PoC, PoVとPoB

あるビジネス関係のMailing listで配信されて来たmailを読んでいたら、PoC, PoV, PoBと言う用語が目についた。調べて見たら

PoC : Proof of Concept(概念実証)

あるアイディアが、その概念に基づいて、実際に成立、作動するかを実証する

PoV : Proof of Value(価値実証)

それが相手に対してどれだけの価値をもたらすか検証する

PoB : Proof of Business (事業性検証)

これでビジネスとして成立するか収益性等を検証する

と言うものだった

要するに、

  • アイディア倒れではなく、実際にしっかり動くんだよね
  • 相手に本当にメリットがあるんだよね
  • 儲かるんだよね

と言うことを確認するステップのことだ

先日超音波距離計の製作にあたり、「概念上はできることは分かっていても、実地に応用してみると、予期せぬ事象が起きるので、色々と工夫や対策が必要なのだな、と言うことを身を以て体験した」と言う感懐を書いたのを思い出し、ああ、これはPoCに該当するのだな、と言うことに思い当たった

超音波発信機とセンサーを使って発信から反射波を受信するまでの時間で車体との距離を計算し、一定限度を越えたらブザーで警告音を鳴らす。この制御をマイコンでやらせることは理屈から言って当然できることであるが、実際にやって見た時に、気温による音速の変化を考慮に入れていなかったために、机上の検討の時には思いもしなかったことが起きた。これはPoCの段階で問題の洗い出しができたと言えるだろう

PoVについては、これは私にとって明確である。この距離計のお陰で、車の車体に傷をつけることがなくなり、今までかけた修理費用ウン十万円の支出を繰り返すことがなくなるというものである

PoBについては対象外

と言うか、こんな小さなことでいちいちPoCだなどと小面倒臭いことを言っているのは私だけだと思うが、小面倒臭いついでにフローチャートを作って見たので掲載する

フローチャート

ここでのミソは、PoCなりのPhaseでNon-conformanceなりDefectが検出された時に、それを修正するのか、それとも許容して次に進むかと言うステップの存在。引き合いに出した私の超音波距離計では、気温により検出距離(警告発出閾値)のゆらぎが発生するが、2mm程度なので、これは運用上で吸収するという判断をしている。本当は、温度計を追設して、時間を計算する都度、音速を計算するようにすれば良いのだろうが…

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