Archive for the ‘IT・パソコン・インターネット’Category

古いCompact Flashカード(2)

先の記事で、古いCompact Flashカードの事を書いた。そこで、海外出張に私物のハンドヘルドコンピュータを携行していたことを書いた

今は会社で一人一台ノートPCが配布され、高速ネットワーク通信で、どこからでもMailの送受信やOnline Meetingができる環境が整っている一方、情報セキュリティが厳しく自分で買ったITツールを使うにはハードルが 高い時代になったが、当時はノートPC等は存在せず、通信もダイヤルアップによるアナログで、今のような情報セキュリティなどと言う概念もなく、自分で買ったツールを自由に使って何も言われない時代だった

それはともかく、このカードは多分Windows CE搭載のNEC Mobile Gearに付けていたものだと思われる(私のPC歴を参照)。それまで使っていたHP LX200の後継として買ったものだったが、Windows CEと言うOSは、仕事でWindows(多分当時は98)を使っている身にとっては中途半端だったので、2年くらいで使わなくなった。カードの中に.pxlと言う拡張子のファイルがあったが 、これが何なのかすっかり忘れていて、Webで調べたらWindows CEに搭載されていたPocket Excelのファイルの拡張子だった。Excelでも読めるということだったので、現在のExcelで開こうとしたら思いきり蹴られた

他にないかと思って調べたらOpen officeのソフトが読めるとあったのでインストールして開いてみたが、開けはしたが文字化け状態でお手上げだ

こういうことがあるので、データを電子データで残す方法について、私はとても保守的な態度を取っている。例えば、文字はできるだけTextで残す。文字コードが変わっても、世の中には必ず変換できるツールが需要としてあるはずなので、それを使えば良い。画像はjpg、tiff等枯れたものが良い。特定のベンダに依存するファイル形式は如何に便利であろうといずれはバージョンアップによるサポート打ち切り、あるいはソフトや、場合によってはベンダ自身のDiscontinueのリスクが付き纏う

もっと言うと私はバックアップ手段としてのクラウドストレージは一切信用していない。いつ何時仕様変更があって容量の制限による強制削除、画像ファイルの解像度変更、さらには料金値上げ、サービス停止と言う憂き目に遭うかわからないからだ。また、私は写真データが多く、2TB程度のバックアップを保持しているが、仮にこれをGoogle Driveで行おうとすると、月々1,350円のコストがかかる。半年続ければそこそこのHDDが1台買えてしまう計算だ

以上のような理由で、私はバックアップは必ずローカルのHDDに落とすようにしている。まとめたものを下に描いておく

ただし、データ交換プラットフォーム(一時的にデータを置いて、別のプラットフォームからアクセスして取得し、その後は削除する)としてのクラウドは重宝している

仕事での個人の情報ツールの利用から始まって、昔のファイル形式で今はどこからもサポートされないファイル形式の話になり、突然クラウドのバックアップの話になってしまったが、要は本当に必要なもの永続的なものは何かを煎じ詰めて行くと、どうしても枯れた技術を使うのが確実であるということを言いたかった。ただし、この「枯れた」技術は時代の変化と共に変わって行くと思う。.pdf, .docなどは既に「枯れた」技術と言って良いかも知れない

2024/03/23
んねぞう

古いCompact Flashカード(1)

何かの必要があって、私のガラクタの中を探していたら、Copact Flashカードが出て来た。こんな古いカード何に使ってたっけと思った。幸いなことに私の今使っているガラクタカードリーダにCopmact Flashのスロットがあったので突っ込んで見た

中を覗いてみると1998年~2000年の間に行っていた、アメリカを始めとした海外出張の期間のメモが残っていた。大半は自分のアメリカ紀行で、その時の体調、見聞きしたこと、乗った飛行機や宿の事などだったが、その中にちょっとだけ仕事のMailやメモも残っていて、そういえばあの時、と一時感慨に耽った。残してある文面を見ると、その時は流石にばりばり仕事をして、文章の上ではてきぱきと部下に指示を出しているように見え、また、英語で書いたアメリカの会社の人達との打ち合わせのメモも残っていて、ほう、あの時もこんな英語書いてたんか、と我ながら驚いたりした

前に書いた覚えがあるが、一時私は会社のある事業部のIT部門の課長をしていた。この期間はそうなる直前の時期だと思われる。しきりに海外との仕事のITによるコラボレーションの調整をしていて、相手先に行って打ち合わせをした後、これまで対応していたメンバから、お前が来たおかげで相手の態度が和らいだということを聞かされたということが書いてあった。ああ、そういうこともあったなと、胸を一陣の爽やかな風が吹き抜け、そして今の自分との落差を思った

