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RICOH GR III が来た

サブカメラとして使っていたRICOH GRが壊れたので、いろいろ楽しく悩んだ挙句、同じGRシリーズのGR IIIを注文していたのが、今日着いた。GR III Diary Editionで、納期は2か月と言われていたのが、注文したのが11月の24日頃なので、2か月より10日程度早く着いたことになる。なぜDiary Editionかと言うと、納期がNormalのものより1か月早かった、それだけ

うれしいので、まず最初に奥さんに報告して、その後写真を撮った

Diary Editionには銀色のリングキャップが予め付けられており、もともと付いていたのであろう黒いものも添付されていたが、多分、今後何とかしてワイコンを手に入れて、脱着しながら使うであろうことを考えると、紛失する未来しか見えて来ない。現行のGRもそうだった

あずき色をうんと淡くしたホディ色は、上品で良い感じだが、今後スナップカメラとして、この色がどういう形で働くか、使って見ないと自分の中で定着しない感じがしている

記念にGRと並べて

以下はGRとGR IIIの諸元の比較と、仕様上思ったことについて書いて行く

項目GRGR III
サイズ(mm)117.0109.4
高さ61.061.9
奥行34.733.2
容積(cm^3)247.7224.8
重量(g)245247
画素数1,690万2,424万
常用ISO範囲100~25,600
(1ステップ)
100~102,400
(1/3ステップ)
防塵防滴××
手振れ防止機能×〇(4段分)
内蔵フラッシュ
(GN5.4 ISO 100換算)
×
埃除去×
シャッタースピード範囲1/4,000~300秒1/4,000~30秒
フルプレススナップ
マクロモード〇(0.1m~∞)〇(0.06~0.12m)
クロップ35mm, 50mm35mm, 50mm
液晶モニタ画素数123万103万(タッチパネル)
レンズアダプタ―ピン×
露出補正±4EV、
1/3EVステップ
±5EV、
1/3EVステップ
DNGのLightroom 5.7.1適合性(*)

RICOHのHPより(*以外)

画素数が約1.4倍になったことは、トリミング常習犯の私としては素直にうれしい

手振れ補正機能も、私は暗い場所や夜に写真を撮ることも多く、低いシャッタースピードで撮れることが嬉しい

マクロモードは若干変更されて、最短撮影距離が6cmまで短縮されたが、遠い方はGRのように無限遠までではなくなった。本来マクロモードで無限遠まで撮れることが普通ではないのだが、時々マクロモードから標準に戻すことを忘れて、そのまま撮れて何気に助けられていたことも多かった。現実に、GR IIIでマクロモードから標準に戻し忘れて撮ろうとしてAFが合焦しないので何だろうと思ったら、実はマクロモードからの戻し忘れと言うことが、この10日間で2回程あったから。これは自分で注意しなければならない

液晶モニタの画素数が減っているが、使って見て、私は特にこれで困ることはないようだ。写真教室では、先生から撮った直後に液晶画面で、ピントや構図、露出の確認をするようにといつも言われているのだが、明るい屋外で、高々100万画素の液晶では私にはそのようなことは到底できないと、最近は諦めているし

タッチAFと言うものは私は初めてだ。これまでのGRではダイヤルボタンの一角にフォーカス位置の変更の機能を割り当てて、そのうえでダイヤルボタンを操作してフォーカスポイントを指定とするというやり方をしていたので、タッチAFが実際の運用上どのようなことになるのか、楽しみだ

レンズアダプタ―ピンと言うものが追加されたが、多分これはワイドコンバージョンレンズを付けたときに、焦点距離情報を自動的に伝達するものではないかと思う。GRでは、メニュー画面で自分で指定するようになっていて、私は端から無視していたので、今となってはどの写真をどの焦点距離で撮ったのか画像を見て判断するしかない。と言ってもトリミングしまくりなので、そういう詮索も無意味な世界になってしまっている部分もある。だけどデータとして残ってもらった方が都合が良いに決まっている

私は写真の現像にLightroom 5を使っている。とっくの昔にサポートが切れているので、新しいカメラのRawデータに対応していない。それでもGR IIIのDNGファイルは何の問題もなく読み込めたのでうれしい

ここから先は不満点

ISOの切り替えステップが1/3ステップ毎から変更できない。速写性を謳っているのになぜISOを800から1600に変えるに3回もボタンを押さなければならないのか? GRではADJボタンをしゅっと右か左にひっぱたくとISOが即座に倍/半分に変わってくれた。私は1/3段ごとにISOを変えるようなデリケートなセンスをしていないので、これは大いに不満。GR IIIでは現状最大限のカスタマイズでADJボタン押し込み→ダイアルボタン3回押しとなったので、私はGRからの改悪だと思っている

もう一つ、これはGRでも同じなのだが、絞りのステップも1/3段毎に固定されている。私は絞りを1/3段ごとに調整するようにデリケートなセンスは持っていないので、1/2段で十分。他の機種では1/2段に変更できる機能があるのに、同じく速写性を謳うGRとしてどうなんだろう

最後に不満なのかどうかわからないことを

GRでも電池の充電器が付属していなかったと記憶している。GR IIIではACアダプタをUSB Type Cケーブルで本体に繋いで電池を充電するようになっているが、本体の端子カバーがひどく開け難かった。Webで調べると同じような人がいて、蓋をこじ開けるのではなく、一旦背面側にスライドさせるようにしてから開けるようにすると良いという書き込みがあった。この情報はとても助かった。これまでの私だと、無理やりドライバを突っ込んでこじ開けて、どこかに修復不能な傷をつけて凹むというパターンだったろう。Webで調べるというひと手間をかけのは、自分にしては上出来だった。そうでなくてもこの蓋を何度も開け閉めするとちぎれてしまいそうな感じがしたので、スペアの電池と充電器を買って、いちいち本体の蓋を開閉して充電の必要がないようにした

次は、実際に試し撮り結果のGRとの比較について書く

2024/01/13
んねぞう

20

01 2024

C:ドライブのM.2 SSD化

確か3か月ほど前にPCを更新した顛末を記事にした際に、俺は硬派なんだからM.2 SSDなんか使わねんだかんな、と啖呵を切った覚えがある

いつの間にかその舌の根が乾き、しれっとM.2 SSDを導入したので、記事にする

きっかけはこれ ↓

LightroomのDBファイルのバックアップは一世代までしか残さず、残りはすべて削除したりして、ディスクの空き容量には注意していたつもりだが、DaVinchi Reslolveのアップデートがあるということでファイルをダウンロードしようとしたらディスク容量が逼迫していてできないと言われた。凡その犯人は、iPhone1台とiPad2台のバックアップで60GB程度占有されている、Mobilesyncと言うフォルダであることは分かっているのだが、これを別のドライブに移す方法がわからず、もしできたとしても後々面倒なことになると思うので、手を付けないことにしている

