Archive for the ‘IT・パソコン・インターネット’Category

メモリ

PCの部品のメモリを買った。これまでさんざん仕様検討をしてきたが、メモリについては容量もさることながらDDR4とDDR5規格のどちらを選択するかがポイントだった。先日の検討でDDR5には今現在のメリットがないこと、将来性についても明確な姿が見えないことからDDR4にすることにしていたのだが、このところのメモリ価格が異様に下落しており、これがこの先どれくらい続くか不安になって来ていたところだったので、そろそろ買っておこうと思っていた。ちょうど手持ちの商品券が4,000円分あったので、これを使って8GB 2枚組で4,580円のものをヨドバシカメラで買った。価格.comではCrucialのものが3,000円台で売られていたが、残念ながらヨドバシでは取り扱いなし。だからと言って価格.comで買うとすべて現金、対してこちらは1,000円ほど高いが実質580円の出費。予算(現金支出)を10万円に収めたいと思っているので、ヨドバシの勝ち。今後もAmazonのポイント等を駆使して行く所存。

CFD Standard DDR4 PC4-25600 CL22 8GBx2

「作品に…」の札はこの前の記事の時に使ったものを、ゴミ箱から拾って来て置いてみたもの。パソコンのパーツとしての機能を果たせないでいる今、観賞用という位置づけであることは理に適っているだろう

しかし何だな、本体が姿かたちもないのにメモリがぽつんと机にある状態というのは物狂おしい気持ちになるな。これがケースとかマザーボードだったら、ふむ、いよいよプロジェクトが始まるなと言う感興に浸ることも或いは可能だが、PC組み立てのシーケンスを一切すっ飛ばしていきなりメモリ単体と言う光景は混乱する。時間的、空間的秩序を無視してシュールである。昔デジタルカメラの電子ビューファインダだけ買って、コロンと机の上にある状態で同じ気持ちになったことを思い出したぞ(これ)

P.S. さらにこれ

2023/07/22
んねぞう

PC更新の検討

PC更新についていろいろ考え、調べて来た。考えを前後左右に振って、場合によっては宙返りして元に戻ったりして、自分の考えを固めつつある。現時点での自分なりの要件を整理し、これに基づいて各コンポーネントの仕様について明らかにしたい。

A. PCの用途

  • Lightroomによる写真現像
  • たまに動画編集(Davinchi Resolve free, VideoPad)、スライドショー作成(Photostage)
  • 日常のBlog編集、Office softによる文書作成、mail送受信、YouTube視聴、音楽streaming再生
  • ソフトウェア開発(の真似事)
  • ビデオデータ、写真データ、音楽データ格納(現状3TB)
  • スマートフォン、タブレットの母艦

B. 基本的要件

  • ゲームはしない
  • 光らせることはしない
  • 静かであること
  • 現有のシステムはちょうど10年前発売のCore i 5 3570Kベースだが元気に稼働しているので、今回も同様に10年間使えること
  • 5.25inドライブベイ必須。手持ちの音楽CDをいつでも再リッピングできるように。また、まとまったデータを人に渡したりするのにCDを使うことがたまにあるので
  • 新しいシステムでも3.5in.ベイは最低2つ必要。基本的にクラウドへのバックアップは信用しない。自分のデータはすべてローカルに保存する。現在3.5in. HDD3台に格納。徐々にSSDに移行するが、当初はHDDでスタートする。この中で必要なデータは外付けHDDに定期的にバックアップするが、この機能はここでのシステムの範囲外とする

C. 流用するコンポーネント

  • 電源(500W)
  • ストレージ(250GB 2.5in. SSD 1台, 2TB 3.5in. HDD 2台,1TB 3.5in. HDD 1台)
  • 5.25in. DVDドライブ
  • GTX750Ti搭載のグラフィックボード(必要があれば)

D. コンポーネント選定の方針

  • 一番負荷の重い処理は動画編集なのだが、聞いたところによるとGPUよりCPUに重点を置いた方が良いらしいので、CPUにコストをかける
  • 10年使うことを条件に、今の時点では過剰と思えるレベルのCPUを使う。ただし、性能(発熱)が高いがために水冷が必要なものは避ける
  • ストレージ関連は、今容量が間に合っているので流用し、今後の状況に応じて2.5in. 或いはM.2 SSD等の導入を考える。