2024/03/22
んねぞう

CPUのベンチマークを見て思ったこと

これまで保有してきたパソコン類の性能比較のために、ベンチマークを取って見たので記録のために掲げる。プラットフォームがWindows、iOS, Chrome OS Flex, Raspberry pi OSと多岐に亘っているのだが、これらに共通して使えるベンチマークツールはOctane 2.0しか知らないので、これで試して見た

機種スコアブラウザ搭載メモリ
core i5 13600K100,651Chrome16GB
iPhone SE2 (Apple A13)52,714Safari3GB
Intel N10047254Chrome12GB
iPad mini 5 (Apple A12)46,771Safari3GB
core i5 3570K43,205Chrome16GB
Celeron N402021,328Chrome4GB
Pentium E580021,047Chrome8GB
iPad 第5世代 (Apple A9)19,626Safari2GB
Pentium E580012,740Chrome2GB
Raspberry Pi 4B9,550Chromium4GB

このスコアが正確に何を意味しているのかは分からないが、少なくとも何かの指標にはなるであろうと思い、掲げる

順位を眺めると概ね感覚に沿っているが、多少意外に思ったのは、現在もブラウザおよびYouTube端末として不満なく使っている第5世代 iPadのスコアが19,626と、Cerelon N4020の21,328と大差なかったこと。i5 3570K辺りと同等だろうと何となく思っていた

Pentium E5800はメモリが2GBと8GBの2通り計測したが、スコアが12,740から21,047と大幅に増大し、メモリの効果が見て取れるのが興味深い

CPUの発売年にばらつきがあるので、何か見えて来ないかとCPUの性能と発売年の散布図を作って見た

しみじみとこの図を眺めていると、下のように3つのグループが私の目に浮かび上がって来た

この2つのグループで共通しているのは、2010年、2012年当時のパフォーマンスのCPUでも現在では全く使い物になっていないかと言うと、決してそうではなく、PentiumクラスのパフォーマンスのCPUはApple A9とかCerelon4020として、7~9年後タブレット端末とかローエンドのWindow ノートPCとして(流石にこれはきついが)デビューしているし、core i5 3570も7~8年後ミドルレンジのAppleA12、A13相当でタブレットやスマートフォンのCPUとして登場している。何が違うかと言うと、スペースや冷却に気を遣う必要のないところから、高密度化の要請、冷却の制限に対応できるように小型化、低発熱化の進化を遂げている所だ。ただし、Celeron N4020に関しては既にWindowsマシンのCPUとしては実用に耐えない状況に陥っており、2023年に登場したN100が事実上のローエンドとして位置づけられると思う。かといって、このN4020レベルのCPUが既に価値を失っているかと言うとそうでもなく、LinuxやChrome OSのプラットフォームとしては十分役立っている(上の図の青い楕円のエリア)

CPUの進化と言うと緑グループのように性能の向上が第一に思い浮かび、良く正常進化と言われるものだろうが、性能は変わらなくても、それを発揮するための小型化と発熱制御の技術が進歩して、当時では考えられなかった使い方ができている。性能ではなく、このような面での進化もあるのだな、と改めて認識させられた

2024/03/05
んねぞう
【追記】2025/2/8 IntelN100のベンチマークと考察を追記した

PC再利用

昨年PCを更新した時に、余ったcore i5 3570Kのセットをどうしようと思っていた。捨てるのには勿体ないし、取っておくにはケースが大きくて場所を取るしと思っていたところに、子供のために昔買ったスリムタワーデスクトップPC(Pentium搭載)が眠っていたのを、引っ越しを機に引き取ることになった。そこで、これらからニコイチで省スペースPCを組むことを企んだ

スリムタワーPCはPentium E5800と言うCPUが載っており、調べると2010年に発表されたものなので、i5 3570Kより2年前のモデルだ。Chrom OS Flexを入れて簡単にテストをして性能を調べてみたが、Clipchampによるビデオエンコード時間やOctane 2.0のベンチマークのスコアで数倍の開きがあるので、CPUを交換して場所を取らない遊び用のPCとして作る。まずはChrome OS Flexでもインストールして、遊んでみようという心積りだ

今回の換骨奪胎の全容を図にしておく

  1. Motherboard(MB)

CPUを収めるためのMotherboardは、現行のはATXで、スリムタワーのMicro ATXには入らないので、別途購入が必要だった。できるだけ安く上げたいので、中古品を探したらNECやLenovoのパソコンから抜いたものが売られていたが、いずれもメーカ独自のModificationがされている可能性が高く、細かいがどうにもならないこと(接続ピンのピッチとか)で躓いて頓挫するのが嫌だったので、これだけは新調した。4000円で、中国製。LGA1155と言うことで、多分動くだろうと予想

