右に倒した形に向けなければならないと思うが、電波の指向性、偏波面の見地から悪影響はないのだろうか

HDMI、DPそれぞれが2ポートずつあるのが個性的。型番にProとあるので、株式トレーダー、為替ディーラー等で、グラフィクスボードはいらないが、4画面表示が必要な人向けの装備かも知れない。手持ちのディスプレイの都合上、このPCには、DPとDVI接続をする必要があるので、DPまたはHDMIジャックのどれかにアダプタを噛ませてDVI接続する必要がある。GTX750 Tiのグラフィクスボードより、このMother Boardのグラフィクス性能が勝っている場合はアダプタを買って接続したいと思う

「株式トレーダー、為替ディーラー等で、グラフィクスボードはいらないが、4画面表示が必要な人向けの装備かも知れない」と書いたが、昨今の高速トレーディングで、株価の変動が一定の基準を超えた場合に瞬時に取引命令を出すというような取引の場合には、ひょっとしたらグラフィクスボードによる高速表示も必要なのかも知れない。なんだかシューティングゲームみたいだ。だが、そのようなケースはプログラムでやってしまうか?等と門外漢の妄想

■ お次は御本尊CPU – intel core i5 13600K

ばーん、泣く子も黙るintel core i5 13600K!(黙らないか)。第13世代のintel processorでは中の上クラス(個人の感想です)

パッケージを開けて手に持ってみたが、体積のわりにずっしりと来た。かといって巷で言われているように、壊れたら文鎮にできるかと言うと、そこまでは重くない。しかし、今回買ったパーツの中では重量当たりコストは断トツであろう。昔からの(硬派の)PCユーザの私にとって、CPUは何にもまして大事なご本尊様である。80286, 386SX, DX, 486SX, DXとその性能の進化を崇め奉って来たが、現在はゲーム、仮想通貨マイニング、Deep learning等の派手な分野でグラフィックスボードが脚光を浴びて、下手をするとCPU以上の費用がかかることもあるようだ。時代の変化を思う。ともあれ、この記念切手大の面積から125Wの熱が放出される。あまつさえ夏は冷房の効きの悪い部屋で私と共に働いてもらうので、Over clockはしないものの、このK付きモデルの耐久性には期待がかかる。現行のcore i5 3570Kも良く頑張ってくれた。感謝

■ メモリ – CFD Standard DDR4 PC4-25600 CL22 8GBx2

これについては既に掲載しているのでこちらを参照

■ CPUクーラ – Deepcool AK620

CPUにつられて買ったのがこのクーラ、最近有名なDeepcoolのAKシリーズの上位モデル。TDP125WのCPUの爆熱を一手に引き受けてもらうべく期待が高まる。

この存在感。デュアルフィン、デュアルファン。この下のクラスにAK500と言うモデルがあり、これは放熱フィンは一つであるのに対してファンが入り口と出口の両方にあり、言うなければプッシュプル構成なのだが、いろいろな記事を読んでみると、ファンの数を増しただけの効果は見込めないようだ。他のメーカのファンでも、ファンを追加して試してみたものがいくつかあったが、同様に、ファンを増やしても効果は薄いようだ。だが、ファンと同時にフィンも増やすと効果が著しく増すようた。と言うことで、AK500の価格差は1.000円しかなかったので、迷わず選択。ただし、このクーラは背が高いので、ケースを選ぶ。下手なものを選ぶとクーラの頭がケースの側板に当たって泣きを見るので注意が必要

AKシリーズときたら放熱フィンの市松模様に触れないわけには行かない。写真がうまく撮れないが、この幾何学模様が放熱にどのような効果があるのか興味があるところだ

■ 電源装置 – Deepcool PK550D

当初は現行の電源を流用しようとしていたが、今回買ったMother boardにはCPU用電源ケーブルが不足しているので、新たに買うことになったもの。最近の電源装置は、パソコンケース内の見栄えを良くするために色が白かったり、プラグイン式のケーブルを採用したりするものも多いが、私はそういうことは一切気にしない硬派なので、ケーブルもじゃもじゃの物を買った。前の記事で書いたように、電源容量の計算をミスって、若干パワー不足気味(将来)だ。返品交換も考えたが、気が付いた時は既にメーカのシュリンクパッケージを破いてしまった後なので、覚悟を決めて使って行くことにする