C:ドライブの容量拡張のために価格比較サイトを見ていると、M.2 SSDが2.5in. SATA SSDと同等の価格だったので、M.2 SSDにすることにした。ブランドは宗教上の理由でKIOXIA

前回、C:ドライブをHDDから2.5in. SATA SDDに移行した時はクリーンインストールをしたが、Webで調べると、ディスククローニングと言う方法があるらしく、そのためにはソフトが必要なのだが、Macrium Reflectと言うソフトが30日間無料で使えるということだったので、これを使うことにした。Webで使い方を説明しているのを見るのだが、クローン先のM.2 SSDをUSB接続の外付けケースに入れて繋げて作業することの紹介しか出ていない。私は、できるだけ出費を抑えるために(ディスククローニングのためだけに外付けケースを買うようなことはしたくない)、一部のWebに、Mother boardのM.2 スロットに繋げてもできるようなことが書いてあったので、これを信じて、腕捲りをして(モノがMacriumだけに)現行C:ドライブをSATAのスロットに、移行先のM.2 SSDをMother boardのM.2スロットに取り付けて作業することとした

Mother boardを上から見て、M.2スロットを覗いたところ。CPU Cooler(AK620)のフィンが大きく、ヒートシンク(シート貧苦と言いそうになるのは私だけですかねああそうですか)の両端のネジが外せないかと心配だったが、何とかアクセスすることができた

先日のPC組み立ての際にやらかしたような、伝熱面の保護シールを剥し忘れるような失態もなく、無事固定

他の関係ないHDDのSATAケーブルを外してReflectを起動して、クローニングを実施したが、その時の失敗を記す

  1. 移行先のディスクが、元のC:ドライブと同じ容量のパーティションしか切られず、残りは未割当の状態になってしまうのに、その原因が分からずしばらく悩んだ
  2. 何回かやり直すのだが、一旦できてしまったパーティションはWindowsの管理ツールでは削除できず、diskpartと言うコマンドを使ってできることが分かるまで時間がかかった
  3. 以上がクリアになって現行のC:ドライブで立ち上げて、このC:ドライブのReflectを起動してクローニングするのだが、途中でC:ドライブのマウントを解除できないというエラーが発生
  4. この時点で、Mother boardにM.2 SSDを付けてのクローニングを断念、仕方なくAmazonで安い外付けケースを購入(下の写真)
  5. ディスククローニングは成功したが、Mother boardのM.2スロットにSSDを取り付けて起動すると”Inaccessible boot device”と言うエラーが発生し、BIOSでOS立ち上げ時のデバイスの起動順序を何回も見直したが改善せず、WebでSafe modeで起動して見ると良いという記事があり、試してみるとうまく行った


以上、これで3日楽しませてもらった。結果がこれ↓


Windowsの起動時間も早くなった。HDDを繋いで起動した時は、やはりHDDのスピンアップに要する時間のためか、若干遅い感じがする。それでも前より明らかに早い。ソフトウェアの起動も明らかに早くなり、デスクトップに置いてあるデータの読み込みも早い。瞬きする間に、と言う感じである。CrystalDiskMarkの結果は、ほぼ看板通りだ


で、何を言いたかったかと言うと

2.5in.SSDからM.2SSDのへのクローニングにあたり、Mother boardのM.2 SSDスロットへのクローニングはできず、USB外付けケースに繋いで行うしかないようだ

“Inaccessible boot device”と言うエラーが発生した暁には、Windowsを一旦Safe modeで起動すれば、その後正常に立ち上がるようだ

以上でし

2023/12/08
んねぞう

PC更新決行記4 – 環境設定編

組み立てが一段落し、ほぼ以前の環境が再現されたが、イレギュラーな対応が必要となったことについての雑記

古いグラフィックスカードでもCPU付属グラフィックスよりも高性能だった

まずはグラフィックスカードなしで組み上げて環境を設定、ベンチマークを取って見たりしていたが、FF15のベンチマークを取ったら、やはり時代遅れとはいえGTX 750Tiのグラフィックスカードの有無で有意な違いが出た。また、Da Vinci Resolve (18.5.1)はCPUのグラフィックス機能では起動しないことがわかったので、このカードを常設して使うことにした

Da Vinci Resolve (free)の起動ができない

上述したようにグラフィクスカードを設置してデスクトップにあるDa Vinci Resolve (18.5.1)のアイコンをダブルクリックしても起動しない。タスクマネージャで見ていると、起動はするが、2~3秒で「中断」と言う表示が出てプロセスが終わってしまう。再インストールして見たり、余計と思われるアプリをアンインストールしたり、ストレージの空き容量が少ないのかと思って不要なファイルを削除したりしてみたが効果がない。グラフィクスボードはこれまでと同じで、システムのグレードはこれ以外すべて向上しているので、パワー不足と言うことはないと思ってこれで数日悩んでいたが、今日Webで調べていて、デバイスマネージャでCPUのグラフィクス機能を無効にすることで動くことが分かった。前のcore i5 3570KもCPUのグラフィクス機能があったが、これを無効にする必要はなかったので、盲点だった。おかげで、この対処によってDa Vinci Resolveが起動した。

しかし困ったことになった。私がグラフィクス機能付きCPUを導入したのは、万一グラフィックスボードが壊れて画面表示ができなくなったときに 回復のためにCPUのグラフィックス機能を使って画面表示させるためであって、Da Vinci Resolveを使っているときにグラフィックボードがお亡くなりになった(もうかなりのお歳なので)暁には、CPUグラフィックスが無効になっている状態でお手上げと言う事態になると言うことである。そのようなときには数1,000円で間に合わせのグラフィックスカードを買いに走るしかないか。なんだか割り切れない気持ちである

ビデオエンコードは10倍速くなった

それはそれとして、環境が変わり、ビデオエンコードの性能はどのようになったかの興味があったので、試してみた。以前使ったのと同じ、15分18秒のmpeg4をそのままエンコードした結果、

エンコード時間3分12秒、最大CPU温度84~100℃、最大GPU稼働率 31%、最大GPU温度55℃ (HD、mp4、H264、29.97fps)

上はエンコーダ Autoの場合だが、エンコーダ ネイティブにしてもほとんど変わらない(Auto/ネイティブの意味も分からずに言っている)。以前に同じビデオファイルをcore i5 3570K(+GTX750Ti))でエンコードした時は、「10秒分のエンコードに22秒くらいかかっている」と言っているので、

概算すると10倍速くなったことになる!!