Micro ATXを注文したつもりだったがMini ITXだった。まあ、小さいから良い。4GBのメモリが4枚余っているので、メモリスロットは4つあるのが良かったのだが、値段が高いし、またChrome OSだし8GBでも十分だろうと2スロットで妥協

マニュアルは各部のソケットの説明の紙1枚。それも、フロントパネル関連のピンの場所が実物と違っている。まあ、とにかく動いてくれれば良い

因みに、箱には”Gaming Motherboard”との表記があるが、マニュアルには”Military Level Layout”とある。この2つの概念はどのように折り合いを付ければ良いのか、突っ込み所の多いMBだ

背面インタフェース。映像出力にはHDMIとD-SUB端子があるから物の役には立つ

2. CPU、クーラー取り外し

ミニタワーのケースを開けてCPUクーラーを外してみたらグリスがかぴかぴになっていた(左)。10年ぶりにCPU様と再会(中)。リテールクーラーさんには、ファンをひたすら回し続けて、ある意味CPU様よりくたびれているかも知れないが、引き続き頑張ってもらう(右)。10年後の第13世代の同等モデルのcore i5 13600Kを使って昨年組み上げたが、昨今はK付きモデルには爆熱のせいでリテールクーラーの添付を諦められてしまっているのに隔世の感がある

3. CPU、メモリ取り付け

これは特記することもなく済んだ。CPUクーラやメモリモジュールがちんまりと収まって、なかなか良いんでないかい? これにPSとSSDだけ付けて、大き目のクッキーの缶位のケースに収容できると面白いと思う

4. Motherboard組み付け

スリムタワーの中。Micro ATXのMB。これをそっくり取り外して、

新しいMBを組み付けた。これをマンハッタンの上空から撮った写真だとすると、MBの左側は、バスケットボールの遊びができる位のちょっとした空き地に見える(謎)

5. 配線

ここで一つ気がかりな点があった。このケースのフロントパネルの電源、リセット、HDDアクセス、電源ランプのピン(8ピン+1ピンNC)が一体式になっていることだ。この配列とMB側の配列が一致していれば良いのだが、最悪リード線を切って一本ずつピンソケットをハンダ付けして行く必要があるかも知れない。この懸念は追って確認することとして、電源ユニットの配線をして、ACコード、キーボード、マウス、ディスプレイの最低限の接続をして、PWRのピンをショートさせて起動するかどうか確認する

6. 問題発生

ここで問題発生。電源が入って、CPUクーラーのファンが回転を始めるのだが、モニタにBIOSの画面が出てこない。かなりの時間放置して見たり、CMOSクリア、メモリの交換、組み合わせを変えて見たり、電源を変えて見たり、なだめすかしたりして数時間あれこれやった挙句、Pentiumの方に付いていた2GBのメモリを入れて起動したところBIOSの画面が表示された。その後はメモリを交換しても、何をしても起動するようになった。何なんだ? ひょっとしてドライバがインストールされていないとダメ? だけどどうやって? ネットワークにつながっていないとダメ? とか様々なことを考えていろいろやって、結局何が悪かったのか分からず仕舞

7. 配線(続き)

5. の配線で、フロントパネルのリード線が束になって固められているものを、恐る恐る差し込んで電源ボタンを押してみると、正常に動作したので、良かった。USB、SATA、Audioの内部ケーブルを繋いで完成

8. 実用性

Chrome OS Flexで使って見たところ、ChromeによるWebブラウジングは全く問題ないレスポンスで、YouTubeもFHDまでであれば実用になる。音声も問題ない。4kは流石に読み込みが頻発して実用にならない。重負荷の作業でなければ、まだ十分に活躍できる。子供が使い道があるというのであれば返しても良し、そうでなければChrome OSの他にUbuntuでも入れて私のおもちゃにしても良い

9. まとめ

■Mini towerのcore i5 3570K CPUの有効活用のため、Pentiumを積んだスリムタワーのケースを活用してChrome OSを積んだ小さめのおもちゃPCを組んだ

– ケース側から来ているフロントパネルのピンがひとまとまりになっていて、もしMBのピンアサインと違っている場合は大変だと心配したが、問題なかった

– 途中システムブートができない事象が発生したが、何だかんだやっているうちに直った。原因不明

– CPUクーラのファンのピンが4ピンなのに対してMB側が3ピンなので、ひょってファンは全力で回りっぱなしになるのかと心配したが、そうでもなくて良かった

– Webのブラウジングには全く問題なく、YouTubeもFHDまでであればは支障なく再生できる性能である

– 何かの都合で、ACコードを抜いて、再度繋ぐと電源ボタンを押してもいないのにシステムが起動するのは何でなんだぜ?