E.1. 仕様検討 – マザーボード

  • 使って行く中でメモリ容量の増量に対応できるために、メモリスロットは4スロット備えているものにする
  • 基本的にOverclockはしないので、中級以下のチップセットを載せたものとする
  • Wi-FiのM.2スロットを備えたものが望ましい。最初からWiFiモジュールが付いていなくても良い。ネットワーク接続をWi-Fiで行うのではなく、マウス、キーボードをBluetooth接続する時のため
  • USB 3.2 Gen.1 以上のType Cフロントパネルヘッダを装備したものが望ましい
  • DDR5仕様のメモリが出てきたが、調べると今のところメリットが見えないので、DDR4対応のもので良い
  • 最初から最新の世代のCPU、Intelであれば13世代のCPUをサポートしているBIOSが入っているマザーボードであること – Intel、AMDでソケット形状が同じで前世代のBIOSを載せたマザーボードもBIOSのアップデートで新しい世代のCPUを載せられるということであり、これを使うとマザーボードの価格が安くなるかと思われたが、例えばQ-Flash plus(GIGABYTEの場合)を備えたものは価格がその分高いので、それであれば初めから最新のチップセットを搭載したものを購入した方が良い

E.2. 仕様検討 – グラフィックボード

  • 負荷の高いゲームをするのであれば、良いものであればあるほど良いのだろうが、私の場合はゲームはせず、また動画編集ソフトもそれほどGPUには依存しないらしいので、CPU内蔵グラフィック機能を使う。その機能のないCPUを使う場合は、既存のGTX750Tiを流用する

E.3. 仕様検討 – ケース

  • 5.25in.ドライブベイ必須
  • 格納場所の都合から高さは410mm以下
  • 色は白が望ましい。20世紀にPC98、そしてPC/ATを使い始めた時からずっと白系統の筐体を使っているので
  • 将来別途空冷CPUクーラを設置する可能性も考え、クーラ取り付けスペースが155mm以上あること
  • どちらかと言うと通気性より静音性を重視したものであること。この意味で側板がパンチングメタルやガラスやアクリルでなく吸音材を付けた金属板であることが望ましい

E.4. 仕様検討 – CPU

  • 予算の許す中でできるだけコストをCPUに傾斜配分する
  • 昨年の時点ではAMDが頑張ってIntelを抜いた状態だったが、Intelの第13世代が出てから形勢がまた逆転しているようだ。AMDも第5世代のCPUが出てきたが、DDR5のマザーボードの価格がまだこなれていないので、飛びつく必要もないと思う。なのでIntelを採用
  • 価格帯から、候補としてはCore i 5 13600KFまたはCore i 7 13700F。Core i 5 13600KFは本体価格がCore i 7 13700Fより安いが,TDPが125Wでありクーラーも付属していないため、相応の性能を持ったクーラーが必要となり、クーラーと合わせると後者と価格が接近する。例えばCPU本体が43,000円+AK620が8,000円で合計51,000円となり、Core i 7 13700Fのクーラー付きの価格52,000円と1,000円の差しかなくなる。またK付きモデルでOverclock可能であるが、今使っている3570KでもOverclockは滅多にしないし、マザーボードもそれだけ高級なものにする必要がある。以上の理由により、リテールクーラー使用の前提でCore i 7 13700Fを選定する。Cinebench R23のMulti coreスコアはCore i 7 13700Fが24,770、現行のCoire i 5 3570Kが2,645と9倍以上の開きがあるので、当面大丈夫だろう

F. 具体的選定 – 以上の検討を経た結果

  • CPU : Core i 7 13700F ¥52,000
  • マザーボード : ASRock B760M Pro RS/D4 ¥22,000 [DDR4 メモリソケット4 Micro ATX Wi-Fi m.2ソケットあり USB 3.2 Type Cフロントヘッダあり]
  • メモリ : Crucial CT2K8G4DFRA32A [DDR4 PC4-25600 8GB 2枚組] ¥5,000
  • ケース : Coolermaster Silencio S400 White Steel ¥15,000