Pet name 命名

20世紀より連綿と続く我がPCシリーズの大きな節目を記念して、ここにこのPCに命名したいと思う

若松 Lightning号

Lightningは、言わずと知れた、HDDアクセスLEDの煌めきに因む

2023/09/13
んねぞう

PC更新決行記2 – パーツいちゃもん記

PC更新決行記1に続き、今回は各コンポーネントの記録。製品の仕様、全体の姿形は他の数多あるWebを見てもらうこととして、硬派の私は、自分の視点から見た所見を記すのみ。嬉しがって写真を撮ったのを掲載しているだけとも言う

■ まずはMother board – MSI PRO B760M-A WIFI DDR4

希望通りメモリスロットが4つ。これで将来のメモリ増設にも万全。

画面左のI/OポートにWifiアンテナの金色の端子が見えるが、WiFiモジュールはアンテナ端子と直結されているようだ。他のMother boardは2240のM.2スロットがあり、それにモジュールが挿入されている形だったが、これはそうではなかった。

ストレージ用のM.2スロットは2つ。電源部分にヒートシンクがある。電源は12+1+1フェーズと、他の同じ価格帯のMother boardと比べると大きい数字になっている。この数字は他の同価格帯のものと比べると多いので、頼もしい。

これまでの経験上、BIOS上の設定の保存や、RTC(Real Time Clock)の駆動のためにボタン電池が必須だったのだが、今回その影も形もない。また、CMOSクリアのジャンパピンも見当たらない。どうなっているのか、識者のコメントを待ちたい

I/Oポート。USB3.2 Type Cのジャックを備えているMother boardを多く見るが、これにはそれがない。その代わり、前面ポート用にUSB3.2 Gen.1 Type CとUSB3.2 Gen.2 Type Aのヘッダがあるので問題ない。背面にType Cがない代わりに、Type Aが6ポートあるので、その方が好都合だ。他のMother boardにはType Cがある代わりにType Aが一つ少ないものが多い。PS2端子もあるので、何ならUSB接続のキーボードをアダプタ経由で繋げてType Aを有効に 活用することもできる

WIFIのアンテナ端子の場所の都合で、ミニタワーケースを立てて設置した場合、アンテナは上にあるLAN端子やUSB端子を回避するために、ナマズの髭のように左右に倒した形に向けなければならないと思うが、電波の指向性、偏波面の見地から悪影響はないのだろうか

HDMI、DPそれぞれが2ポートずつあるのが個性的。型番にProとあるので、株式トレーダー、為替ディーラー等で、グラフィクスボードはいらないが、4画面表示が必要な人向けの装備かも知れない。手持ちのディスプレイの都合上、このPCには、DPとDVI接続をする必要があるので、DPまたはHDMIジャックのどれかにアダプタを噛ませてDVI接続する必要がある。GTX750 Tiのグラフィクスボードより、このMother Boardのグラフィクス性能が勝っている場合はアダプタを買って接続したいと思う

「株式トレーダー、為替ディーラー等で、グラフィクスボードはいらないが、4画面表示が必要な人向けの装備かも知れない」と書いたが、昨今の高速トレーディングで、株価の変動が一定の基準を超えた場合に瞬時に取引命令を出すというような取引の場合には、ひょっとしたらグラフィクスボードによる高速表示も必要なのかも知れない。なんだかシューティングゲームみたいだ。だが、そのようなケースはプログラムでやってしまうか?等と門外漢の妄想

■ お次は御本尊CPU – intel core i5 13600K

ばーん、泣く子も黙るintel core i5 13600K!(黙らないか)。第13世代のintel processorでは中の上クラス(個人の感想です)

パッケージを開けて手に持ってみたが、体積のわりにずっしりと来た。かといって巷で言われているように、壊れたら文鎮にできるかと言うと、そこまでは重くない。しかし、今回買ったパーツの中では重量当たりコストは断トツであろう。昔からの(硬派の)PCユーザの私にとって、CPUは何にもまして大事なご本尊様である。80286, 386SX, DX, 486SX, DXとその性能の進化を崇め奉って来たが、現在はゲーム、仮想通貨マイニング、Deep learning等の派手な分野でグラフィックスボードが脚光を浴びて、下手をするとCPU以上の費用がかかることもあるようだ。時代の変化を思う。ともあれ、この記念切手大の面積から125Wの熱が放出される。あまつさえ夏は冷房の効きの悪い部屋で私と共に働いてもらうので、Over clockはしないものの、このK付きモデルの耐久性には期待がかかる。現行のcore i5 3570Kも良く頑張ってくれた。感謝

■ メモリ – CFD Standard DDR4 PC4-25600 CL22 8GBx2

これについては既に掲載しているのでこちらを参照

■ CPUクーラ – Deepcool AK620

CPUにつられて買ったのがこのクーラ、最近有名なDeepcoolのAKシリーズの上位モデル。TDP125WのCPUの爆熱を一手に引き受けてもらうべく期待が高まる。

この存在感。デュアルフィン、デュアルファン。この下のクラスにAK500と言うモデルがあり、これは放熱フィンは一つであるのに対してファンが入り口と出口の両方にあり、言うなければプッシュプル構成なのだが、いろいろな記事を読んでみると、ファンの数を増しただけの効果は見込めないようだ。他のメーカのファンでも、ファンを追加して試してみたものがいくつかあったが、同様に、ファンを増やしても効果は薄いようだ。だが、ファンと同時にフィンも増やすと効果が著しく増すようた。と言うことで、AK500の価格差は1.000円しかなかったので、迷わず選択。ただし、このクーラは背が高いので、ケースを選ぶ。下手なものを選ぶとクーラの頭がケースの側板に当たって泣きを見るので注意が必要

AKシリーズときたら放熱フィンの市松模様に触れないわけには行かない。写真がうまく撮れないが、この幾何学模様が放熱にどのような効果があるのか興味があるところだ

■ 電源装置 – Deepcool PK550D

当初は現行の電源を流用しようとしていたが、今回買ったMother boardにはCPU用電源ケーブルが不足しているので、新たに買うことになったもの。最近の電源装置は、パソコンケース内の見栄えを良くするために色が白かったり、プラグイン式のケーブルを採用したりするものも多いが、私はそういうことは一切気にしない硬派なので、ケーブルもじゃもじゃの物を買った。前の記事で書いたように、電源容量の計算をミスって、若干パワー不足気味(将来)だ。返品交換も考えたが、気が付いた時は既にメーカのシュリンクパッケージを破いてしまった後なので、覚悟を決めて使って行くことにする

昔のようなカラフルなコードではない。ケーブルがフラットなのは、今どきのケースの中を取り回して行くうえでメリットがあるのだろうか

パッケージの裏側に薄い字で細かく能書きが書いてある。私には読めない。デザイン性を優先しているのだろうが、ユニバーサルデザインとは言い難い

■ ケース – ASUS Prime AP201 White

自慢しているわけではないが硬派の私は20世紀末にPCを買って以来、ケースは白を使っている。あの頃では、逆に黒系統のケースと言うのは記憶にない位少なかった。それで連綿とケースを変えるときは白/ベージュ系を選んで来ている。実家の母用にDellの出来合いのPCを買った例外はあるが。今回も白のケースを選択した。また、これまでATXのフォームファクターのMother boardだったが、そこまでの拡張性は必要とせず、また置き場所(特に高さ方向)の制約があったので、Micro ATXのケースとした。当初IN WINのA3と言うケースも候補だったが、格好が良いが、3.5インチのストレージの収容数が少なく、スイッチやUSBのアクセスが上からだったので迷っているうちに軒並み在庫切れとなったため、並行して考えていたこのケースとなった次第。もっと前は別の5.25インチベイを備えた静音型のケースも考えていたが、その変節については前の記事に書いた。幅205mm 高さ350mm 奥行460mm、体積33.0ℓでコンパクトであるが若干奥行が長いケース