ベースとなったものはFrontier FRS211/20A。私がDOS/V機をいじり始めた当時はフロンティア神代と言うブランド名だったと思う。このPCはヤマダ電機で売られていたものを買ったと記憶している。ブランドは生き残っているようだが、会社自体は消滅してしまったようだ

2024/01/22
んねぞう

C:ドライブのM.2 SSD化

確か3か月ほど前にPCを更新した顛末を記事にした際に、俺は硬派なんだからM.2 SSDなんか使わねんだかんな、と啖呵を切った覚えがある

いつの間にかその舌の根が乾き、しれっとM.2 SSDを導入したので、記事にする

きっかけはこれ ↓

LightroomのDBファイルのバックアップは一世代までしか残さず、残りはすべて削除したりして、ディスクの空き容量には注意していたつもりだが、DaVinchi Reslolveのアップデートがあるということでファイルをダウンロードしようとしたらディスク容量が逼迫していてできないと言われた。凡その犯人は、iPhone1台とiPad2台のバックアップで60GB程度占有されている、Mobilesyncと言うフォルダであることは分かっているのだが、これを別のドライブに移す方法がわからず、もしできたとしても後々面倒なことになると思うので、手を付けないことにしている

C:ドライブの容量拡張のために価格比較サイトを見ていると、M.2 SSDが2.5in. SATA SSDと同等の価格だったので、M.2 SSDにすることにした。ブランドは宗教上の理由でKIOXIA

前回、C:ドライブをHDDから2.5in. SATA SDDに移行した時はクリーンインストールをしたが、Webで調べると、ディスククローニングと言う方法があるらしく、そのためにはソフトが必要なのだが、Macrium Reflectと言うソフトが30日間無料で使えるということだったので、これを使うことにした。Webで使い方を説明しているのを見るのだが、クローン先のM.2 SSDをUSB接続の外付けケースに入れて繋げて作業することの紹介しか出ていない。私は、できるだけ出費を抑えるために(ディスククローニングのためだけに外付けケースを買うようなことはしたくない)、一部のWebに、Mother boardのM.2 スロットに繋げてもできるようなことが書いてあったので、これを信じて、腕捲りをして(モノがMacriumだけに)現行C:ドライブをSATAのスロットに、移行先のM.2 SSDをMother boardのM.2スロットに取り付けて作業することとした

Mother boardを上から見て、M.2スロットを覗いたところ。CPU Cooler(AK620)のフィンが大きく、ヒートシンク(シート貧苦と言いそうになるのは私だけですかねああそうですか)の両端のネジが外せないかと心配だったが、何とかアクセスすることができた

先日のPC組み立ての際にやらかしたような、伝熱面の保護シールを剥し忘れるような失態もなく、無事固定

他の関係ないHDDのSATAケーブルを外してReflectを起動して、クローニングを実施したが、その時の失敗を記す

  1. 移行先のディスクが、元のC:ドライブと同じ容量のパーティションしか切られず、残りは未割当の状態になってしまうのに、その原因が分からずしばらく悩んだ
  2. 何回かやり直すのだが、一旦できてしまったパーティションはWindowsの管理ツールでは削除できず、diskpartと言うコマンドを使ってできることが分かるまで時間がかかった
  3. 以上がクリアになって現行のC:ドライブで立ち上げて、このC:ドライブのReflectを起動してクローニングするのだが、途中でC:ドライブのマウントを解除できないというエラーが発生
  4. この時点で、Mother boardにM.2 SSDを付けてのクローニングを断念、仕方なくAmazonで安い外付けケースを購入(下の写真)
  5. ディスククローニングは成功したが、Mother boardのM.2スロットにSSDを取り付けて起動すると”Inaccessible boot device”と言うエラーが発生し、BIOSでOS立ち上げ時のデバイスの起動順序を何回も見直したが改善せず、WebでSafe modeで起動して見ると良いという記事があり、試してみるとうまく行った


以上、これで3日楽しませてもらった。結果がこれ↓


Windowsの起動時間も早くなった。HDDを繋いで起動した時は、やはりHDDのスピンアップに要する時間のためか、若干遅い感じがする。それでも前より明らかに早い。ソフトウェアの起動も明らかに早くなり、デスクトップに置いてあるデータの読み込みも早い。瞬きする間に、と言う感じである。CrystalDiskMarkの結果は、ほぼ看板通りだ


で、何を言いたかったかと言うと

2.5in.SSDからM.2SSDのへのクローニングにあたり、Mother boardのM.2 SSDスロットへのクローニングはできず、USB外付けケースに繋いで行うしかないようだ

“Inaccessible boot device”と言うエラーが発生した暁には、Windowsを一旦Safe modeで起動すれば、その後正常に立ち上がるようだ

