CPUのベンチマークを見て思ったこと
これまで保有してきたパソコン類の性能比較のために、ベンチマークを取って見たので記録のために掲げる。プラットフォームがWindows、iOS, Chrome OS Flex, Raspberry pi OSと多岐に亘っているのだが、これらに共通して使えるベンチマークツールはOctane 2.0しか知らないので、これで試して見た
機種 | スコア | ブラウザ | 搭載メモリ |
---|---|---|---|
core i5 13600K | 100,651 | Chrome | 16GB |
iPhone SE2 (Apple A13) | 52,714 | Safari | 3GB |
iPad mini 5 (Apple A12) | 46,771 | Safari | 3GB |
core i5 3570K | 43,205 | Chrome | 16GB |
Celeron N4020 | 21,328 | Chrome | 4GB |
Pentium E5800 | 21,047 | Chrome | 8GB |
iPad 第5世代 (Apple A9) | 19,626 | Safari | 2GB |
Pentium E5800 | 12,740 | Chrome | 2GB |
Raspberry Pi 4B | 9,550 | Chromium | 4GB |
このスコアが正確に何を意味しているのかは分からないが、少なくとも何かの指標にはなるであろうと思い、掲げる
順位を眺めると概ね感覚に沿っているが、多少意外に思ったのは、現在もブラウザおよびYouTube端末として不満なく使っている第5世代 iPadのスコアが19,626と、Cerelon N4020の21,328と大差なかったこと。i5 3570K辺りと同等だろうと何となく思っていた
Pentium E5800はメモリが2GBと8GBの2通り計測したが、スコアが12,740から21,047と大幅に増大し、メモリの効果が見て取れるのが興味深い
CPUの発売年にばらつきがあるので、何か見えて来ないかとCPUの性能と発売年の散布図を作って見た
しみじみとこの図を眺めていると、下のように3つのグループが私の目に浮かび上がって来た
一つは2010年の時点でエントリークラスのCPUと、その7~9年後の同じ程度のパフォーマンスのCPU(青線で囲んだ)
二つ目は2012年時点でのミドルクラスのCPUと、その7~8年後の同じ程度のパフォーマンスのCPUのグループ(赤線)である
この2つのグループで共通しているのは、2010年、2012年当時のパフォーマンスのCPUでも現在では全く使い物になっていないかと言うと、決してそうではなく、PentiumクラスのパフォーマンスのCPUはApple A9とかCerelon4020として、7~9年後タブレット端末とかローエンドのWindow ノートPCとして(流石にこれはきついが)デビューしているし、core i5 3570も7~8年後ミドルレンジのAppleA12、A13相当でタブレットやスマートフォンのCPUとして登場している。何が違うかと言うと、スペースや冷却に気を遣う必要のないところから、高密度化の要請、冷却の制限に対応できるように小型化、低発熱化の進化を遂げている所だ
三つ目は当時ミドルクラスのCPUが、現在のデスクトップPC向けミドルクラスのCPUとして、かなりの性能向上がなされているところ(緑)。
CPUの進化と言うと緑グループのように性能の向上が第一に思い浮かび、良く正常進化と言われるものだろうが、性能は変わらなくても、それを発揮するための小型化と発熱制御の技術が進歩して、当時では考えられなかった使い方ができている。性能ではなく、このような面での進化もあるのだな、と改めて認識させられた
2024/03/05
んねぞう