前面パネル上部。スイッチ、USBコネクタに前からアクセスできるのが良い。上面に設置されているものが多いが、上方向に隙間がない設置条件だと辛い。前、左右、上面のパネルにはこのような小さい穴があけられており、通風を最大限考慮している。硬派の私が気に入らないのはHDDアクセスランプがないこと。これは前の記事で書いたように、別途部品を取り付けて対応する

左 : 今年(2023年)の6月に製造されたもの

右 : 側板は本体側のへこみに指を入れて引きはがすようにすると外れる。ジュラコンキャッチと言うものらしいが、私は開閉の回数が増えると摩耗してバカにならないかが心配。私は硬派なので、ネジ上等!なのだ

左 : 幸いなことに、このケースの拡張スロットカバーはネジ止め式で、折り取るタイプではなかった

右 : 前面パネルを後ろから覗いたところ。画面左3/1のところに四角い穴が3つ縦に空いており、その下の四角い物体は電源装置のブラケットである。このケースは電源装置をケース前方に、縦に取り付けるようになっていて、その高さを選べるようになっている。長いグラフィックスボードを付ける時や、3.5インチHDDを3台取り付けたい場合は干渉を避けるために上に取り付け、天面に水冷ラジエータのファンを取り付けたいときは下にする等の調整ができるようになっている

左 : Mother board取り付け面のスタンドオフ。写真では見難いがI/Mの刻印があり、MiniI TX/Micro ATXの区別がつくようになっている

右 : 底面のストレージ取り付け用の穴。Sは2.5in. SSD、HDDは3.5in. HDD用の穴であることを示している。いずれも親切だ。こういう心遣いは硬派/軟派共通にうれしいものだ。因みにこのケースは最大で2.5in.が1台、3.5in.が3台まで固定できるようになっているので、HDDを3台で運用している硬派である私の構成にぴったりだったのもこれを選択した要因の一つ。

6面全部がパンチ穴の開いた板で囲われているので剛性について心配していたが、特に問題はなさそうだ

私は硬派なのでごてごてと無駄な曲線、角、光物、ロゴで飾られたケースは好きではない。このケースは前面にはジャック類の表示が控えめに書かれているだけで他には何の文字も書かれていない。右側面にさりげなくシリーズ名(型番ですらない)の文字列が書かれているだけである。右の写真に至っては左側板を外さなければ見えない場所にある。この潔さ、奥ゆかしさが硬派の心に響く。押しも押されぬASUSの自信と余裕の表れと感じられないこともない

■ おまけ – HDDアクセスLED

ケースで唯一不満だったのが、HDDアクセスランプがないこと。しかし捜したところ、やりようはあるもので、下のような部品が売られていたので、買ってみた

良く見てみると、Mothe boardのピンに差すソケット、リード線、LEDで構成されているので、実は硬派の私には手持ちの電子工作の部品でできてしまったのではないか疑惑があるが、LEDの定格は不明なので、このまま使おう。幸いケースの板はすべてパンチ穴が開いているので、ケース内のどこかにこのLEDを貼り付けておけば、外側からでも状況を知ることができるだろう

2023/09/08
んねぞう

PC更新決行記1 – PCコンセプト変節の記

つらつらと検討を重ねてきた我がデスクトップPC(若松号)について、ついに昨日パーツの注文をし、今日すべて届いた

5月に仕様の検討状況を記したが、今回はその後状況の変化、並びに自分自身の変節があったので、どのようになったか、その経緯も含めて纏める

CPU

CPUについては現行のintel第3世代からちょうど10年後の世代と言うことで第13世代 Intel core iシリーズと決めていたが、今後10年使えるCPUと言う条件の下、性能と予算のバランスで楽しく悩んでいた。当初core i7 13700Fを候補としていたが、予算的にはcore i5 13500が良い。しかし13500は所謂「なんちゃってRaptor Lake」と言う誹りが一部に聞こえていて寝ざめが悪い。だとすると、13500の一つ上の13600Kはどうか? 13500だとCPUクーラがセットでついて来るが、13600Kは別途、それも結構強力な空冷クーラも揃える必要がある。13600Kと13500どちらにするか、結構長く(楽しく)悩んでいた。13500はTDP65Wで冷却の心配をする必要なし、一方13600Kは空冷クーラーでぎりぎり冷やせるかどうかと言う爆熱CPUで、BIOSで電力制限をどうのこうのと楽しそうな話も聞く。そうこうしているうちにCPUの価格が少しずつ上昇しているのに気が付いて、昨日、勢いで13600Kをぽちった

CPU cooler

CPUを上記のように、リテールクーラなしのモデルとしたことで必然的にCPU coolerを別途調達しなければならない。このCPUは、YouTube、Webの記事を見ると多分空冷クーラでぎりぎり冷やせる限界のモデルのようだった。10年前と違い、現在は簡易水冷が市民権を得ているようだが、私のようなロートル(死語か?)には敷居が高いので、空冷しかない。見ていると、Deepcool社製のAKシリーズが幅を利かせており、特にベーシックモデルには下手をすると3,000円を切る価格だがその割に良く冷えるAK400、ハイエンドにはAK620が控えており、その中間にはヒートシンクは一つなのに最初からデュアルファンのAK500がある。AK400は、CPUの電流制限をすればうまくパフォーマンスを引き出せるような感じだが、それならば別にこのCPUを使う必要はない。それではと言うことで、その上のAK500についても、ファンが2つになったからと言って大きな効果がある様には見えず、何よりも価格が上位のAK620と1,000円程度しか違わない(AK620が約8,000円なのに対してAK500は7,000円)ので、どうせならAK620にするべ、と言うことになった

Mother Board

5月に、

  • メモリ容量の増量に対応できるために、メモリスロットは4スロット備えているもの
  • Overclockはしないので、中級以下のチップセット装備したもの
  • Wi-FiのM.2スロットを備えたもの
  • USB 3.2 Gen.1 以上のType Cフロントパネルヘッダを装備したもの
  • DDR4対応のもの