以上でし

2023/12/08
んねぞう

カメラが壊れた

スナップ用カメラとして使っていたRICOH GRが壊れた。昨日、出先で撮影しようとして電源を入れたら液晶に被写体が写らなくなっていた

帰宅して確認したら、

電源をボタンを押すと、レンズが出る/液晶には撮影データ(撮影モード、絞り値、ヒストグラム等)は表示されるが、レンズを通した被写体の画像が表示されず真っ暗

この状態でレンズをのぞき込むと絞り羽根が全閉状態

何度かシャッターボタンを押すと、絞り羽根が開くが、その後にもう一つ幕があり(シャッター?)、全閉

さらにシャッターボタンを何度か押すと、その奥の幕が開いた状態になり、その後数秒で画面に被写体が表示され、正常に撮影ができるようになる

昨日から何度か試してみているが、状況は変わらず、NETで調べてみても同様の事象の記述もないし、RICOHのHPで見てもこのモデルは既に鬼籍に入っていて修理対象外のようだ

一眼レフを持ち出さない時でも、カバンには必ずこのカメラを潜ませて出かけていたし、撮影に出かけた際はワイドコンバージョンレンズを付けて首からぶら下げて撮影していた。撮影枚数の割には酷使されていますねと、前回修理を依頼した時に、サービスセンターの人からも言われていたが、とにかくスナップ写真を撮るときに、いやそうでなくてもこのカメラがないとかなり困ったことになる

代替はないかといろいろ調べてみたが、今のカメラ市場では、スナップシューティング用のカメラが昔に比べて極端に減っているのに愕然とした

現行のGRはIIIとなっているが、価格が12万円以上する。ワイドコンバージョンレンズを付けると20万円近くになる。スナップ用カメラとして私にとても買える金額ではない

また、富士フィルムのX100Vは、レンジファインダー風のファインダーが付いていて、GRの液晶では明るい屋外では全く見えずフレーミングの確認ができなかったので、非常に魅力的たが、メーカで生産見合わせ(終了ではないらしい)で定価の表示はあるが出荷されていないようで、Webで見たら20数万円の値段が付いていた

範囲を広げて、OlympusのTG-7も見てみたが、センサーサイズが小さく、私のように撮って出しで勝負できるような腕がなく、後々いろいろLightroomでいじくるような使い方には、画素数で不満が残る

これ以上範囲を広げると、もう一般のズームレンズ付きコンデジの世界に入ってしまうので、市場での代替カメラ探しは一旦ここで諦めることにした。やはりスマートフォンのカメラが普及したせいで、この手のカメラは衰退してしまったのだなと実感する

当面は、手持ちのOlympus Pen(PL1s)にFour Thirds(Microではない方)のパンケーキレンズを使って代替しようと思う。防湿庫から引っ張り出してみたら電池が切れていたので充電しているが、完全に放電した後充電して、電池が駄目になった経験があるので、これが駄目な場合は、また悩まなければらない。

だけどやっぱり大きいなあ。MFT(Micro Four Thirds)のアダプタを介してレンズを付けていることもあるし、持ち歩いているうちに電子ビューファインダがもげてしまいそうな予感がする

MFTの単焦点パンケーキレンズの中古を物色を始めている

2023/11/07
んねぞう

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無価値なDomain

先日ドメインの管理画面で、ふとこれは何だろうとリンクをクリックして見ると、ドメイン名の価値の査定結果が出た。ご丁寧にありがとう

2023/10/24
んねぞう

PC「硬派」とは

これまでのPC更新に関する一連の記事の中で、私はしきりに「硬派」と言う言葉を使った。ここでは、自分の言う「硬派」とはどういうものだったのか、ブログに書かれた文章を逐一掲げて検証して見たい

昔からの(硬派の)PCユーザの私にとって、CPUは何にもまして大事なご本尊様である。

これはグラフィクスボードが出現する前の記憶を色濃く引きずっているための言辞であろう。今回、今後10年使えるようにと、どう見ても自分の今の使い方にオーバースペックなCPUの選択にもそれが色濃く表れている

硬派なので、ケーブルもじゃもじゃの物を買った。

これは電源装置の紹介で吐いている。ケースの内部をLEDで光らせたり、ケーブルを殊更綺麗にまとめて、マザーボードやメモリ、グラフィクスボード、ファン、ケーブルに至るまで色のコーディネーションをするようなのは軟派だと言いたいようだ。ケースの中にケーブルが縦横無尽(ぐちゃぐちゃ)に張り巡らされ、その中を目にもとまらぬスピードで電気や電気信号、場合によっては光も駆け巡る、このようなさまを想像するのがロマンである、と。