昔のようなカラフルなコードではない。ケーブルがフラットなのは、今どきのケースの中を取り回して行くうえでメリットがあるのだろうか

パッケージの裏側に薄い字で細かく能書きが書いてある。私には読めない。デザイン性を優先しているのだろうが、ユニバーサルデザインとは言い難い

■ ケース – ASUS Prime AP201 White

自慢しているわけではないが硬派の私は20世紀末にPCを買って以来、ケースは白を使っている。あの頃では、逆に黒系統のケースと言うのは記憶にない位少なかった。それで連綿とケースを変えるときは白/ベージュ系を選んで来ている。実家の母用にDellの出来合いのPCを買った例外はあるが。今回も白のケースを選択した。また、これまでATXのフォームファクターのMother boardだったが、そこまでの拡張性は必要とせず、また置き場所(特に高さ方向)の制約があったので、Micro ATXのケースとした。当初IN WINのA3と言うケースも候補だったが、格好が良いが、3.5インチのストレージの収容数が少なく、スイッチやUSBのアクセスが上からだったので迷っているうちに軒並み在庫切れとなったため、並行して考えていたこのケースとなった次第。もっと前は別の5.25インチベイを備えた静音型のケースも考えていたが、その変節については前の記事に書いた。幅205mm 高さ350mm 奥行460mm、体積33.0ℓでコンパクトであるが若干奥行が長いケース

前面パネル上部。スイッチ、USBコネクタに前からアクセスできるのが良い。上面に設置されているものが多いが、上方向に隙間がない設置条件だと辛い。前、左右、上面のパネルにはこのような小さい穴があけられており、通風を最大限考慮している。硬派の私が気に入らないのはHDDアクセスランプがないこと。これは前の記事で書いたように、別途部品を取り付けて対応する

左 : 今年(2023年)の6月に製造されたもの

右 : 側板は本体側のへこみに指を入れて引きはがすようにすると外れる。ジュラコンキャッチと言うものらしいが、私は開閉の回数が増えると摩耗してバカにならないかが心配。私は硬派なので、ネジ上等!なのだ

左 : 幸いなことに、このケースの拡張スロットカバーはネジ止め式で、折り取るタイプではなかった

右 : 前面パネルを後ろから覗いたところ。画面左3/1のところに四角い穴が3つ縦に空いており、その下の四角い物体は電源装置のブラケットである。このケースは電源装置をケース前方に、縦に取り付けるようになっていて、その高さを選べるようになっている。長いグラフィックスボードを付ける時や、3.5インチHDDを3台取り付けたい場合は干渉を避けるために上に取り付け、天面に水冷ラジエータのファンを取り付けたいときは下にする等の調整ができるようになっている

左 : Mother board取り付け面のスタンドオフ。写真では見難いがI/Mの刻印があり、MiniI TX/Micro ATXの区別がつくようになっている

右 : 底面のストレージ取り付け用の穴。Sは2.5in. SSD、HDDは3.5in. HDD用の穴であることを示している。いずれも親切だ。こういう心遣いは硬派/軟派共通にうれしいものだ。因みにこのケースは最大で2.5in.が1台、3.5in.が3台まで固定できるようになっているので、HDDを3台で運用している硬派である私の構成にぴったりだったのもこれを選択した要因の一つ。

6面全部がパンチ穴の開いた板で囲われているので剛性について心配していたが、特に問題はなさそうだ

私は硬派なのでごてごてと無駄な曲線、角、光物、ロゴで飾られたケースは好きではない。このケースは前面にはジャック類の表示が控えめに書かれているだけで他には何の文字も書かれていない。右側面にさりげなくシリーズ名(型番ですらない)の文字列が書かれているだけである。右の写真に至っては左側板を外さなければ見えない場所にある。この潔さ、奥ゆかしさが硬派の心に響く。押しも押されぬASUSの自信と余裕の表れと感じられないこともない

■ おまけ – HDDアクセスLED

ケースで唯一不満だったのが、HDDアクセスランプがないこと。しかし捜したところ、やりようはあるもので、下のような部品が売られていたので、買ってみた

良く見てみると、Mothe boardのピンに差すソケット、リード線、LEDで構成されているので、実は硬派の私には手持ちの電子工作の部品でできてしまったのではないか疑惑があるが、LEDの定格は不明なので、このまま使おう。幸いケースの板はすべてパンチ穴が開いているので、ケース内のどこかにこのLEDを貼り付けておけば、外側からでも状況を知ることができるだろう

2023/09/08
んねぞう