と言う条件を掲げた。これらを満たし、かつWiFiモジュール付属で価格.comで2万円を切るGIGABYTE製のものがあって目を付けていたのだが、やはり見ている人は見ているようで、2~3週間で売り切れてしまっていた。上のCPUの項でも書いたように、全体的に、PCのパーツの最近の値下がり傾向は底を打ったように感じていたので、そこいら辺の焦りもあって、今回パーツ一式購入に踏み切ったものだ。MSIの物が同価格帯で出ていたので、この板を購入することとした。このMBはCPU電源に8PINのコネクタ1個に加え、4PINが1個備えられているのだが、当初流用を考えていた既存の電源装置には、8PINのコネクタ1個分のケーブルしかないので、勢い電源装置も新規に買うことになった

電源装置

上のMother Boardの電源の要求に伴い、新規に550Wの電源を買った。容量の計算にはドスパラのサイトを活用させて頂いた。下記はその計算結果

今現在導入予定のないグラフィックスボードの75Wも入れるとお勧め容量に足らないものを買ってしまい、やっちまったか?感があるが、まあ常時最大消費電力で動かすわけでもなし、と湧き上がってくる不安を押し込める

メモリ

発作的に7月に買ったDDR4 25600 8GB×2枚セットを使う

ケース

今回私の変節で大きく方針が変わったものがケースである。当初5.25インチベイは必須だと息巻いており、その理由は、CDで人にデータを渡す機会が多いためとしていたが、冷静に考えると、その機会はそれほど多くなく、5.25インチベイを備えたケースは如何にMicro ATXで、現行のATXケースよりも背が低いと言っても、USBジャック、電源スイッチに真上からアクセスするものが多く、設置場所(ケース上の空間)の制約から選択の幅が狭くなってしまうことが分かった。さらに、外付けのUSB接続のDVDドライブも持っているので、いざとなればそれで対応すれば 良いじゃん、となり、IN WINのケースを狙っていたが、この1週間のうちにその製品が軒並み在庫切れとなっていた。その次の候補としてASUSのケースがあったので、もうこれ以上時間をかけてやきもきしていても仕方がないと思い、注文した。IN WINとASUSの両方とも静音性よりもエアフローに振り切った形式で、特にASUSに至っては前後上下左右6面が細かい通風用のパンチ穴が無数に空いた板で構成されており、静音性もへったくれもないものなので、組み上がった後の騒音がどうなるかが見ものだ。逆に通風性が良いので、ケースに付属しているケースファン1つと強力なCPUクーラのファンでエアフローが賄えるとなったら、ファンの回転数が抑えられて、逆に静音PCになるかも知れない。(今回は、CPUのグラフィック機能でどこまでいけるか試してみたいのでグラフィックボードは装備しないこととしている)

グラフィックスボード

私は、当初の方針で書いた通り3Dグラフィックスゲームはしないので、グラフィックスボードに期待する機能は写真現像、動画のエンコードなのだが、いろいろ調べていると私の使おうとしているソフトではあまりグラフィックスボードのご利益がなく、できるだけお金はCPUに振った方が良いと判断して、まずはグラフィックスボードなしの状態からスタートすることとした。core i5 13600Kのグラフィックス性能が手持ちのGTX750Tiとどの程度の差があるか興味がある。必要があれば、後で買い足せば良い(GTX1650が買える程度の予算は残してある)

総括

以上、ぐだぐだ述べてきたが、結局何をいくらで買ったのかを纏める

表中「HDDアクセスランプ」なるものが紛れ込んでいるが、今回買ったケースにはHDDアクセスランプが付いていない。私はシステムの稼働状況を見るために、良くHDD/SDDのアクセスランプを見るので、それがないと落ち着かない。これを買ってMotherboardに繋いでケースの内側のどこかに貼り付けておくと、このケースは穴だらけなので、漏れ出てくる仄かな光で忙しさを教えてくれるだろう

当初予算(現金10万円)をクリアした。後に万一グラフィックスボードが必要となった場合、GTX1650程度は買えるよう、2万円を残してある

まとめ

  • CPUの選択は気持ちがcore i7 13700、i5 13600K, 同13500、特に13600Kと13500の間を激しく行き交っていたが、その時の精神状態で13600Kに軍配が挙がった
  • ケースは5.25インチベイ必須の旗を降ろし、よりコンパクトなもの、ただし静音性のないものになった。今後エアフローがどのように作用するか見ものだ

雑記

巷のYouTubeではゲームPCを対象とした自作動画が多くあり、それなりに参考になった。しかし私のような3Dゲームはしないけれども動画編集で時々重負荷をかけるような使い方を対象にしたものは見つからなかった

結局CPUのせいでCPUクーラの購入、Mother Boardの電源のせいで電源ユニットの購入と、地滑り的にストレージ以外はすべて更新と言うことになってしまった

現行のCPUがcore i5 3570K、今回が10世代分間が空いたcore i5 13600Kとなって、それも「なんちゃってRaptor Lake」ではなく正真正銘の第13世代CPUを入れることができて満足である。これも10年使い続けたいものだ。ただし、10年後、私は何歳になっているかと言うことは考えないようにしたい

Overclock可能なK付きCPUを導入したが、併せて買ったMother BoardのChipsetではOverclockできないことについての突っ込みは勘弁してもらおう。現行システムはK付きモデルでOC可能なChipset搭載のMother Boardだが、私は積極的にOCで遊ぶようなこともして来なかったし、K付きは「素性の良い」石で安心できるから、と言うことにしておきたい

購入する店舗の選択にあたっては、価格.comのサイトを参考にしたが、必ずしも最安価格を提示している店舗を選んでいない。私が20世紀から知っている店舗を選んでいる。Joshinは、昔は上新電機と言っていた。DOSParaも昔はDOS/Vパラダイスと言って、どちらも秋葉原でもよく見る店舗だった。今の40代以下の人はDOS/Vと言っても何の事だかわからないだろうが。最初Mother Boardを買おうとしたが何故かクレジットカードの認証ができず、買えなかったところにTsukumoがあるが、これも昔は九十九電機と言っていて、自作PC愛好家で賑わっていた。その他にも、石丸電機、城南電機、若松通商、ラオックス、プロサイドなどが思い出される。胡散臭い所ではマハーポーシャと言うのが記憶に残っている

今回の製品の選定にあたって、特にMother Boardやグラフィックスボードで「…ショップ限定モデル」と言うものが安く売られているのを見た。機能の割に安価なので魅力的に映るのだが、この「限定」の中に、BIOSの機能制限とか、起動画面にBTO PCのようにそのショップのロゴが表示される等ということはないのだろうか。安いからと言ってそこに魂を売るのは嫌だ。Webで検索してみたのだが分からなかった。何方かこの辺りの事情をご存じの方よりご教示頂ければ幸いである

本当の蛇足だが、この数か月間、色々なコンポーネントの組み合わせの価格シミュレーションを行って来ていて、その数が100を超えている。これも楽しみの一環としてやってきたものだが、終わって見ると無駄なものに無駄に努力を重ねたな、と言うある種贅沢感を感じる。記録の意味でpdf化したものを格納しておく。(本当は、Excelでコンポーネントごとにシートを分け、纏めのシミュレーションのシートから各コンポーネントの価格を参照するという仕組みになっている)