硬派の私は20世紀末にPCを買って以来、ケースは白を使っている。

デスクトップPC以外の情報家電はすべからく黒を使っているが、ことPCケースについては20世紀に身に付いた習慣は抜けないものらしい

硬派の私が気に入らないのはHDDアクセスランプがないこと。

PCをいじって起動して、本当に正常に立ち上がるのか、あるいはある処理をしていて、これ、本当に動いている?と言う不安の瞬間を幾度も潜り抜けて来た身に取ってはこのHDDアクセスランプは嵐の夜の灯台のようなものだ。また、PCが一生懸命働いてくれているということを知って、PCが愛おしく思えるようなことはないだろうか

私は硬派なので、ネジ上等!なのだ

最近のケースはユーザビリティが向上して、ネジを省く傾向がある。私の視点からは、開け閉めがやりやすくなった半面、確実性が減殺されるようで落ち着かない。何度も開け閉めしてジュラコンキャッチがバカになってしまわないか? と言う心配をするくらいならばネジで良い、ネジで。今回買ったケースの付属品にも、そのジュラコンキャッチの予備が同梱されているのが不安を煽る

HDDを3台で運用している硬派である私の構成にぴったりだったのもこれを選択した要因の一つ。

ケース選択のところで出て来た。古式ゆかしくハードなディスクを、それも3台も使っている俺は、これぞ硬派だと言いたいようだ

私は硬派なのでごてごてと無駄な曲線、角、光り物、ロゴで飾られたケースは好きではない。

ケースのデザインについての言辞。1980年代のPC/ATの草創期のケースは、それこそ私の目から見てもダサかった。それから比べると、最近のケースはいろいろなバリエーションが出て来て良いことだとは思うが、その中には機能と関係のない飾りや意味のないデザインに思えるものが多く、自分が愛着を持って長く使えるものとは思えないようなものもある。これは硬軟関係なく個人の好み・センスによるものかも知れない

実は硬派の私には手持ちの電子工作の部品でできてしまったのではないか疑惑がある

この言辞の裏には、「いや、俺はちょっとした電子工作はできんだかんね」と言ういやらしい自慢が覗いて見える。さらに、そう言っておいて、「疑惑がある」と言う言い方で自信の無さをぼかそうという意図が見える

硬派の私はM.2 SSD等というものは持ってねえんだ。
私は硬派なので、この3台の文字通り硬派円盤駆動装置(Hard Disk Drive)をあの手この手で組み付けなければならない

この2つの言辞は組み立て段階で吐かれた言葉。硬派はHDDだ、と。M.2 SSDは軟弱者の使うものだと。なお、2.5in. SATA SSDは良いらしい。この裏には、今のところストレージに異常がなく、さしあたって新しいパーツを導入することができないためのやっかみの臭いがある。そのうちストレージの劣化・故障に伴う交換と言う段になって、しれっとM.2 SSD等を導入しているという図が目に浮かぶ

これまでの言辞をまとめると、ゲームをしたり、中身を光らせたりするのは邪道、即ち軟派である。記憶装置はすべからくHDD、百歩譲って2.5in. SATA SSDでなければならない。ケースは白色系統、ネジ止め式でなければ安心できない。HDDアクセスランプは必須、必要であれば自作も辞さず。「硬派」ではないが、「10年前と違い、現在は簡易水冷が市民権を得ているようだが、私のようなロートル(死語か?)には敷居が高いので、空冷しかない。」と自分が時代遅れの人間であることは意識しているようなので、結局は変化を受け入れず、旧態を踏襲したいだけの人間と言うことだろう。だからと言って新しいものが嫌だと言っているのではなく、PCの仕様検討にあたって、いろいろ新しいものに触れ、ほう、面白そうだの、と思いつつ見ていたことは確かだ。結局、自分のやりたいことに照らして、本当に必要なものは何かをコスト面も含めて厳しく(諸説あり)絞り込んでいったところ、クラシカルな構成に落ち着いた、と言うところだろう。それをことさら「硬派」と言っているだけのことだ

2023/09/17
んねぞう

PC更新決行記4 – 環境設定編

組み立てが一段落し、ほぼ以前の環境が再現されたが、イレギュラーな対応が必要となったことについての雑記

古いグラフィックスカードでもCPU付属グラフィックスよりも高性能だった

まずはグラフィックスカードなしで組み上げて環境を設定、ベンチマークを取って見たりしていたが、FF15のベンチマークを取ったら、やはり時代遅れとはいえGTX 750Tiのグラフィックスカードの有無で有意な違いが出た。また、Da Vinci Resolve (18.5.1)はCPUのグラフィックス機能では起動しないことがわかったので、このカードを常設して使うことにした