次の記事では、買ったコンポーネントの写真を交え、感じたことを書いて行きたい

2023/09/05
んねぞう

メモリ

PCの部品のメモリを買った。これまでさんざん仕様検討をしてきたが、メモリについては容量もさることながらDDR4とDDR5規格のどちらを選択するかがポイントだった。先日の検討でDDR5には今現在のメリットがないこと、将来性についても明確な姿が見えないことからDDR4にすることにしていたのだが、このところのメモリ価格が異様に下落しており、これがこの先どれくらい続くか不安になって来ていたところだったので、そろそろ買っておこうと思っていた。ちょうど手持ちの商品券が4,000円分あったので、これを使って8GB 2枚組で4,580円のものをヨドバシカメラで買った。価格.comではCrucialのものが3,000円台で売られていたが、残念ながらヨドバシでは取り扱いなし。だからと言って価格.comで買うとすべて現金、対してこちらは1,000円ほど高いが実質580円の出費。予算(現金支出)を10万円に収めたいと思っているので、ヨドバシの勝ち。今後もAmazonのポイント等を駆使して行く所存。

CFD Standard DDR4 PC4-25600 CL22 8GBx2

「作品に…」の札はこの前の記事の時に使ったものを、ゴミ箱から拾って来て置いてみたもの。パソコンのパーツとしての機能を果たせないでいる今、観賞用という位置づけであることは理に適っているだろう

しかし何だな、本体が姿かたちもないのにメモリがぽつんと机にある状態というのは物狂おしい気持ちになるな。これがケースとかマザーボードだったら、ふむ、いよいよプロジェクトが始まるなと言う感興に浸ることも或いは可能だが、PC組み立てのシーケンスを一切すっ飛ばしていきなりメモリ単体と言う光景は混乱する。時間的、空間的秩序を無視してシュールである。昔デジタルカメラの電子ビューファインダだけ買って、コロンと机の上にある状態で同じ気持ちになったことを思い出したぞ(これ)

P.S. さらにこれ

2023/07/22
んねぞう

PC更新の検討

PC更新についていろいろ考え、調べて来た。考えを前後左右に振って、場合によっては宙返りして元に戻ったりして、自分の考えを固めつつある。現時点での自分なりの要件を整理し、これに基づいて各コンポーネントの仕様について明らかにしたい。

A. PCの用途

  • Lightroomによる写真現像
  • たまに動画編集(Davinchi Resolve free, VideoPad)、スライドショー作成(Photostage)
  • 日常のBlog編集、Office softによる文書作成、mail送受信、YouTube視聴、音楽streaming再生
  • ソフトウェア開発(の真似事)
  • ビデオデータ、写真データ、音楽データ格納(現状3TB)
  • スマートフォン、タブレットの母艦

B. 基本的要件

  • ゲームはしない
  • 光らせることはしない
  • 静かであること
  • 現有のシステムはちょうど10年前発売のCore i 5 3570Kベースだが元気に稼働しているので、今回も同様に10年間使えること
  • 5.25inドライブベイ必須。手持ちの音楽CDをいつでも再リッピングできるように。また、まとまったデータを人に渡したりするのにCDを使うことがたまにあるので
  • 新しいシステムでも3.5in.ベイは最低2つ必要。基本的にクラウドへのバックアップは信用しない。自分のデータはすべてローカルに保存する。現在3.5in. HDD3台に格納。徐々にSSDに移行するが、当初はHDDでスタートする。この中で必要なデータは外付けHDDに定期的にバックアップするが、この機能はここでのシステムの範囲外とする

C. 流用するコンポーネント

  • 電源(500W)
  • ストレージ(250GB 2.5in. SSD 1台, 2TB 3.5in. HDD 2台,1TB 3.5in. HDD 1台)
  • 5.25in. DVDドライブ
  • GTX750Ti搭載のグラフィックボード(必要があれば)

D. コンポーネント選定の方針

  • 一番負荷の重い処理は動画編集なのだが、聞いたところによるとGPUよりCPUに重点を置いた方が良いらしいので、CPUにコストをかける
  • 10年使うことを条件に、今の時点では過剰と思えるレベルのCPUを使う。ただし、性能(発熱)が高いがために水冷が必要なものは避ける
  • ストレージ関連は、今容量が間に合っているので流用し、今後の状況に応じて2.5in. 或いはM.2 SSD等の導入を考える。

E.1. 仕様検討 – マザーボード

  • 使って行く中でメモリ容量の増量に対応できるために、メモリスロットは4スロット備えているものにする
  • 基本的にOverclockはしないので、中級以下のチップセットを載せたものとする
  • Wi-FiのM.2スロットを備えたものが望ましい。最初からWiFiモジュールが付いていなくても良い。ネットワーク接続をWi-Fiで行うのではなく、マウス、キーボードをBluetooth接続する時のため
  • USB 3.2 Gen.1 以上のType Cフロントパネルヘッダを装備したものが望ましい
  • DDR5仕様のメモリが出てきたが、調べると今のところメリットが見えないので、DDR4対応のもので良い
  • 最初から最新の世代のCPU、Intelであれば13世代のCPUをサポートしているBIOSが入っているマザーボードであること – Intel、AMDでソケット形状が同じで前世代のBIOSを載せたマザーボードもBIOSのアップデートで新しい世代のCPUを載せられるということであり、これを使うとマザーボードの価格が安くなるかと思われたが、例えばQ-Flash plus(GIGABYTEの場合)を備えたものは価格がその分高いので、それであれば初めから最新のチップセットを搭載したものを購入した方が良い

E.2. 仕様検討 – グラフィックボード

  • 負荷の高いゲームをするのであれば、良いものであればあるほど良いのだろうが、私の場合はゲームはせず、また動画編集ソフトもそれほどGPUには依存しないらしいので、CPU内蔵グラフィック機能を使う。その機能のないCPUを使う場合は、既存のGTX750Tiを流用する

E.3. 仕様検討 – ケース

  • 5.25in.ドライブベイ必須
  • 格納場所の都合から高さは410mm以下
  • 色は白が望ましい。20世紀にPC98、そしてPC/ATを使い始めた時からずっと白系統の筐体を使っているので
  • 将来別途空冷CPUクーラを設置する可能性も考え、クーラ取り付けスペースが155mm以上あること
  • どちらかと言うと通気性より静音性を重視したものであること。この意味で側板がパンチングメタルやガラスやアクリルでなく吸音材を付けた金属板であることが望ましい