Da Vinci Resolve (free)の起動ができない

上述したようにグラフィクスカードを設置してデスクトップにあるDa Vinci Resolve (18.5.1)のアイコンをダブルクリックしても起動しない。タスクマネージャで見ていると、起動はするが、2~3秒で「中断」と言う表示が出てプロセスが終わってしまう。再インストールして見たり、余計と思われるアプリをアンインストールしたり、ストレージの空き容量が少ないのかと思って不要なファイルを削除したりしてみたが効果がない。グラフィクスボードはこれまでと同じで、システムのグレードはこれ以外すべて向上しているので、パワー不足と言うことはないと思ってこれで数日悩んでいたが、今日Webで調べていて、デバイスマネージャでCPUのグラフィクス機能を無効にすることで動くことが分かった。前のcore i5 3570KもCPUのグラフィクス機能があったが、これを無効にする必要はなかったので、盲点だった。おかげで、この対処によってDa Vinci Resolveが起動した。

しかし困ったことになった。私がグラフィクス機能付きCPUを導入したのは、万一グラフィックスボードが壊れて画面表示ができなくなったときに 回復のためにCPUのグラフィックス機能を使って画面表示させるためであって、Da Vinci Resolveを使っているときにグラフィックボードがお亡くなりになった(もうかなりのお歳なので)暁には、CPUグラフィックスが無効になっている状態でお手上げと言う事態になると言うことである。そのようなときには数1,000円で間に合わせのグラフィックスカードを買いに走るしかないか。なんだか割り切れない気持ちである

ビデオエンコードは10倍速くなった

それはそれとして、環境が変わり、ビデオエンコードの性能はどのようになったかの興味があったので、試してみた。以前使ったのと同じ、15分18秒のmpeg4をそのままエンコードした結果、

エンコード時間3分12秒、最大CPU温度84~100℃、最大GPU稼働率 31%、最大GPU温度55℃ (HD、mp4、H264、29.97fps)

上はエンコーダ Autoの場合だが、エンコーダ ネイティブにしてもほとんど変わらない(Auto/ネイティブの意味も分からずに言っている)。以前に同じビデオファイルをcore i5 3570K(+GTX750Ti))でエンコードした時は、「10秒分のエンコードに22秒くらいかかっている」と言っているので、

概算すると10倍速くなったことになる!!

Pet name 命名

20世紀より連綿と続く我がPCシリーズの大きな節目を記念して、ここにこのPCに命名したいと思う

若松 Lightning号

Lightningは、言わずと知れた、HDDアクセスLEDの煌めきに因む

2023/09/13
んねぞう

PC更新決行記3 – 組み立て編

前回、PC更新用に購入した各パーツの紹介といちゃもんを付けた。ここでは、実際の組み立てで起きたことを記す

まずMother boardにCPUの取り付け。一度取り付けたら、廃却までご尊顔を拝することのないソケットをまじまじと拝見する

然る後、これも廃却までご尊顔を拝することのないCPUのLGAをとくと拝見し、

CPU オーン!

メモリも正常に差し込めた

CPUクーラとの取り付け順序を考え、クーラを付ける前にメモリを差し込むことを考えた俺は偉いと一人悦に入っていたら、なんだかCPUを抑えているはずの枠がかたかたする。「ん?」と思ってみたら、カバーとレバーを操作する順番を間違えて枠が固定されていなかった…アホか(上2枚の写真)

CPUに放熱用のグリスを塗る。グリスはどこか、とひとしきりマザーボードの箱を探したが、これはCPUクーラーの付属品であったことを思い出し、注射器のような容器に入ったグリスを取り出す。そこで、はたと困った。この注射器の針に相当する部分に穴がない

このでっぱりの途中を切ればよいのか、それとも、このでっぱりを何とかして外せばよいのか?と迷ったが、確信が持てないままでっぱりを回せば外れたので、これでグリスを塗った。後でYoutubeを見たが、先端の恰好がこのようになっていたので、多分のこの方法が正しいのだろう

そして、CPUクーラーの取り付け。バックプレートやリテンションの取り付けは、YouTubeでさんざん予習していたので、ふんふんと鼻歌交じりで済ませ、付属の長いドライバーでねじ留め。

(これが後で仇となる)

安いメモリなので、干渉することもなくクリアランスは十分

一つ気なったのが、上の写真。CPUクーラにはファンが2つ付属していて、この電源ケーブル2本を1本にまとめるケーブルも付属しているのだが、2つのソケットのうち一つは3Pin、もう一つは4Pinとなっている。これで両方のファンのスピードをコントロールできるのか? まあ、細かいことは措いておいて、次行こう

ケースの側板等、内部の部品の取り付けに必要な部材を外したところ

電源装置はケース前面に縦に置く。高さは3段階を選べるが、私はHDDを電源の下に設置する関係で、一番上にしか置けない

そうした場合、フロントパネルのUSB Tytpe A端子の接続ケーブルや、画面から見切れているがUSB Type C端子の接続ケーブルにかなりの曲げがかかることになる。経年して悪影響がなければ良いが

Mother boardを固定して、ATX電源、CPU電源ケーブルをつないだところ

別に買ったLEDをMother boardのHDD LED端子に繋ぐ。後でケース内の適当なところに貼り付ける

ストレージの取り付けに移る。このケースは省スペースである代わりに、ストレージの取り付け場所がばらばらで、かなりの難儀が予想される。一番簡単そうなC:ドライブの2.5in.のSSDは、専用ブラケットを介してMother board裏に取り付ける。硬派の私はM.2 SSD等というものは持ってねえんだ。ここまではSATA電源、信号ケーブルとも接続できた

これからが難所

私は硬派なので、この3台の文字通り硬派円盤駆動装置(Hard Disk Drive)をあの手この手で組み付けなければならない

関係ないが、日立と東芝のHDDのこの面の造形が一緒なのは偶然か? 組み上げてしまった後に気が付いたので、後日HDDを取り外す時に、基板の方はどうなっているか見てみたい

それぞれのHDDの組み付けの前に、少し悩んだことがあった。ケースの部品に、ネジはあるのだが、それと同数のゴムブッシュのようなものが入っていて、これは多分HDDとケースの間の緩衝材として使えと言うことだと理解したが、これをどの向きに、どちらから入れれば良いかの説明が説明書に書かれていない。考えた末に、ケース内側からねじ込むことにした。スペース的に、電源を組み付けた後の前面パネルに挿入するのに指が入らず苦労した

これがほぼ最終的な形だが、このストレージの配置について、図解する

説明の都合上SSDをC:、HDDをそれぞれD: E: F:ドライブとする。D:ドライブは前面パネルにコネクタをこちら側に向けて設置、E:ドライブは底面にコネクタを向こう向きに、F:ドライブは少し離れた底面の奥にコネクタを右向きに設置するようになっている。D:ドライブとE:ドライブはほぼ接触している。それぞれのコネクタがてんでんばらばらな向きと場所に位置しているため、SATA電源ケーブルが決定的に影響を受ける。今回使っている電源装置は、SATA電源コネクタが3か所ついているケーブルが2本出ているので、コネクタの数の上では十分なのだが、長さが足りず、全部のコネクタをカバーすることができない。そこで、現行のPCから、ペリフェラル電源をSATA電源コネクタに変換するケーブルを抜き取り、次のようにした。

秘技 電源ペリフェラルSATA変身の術

ケースの反対側から見たところ。ペリフェラルの電源ケーブルからのSATA電源コネクタをC:(右)、 E:(左下)ドライブに繋げた。D:、F:ドライブには、電源装置付属の本来のSATA電源ケーブルを1本ずつ繋いだ

最終的な裏面はこんな感じ。ケーブルの重なりを調整する必要はあったが何とか側板が閉まった

私のささやかなオリジナリティ、前に触れたHDDアクセスランプ。リード線を何とかケース前面パネルの穴を通して、テープで留めた

カバーを付けるとこんな感じ。実際は写真のようなどぎつい光ではなく、適度な明るさをもって知らせてくれるので、満足

上の動画を撮った後、LEDの位置を下げて、最終的にはその下の写真のようになっている


最後に、ここまで読んでくださった方へのエンターテインメントとして、一つやらかしたことを紹介するので嗤ってやって頂きたい

SSDを組み付けた段階で、動作確認をした。ベンチマークもしたのだが、CPU温度が上がっているのに対して、CPUクーラのファンの回転があまり上がらず、出てくる風もそんなに熱くないので、何かおっかしなー、いや最近のCPUはこんなんだっぺか、と考えていたら、あることに気が付いた。下の写真を見て下さい

はい、CPUクーラの伝熱面の保護シールを剥がし忘れておりました

YouTubeのPC組み立て動画でも、これを剥がし忘れたらあかんよ、と言っていて、私自身も、こんだけ目立つように貼ってあるのに、なんで忘れるんだろーな、お馬鹿だよね、と鼻くそをほじりながら見ていたのが、馬鹿は自分だった、と言う落ち

Murphyの法則に、下記の法則があることを思いだした

It is impossible to make anything foolproof, because fools are so ingenious.
馬鹿は天才的なので、何事もフールプルーフにはできない
<Murphy’s Eights Corollary (Murphyの第八の推論)>

とか、

You can make it foolproof, but you can’t make it damfoolproof.
フールプルーフにすることはできるが、完璧なフールプルーフにすることはできない
<Naeser’s Law (ニーザーの法則)>

orz

2023/09/16
んねぞう

16

09 2023