E.4. 仕様検討 – CPU

  • 予算の許す中でできるだけコストをCPUに傾斜配分する
  • 昨年の時点ではAMDが頑張ってIntelを抜いた状態だったが、Intelの第13世代が出てから形勢がまた逆転しているようだ。AMDも第5世代のCPUが出てきたが、DDR5のマザーボードの価格がまだこなれていないので、飛びつく必要もないと思う。なのでIntelを採用
  • 価格帯から、候補としてはCore i 5 13600KFまたはCore i 7 13700F。Core i 5 13600KFは本体価格がCore i 7 13700Fより安いが,TDPが125Wでありクーラーも付属していないため、相応の性能を持ったクーラーが必要となり、クーラーと合わせると後者と価格が接近する。例えばCPU本体が43,000円+AK620が8,000円で合計51,000円となり、Core i 7 13700Fのクーラー付きの価格52,000円と1,000円の差しかなくなる。またK付きモデルでOverclock可能であるが、今使っている3570KでもOverclockは滅多にしないし、マザーボードもそれだけ高級なものにする必要がある。以上の理由により、リテールクーラー使用の前提でCore i 7 13700Fを選定する。Cinebench R23のMulti coreスコアはCore i 7 13700Fが24,770、現行のCoire i 5 3570Kが2,645と9倍以上の開きがあるので、当面大丈夫だろう

F. 具体的選定 – 以上の検討を経た結果

  • CPU : Core i 7 13700F ¥52,000
  • マザーボード : ASRock B760M Pro RS/D4 ¥22,000 [DDR4 メモリソケット4 Micro ATX Wi-Fi m.2ソケットあり USB 3.2 Type Cフロントヘッダあり]
  • メモリ : Crucial CT2K8G4DFRA32A [DDR4 PC4-25600 8GB 2枚組] ¥5,000
  • ケース : Coolermaster Silencio S400 White Steel ¥15,000

価格は、価格.comで、私が昔から知っているショップの価格から1,000円未満を繰り上げたものを採用

以上、自分なりの構成

YouTubeをかなり参考にさせてもらったが、ゲーム性能を重視した動画が圧倒的に多いので、勢いグラフィックボードに大きな比重が置かれており、自分のような地味〜な対象はネタ的に閲覧数が稼げないせいだろう、殆どない。と言うか、そんなものは自分の好きに組めばいいやん、と言う感じか。最近PC向け半導体の価格下落が大きく、円安の影響をも上回っている状況で、組むのならば今がベストのタイミングという感じはしているが、残念ながら幸いなことに現行システムが大きな支障もなく元気に動いていてくれているので、しばらくこういう購入ボタンのクリック寸止めの遊びを続けることになると思う。そうこうしているうちに各種値上がりが再燃して後悔の臍を噛むことになるかも知れないが

誰の参考にもならず、役にも立たない情報であることは認識している。今後10年使えることを要件として挙げたが誰も保証できない。自分が今後本当に組むときの選定根拠の心覚えとして残しておくのみ。その時になって突然掌を返したようにChange Mindして90°違った方向に走り出すとも限らないので、その時もこれは今時点の気持ちの記録としての意味を持つだろう。実際に組んで動かした結果ともなれば誰かの参考になるかも知れないが実現するかどうは分からない

2023/05/21
んねぞう

パソコンで文書を作成する時のTabキーの挙動について

昨日、私の所属する文芸同人誌の合評会の席上、段落と字下げ(インデント)のことについて問題提起を頂き、考えているところを書いた

暇なので、インデントの時に使うTabキーの挙動について述べたい

まずは下の表を参照願いたい。一般の文字”a”や空白にはユニークな文字コードが割り当てられており、それぞれ決められた文字を画面上に表示するように決められている。それに対して、Tabキーは制御コードとして、これをどのように扱うかはシステムである程度決められるようになっている。例えば、Tabの①のケースでは、作成するソフトでは、TabはTabの制御コードのままで、画面上の表示は半角空白4つ分と定義することができる。一方、受け側でもTabキーをどう扱うかを決めることができ、Tabコードとして扱うのか、空白に置き換えて使うか、その表示をどうするかを決めることができる

具体例を下に示す。左の青い画面は、私が普段使っているText editorで、Tabは空白4文字分の間隔を空けると設定している(最初の2行は桁数を表す目印です)。3行目にTabを置いて、次いで小文字の”a”を置いたもの。半角スペース4つ分の間隔の後に”a”と表示されているのがわかる。”>”という記号はこのエディタがTab記号を表示するのに使っている記号である。ここで注意して欲しいのは、実際に空白を4つ置いているのではなく、空白4つ分の空白を空けるように表示を制御していると言うこと

これをコピーして、Microsoft Wordに張り付けて見たのが右の図。WordではTabを表す記号に”→”が使われている。これでWordはTabキーはTabとして認識していることが わかるが、”a”の位置に注目して欲しい。Text editorでは”a”が5桁目にあるのに対してWordでは4桁目にあるので、送り元のText editorとは違い、Tabには半角空白3つ分しか取られていないことになる。これでわかるように、Tabの扱いは送り手、受け手で可変なので、必ずしも送り手の意図通りには表示されない

Tabは昔タイプライターで表の形式で文書を作成するときに、一定の間隔をあけてキャリッジ(パソコンで言うカーソル)を移動するために設けられた。Tabは多分(駄洒落分かって下さいまたは堪忍して下さい)”Table”から来た名前だと思うが、それが、英文のインデントを入れるのにも使われてきたという経緯がある。だから、字下げにTabを使うのは正当だと思うが、コンピュータで使う場合は再現性が担保できないことが分かっているので使いたくない。それでは空白を使えば良いかと言うと、私はそういうやり方はスマートではないので好きではない。よってインデントは、作品のようなこだわって作成する文書には使いたくないのだ

補足だが、ここではパソコンで原稿を作成して、他者に送って編集してもらうときのことを言っており、予めTabの取り扱いについてルールが決めてある場合や、自分で印刷まで行って、印刷上の体裁までコントロールできるような場合は上の限りではない

2023/05/01

驚愕の250ドルノートPC

このところ自分のデスクトップPCの10年ぶりの更新計画の妄想を楽しんでいる。重い3Dゲームはしないし、写真の現像、動画編集には昔買ったソフト、或いはフリーソフトを使っているのだが、調べた限りこれらを使う分にはグラフィックボードは機能しないようなので、CPUにコストを全振りした形で考えており、う~む、今だったら第13世代Core i 7かな、等と考えている。

YouTubeの情報収集もおさおさ怠りなく行っているうちに、デスクトップではないが、Intelの新しいCPUを搭載した格安ノートPCの動画が目に留まった。

製品HPより

私は 会社の業務の一環として、ある団体の主催するセミナーで講師まがいのことを務めさせて頂いている。このセミナーでは、その団体の拠点に社用のノートPCを持って行き、オンラインミーティングツールを通じてでセッションを進めて行くのだが、今後会社を退職した際に、仮に講師を個人として委託を受けた際にどうしようか、ということが頭に引っかかっていた。私の個人PC環境はデスクトップで、4Kモニタその他周辺機器をいろいろ繋いで使っており、移動した先でごりごり重作業をするつもりもないので、非常用としてCerelon N4020を搭載した2 in 1ノートを持っているのみである。しかしこのノートPCを上記の業務のために、オンラインミーティングツールで接続しながらOfficeソフトを動かして、というには明らかに力が不足しており、どうしようかと思っていた

そのような中でYouTubeでIntel N100という、Cerelonの系譜を継ぐ、Core iシリーズで言う第12世代(Alder Lake)のCPUを搭載したノートPCの紹介記事があった。Cinebench R23のMulti coreのスコアが2,906と、今私が持っているCerelon N4020の720はおろかメインのCore i 5 3570Kの2,645も軽く凌駕しているのに驚いた

今使っている社用PCは第7世代のCore i 5であり、暗号化、VPN、その他監視ソフトがバックグラウンドで動いていることもあるのだろうが、オンラインミーティングツールでリモートの講義を行うには多少辛い面がある。もしこれらのOverheadの制約がなくなったとしたら、このN100はどの程度の使い勝手になるのだろうか、興味がある。価格は249USD

一つ、今わかっている問題は、キーボードにかなの刻印がないことだ(なぜこれが問題なのかはこちら)

製品URL(安心のためURLは埋め込みません)
GemiBook XPro 14 inch | Intel 12th Alder- N100 | Intel® UHD Graphics | WIFI6+BT5.2 | 8GB LPDDR5 + 256GB SSD
https://store.chuwi.com/products/gemibook-xpro?sca_ref=552608.VMa89q1Iu6&utm_source=fb&utm_medium=social&utm_campaign=12312

2023/04/23
んねぞう

変態キーボード その後

2016年にテンキーレスキーボード3種類を買って、そのうち2つを会社用、自宅用として使ってきた。2020年4月から本格的に在宅勤務体制となって、自宅で使っているUSB接続の青軸のキーボードを会社のパソコンと自分のパソコンで切り替え機を使って共用して来た(機器構成はここ)。これは省スペースで非常に良いのだが、このキーボードが青軸でキーの音が大きいことが最近問題となって来た。買った当初は自宅で使うのだから、これを承知で使っていて、この音自体もいかにもキーボードで入力していると言う音で好きなのだが、オンライン会議でキーボードを使っていると、その音が相手に聞こえて耳障りと思われるのと、電話がかかって来て、話しながら何かを調べるためにキーボードを打つ必要があって、人によってはそれを気にする人もいる。その中には、内職をしながら人の話をいい加減に聞いていると思われている人もいるようだ(本当に内職をしながらと言う場合もないとは言えないが)

そこで、会社に置いてあって、今はたまに出社した時しか使っていなかった赤軸のキーボードを自宅に持って来て、試してみた。赤軸は上述の青軸とは違って音が静かなのが特徴だ。結論から言うとこれはBluetooth接続で、キーボード切り替え機がBluetooth接続のキーボードやマウスには対応していなかったのであえなく没となった

これからが本題なのだが、上の企みが失敗に終わって、茫然とこの2つのキーボードを眺めていると、あることに気が付いた。これらのキーボードには残念ながらかなの刻印がなく、一方私はかな入力派であり、かつブラインドタッチと言う高等技術は残念ながら未だに身に付いていない。このギャップを埋めるべく、どこからか買ってきたひらがなのシールをぺたぺたと貼って、下の図のように見てくれが残念な形で使っているのだが、当然使っているうちに剥がれて来る。この剥がれ方の傾向が上下のキーボードで共通しているのだ。下の写真を見ながら読み進んでください。写真に写っている2つのキーボードのうち、上が会社で使っていた赤軸、下が自宅に置いてあって今在宅勤務、私用の両方で使っている青軸のキーボードです

まず”E”、かなでいうと「い」が剥がれている。Webで調べたところ、日本語の文章では、ひらがなでは「い」の出現頻度が一番高いというのが通説のようだ。また、英文でも同じキーである”E”の出現率が他の文字よりダントツに高いといわれている。私は、こう言っては何だが、一般のデスクワークの会社員としては英語のコミュニケーションが多いので、勢い英語の文書を作成することも多い。ということで、これは自然であろう(図中赤〇印)。

次に、「く」のシール、英語だと”H”。この理由をぼんやりと考えてみるに、このキーはキーボードのちょうど真ん中に位置しているために、私は状況に応じて右手、左手両方で押している。いずれの手首からも一番遠いので、勢い、手をこじる形で押すので、シールをずらす力が働いて、剥離に至ったのではないかと。また、周辺のシール、例えば「き」、「ま」と違って字形が単純で、シールの面積が少なく、その分粘着力もないため、その分剥がれやすいのではないか(黄色〇印)。

シールの面積の小ささで言えば、「に」のそれぞれの画が小さいために画が一つどこかに行ってしまっている。「し」も一部がちぎれたり、形が変わってしまったりしている。「り」も然り(紫〇印)

以上は2つのキーボードに共通に見られる傾向だが、下のキーボードでは特異な現象が現れる。「つ」(英語名”Z”)のはみだしと「ひ」(英語名(“V”)の脱落だ。この理由は、このキーボードを在宅勤務で仕事に本格的に使い始めてから、2021年から2022年にかけて、Excelのワークシートを必死に操作する必要に駆られていた。その時、Ctrl-Vを猛烈に使っていたせいだ。その時の汗と涙と鼻水がこのシールを溶かしてしまったのだ。Ctrl-Vを使うからにはCtrl-C, Xも相応に使っていた訳だが、負荷が2分されたので剥離を免れているのだろう。同じようにCtrl-Zも多用していたが、左手の小指でCtrlキーを押しつつ同じ左手の中指で”Z”を押すのだが、指の腹、或いは爪が立ってキーを右下にずらすような形になるために「つ」がずっこけるようになったようだ(緑〇印)


↑ 上が赤軸、下が青軸
↑ 2つのキーボードの使用状況

以上、まとめとして

キーボードが違っていても、キーの損耗の傾向に違いはない(標本数 N = 2)
そうは言っても、使用期間によって損耗状況に違いが生じる部分があり、そこからその時々の仕事の追い込まれ方を窺い知ることができた

前に、シールを貼った時に、「このシールが剥がれる位に使い込んだ暁にはブラインドタッチが身に付いているだろう」と期待を込めて書き込んだ覚えがあるが、道は未だ遠し。というか、シールが全部剥がれないまでも結構使い込んでいるはずなのに、剥がれたキーが何の文字だったか一瞬考えこむ場面もある位なので、もう一生無理なのかも知れない

買ってから7年、使っているうちに以上のようなことがわかった。わかったからどうだという内容がないのはこのブログの常なので容赦下さい

本件に関する関連する前回の書き込み : 変態キーボード

2023/02/23
んねぞう