価格は、価格.comで、私が昔から知っているショップの価格から1,000円未満を繰り上げたものを採用

以上、自分なりの構成

YouTubeをかなり参考にさせてもらったが、ゲーム性能を重視した動画が圧倒的に多いので、勢いグラフィックボードに大きな比重が置かれており、自分のような地味〜な対象はネタ的に閲覧数が稼げないせいだろう、殆どない。と言うか、そんなものは自分の好きに組めばいいやん、と言う感じか。最近PC向け半導体の価格下落が大きく、円安の影響をも上回っている状況で、組むのならば今がベストのタイミングという感じはしているが、残念ながら幸いなことに現行システムが大きな支障もなく元気に動いていてくれているので、しばらくこういう購入ボタンのクリック寸止めの遊びを続けることになると思う。そうこうしているうちに各種値上がりが再燃して後悔の臍を噛むことになるかも知れないが

誰の参考にもならず、役にも立たない情報であることは認識している。今後10年使えることを要件として挙げたが誰も保証できない。自分が今後本当に組むときの選定根拠の心覚えとして残しておくのみ。その時になって突然掌を返したようにChange Mindして90°違った方向に走り出すとも限らないので、その時もこれは今時点の気持ちの記録としての意味を持つだろう。実際に組んで動かした結果ともなれば誰かの参考になるかも知れないが実現するかどうは分からない

2023/05/21
んねぞう

パソコンで文書を作成する時のTabキーの挙動について

昨日、私の所属する文芸同人誌の合評会の席上、段落と字下げ(インデント)のことについて問題提起を頂き、考えているところを書いた

暇なので、インデントの時に使うTabキーの挙動について述べたい

まずは下の表を参照願いたい。一般の文字”a”や空白にはユニークな文字コードが割り当てられており、それぞれ決められた文字を画面上に表示するように決められている。それに対して、Tabキーは制御コードとして、これをどのように扱うかはシステムである程度決められるようになっている。例えば、Tabの①のケースでは、作成するソフトでは、TabはTabの制御コードのままで、画面上の表示は半角空白4つ分と定義することができる。一方、受け側でもTabキーをどう扱うかを決めることができ、Tabコードとして扱うのか、空白に置き換えて使うか、その表示をどうするかを決めることができる

具体例を下に示す。左の青い画面は、私が普段使っているText editorで、Tabは空白4文字分の間隔を空けると設定している(最初の2行は桁数を表す目印です)。3行目にTabを置いて、次いで小文字の”a”を置いたもの。半角スペース4つ分の間隔の後に”a”と表示されているのがわかる。”>”という記号はこのエディタがTab記号を表示するのに使っている記号である。ここで注意して欲しいのは、実際に空白を4つ置いているのではなく、空白4つ分の空白を空けるように表示を制御していると言うこと

これをコピーして、Microsoft Wordに張り付けて見たのが右の図。WordではTabを表す記号に”→”が使われている。これでWordはTabキーはTabとして認識していることが わかるが、”a”の位置に注目して欲しい。Text editorでは”a”が5桁目にあるのに対してWordでは4桁目にあるので、送り元のText editorとは違い、Tabには半角空白3つ分しか取られていないことになる。これでわかるように、Tabの扱いは送り手、受け手で可変なので、必ずしも送り手の意図通りには表示されない

Tabは昔タイプライターで表の形式で文書を作成するときに、一定の間隔をあけてキャリッジ(パソコンで言うカーソル)を移動するために設けられた。Tabは多分(駄洒落分かって下さいまたは堪忍して下さい)”Table”から来た名前だと思うが、それが、英文のインデントを入れるのにも使われてきたという経緯がある。だから、字下げにTabを使うのは正当だと思うが、コンピュータで使う場合は再現性が担保できないことが分かっているので使いたくない。それでは空白を使えば良いかと言うと、私はそういうやり方はスマートではないので好きではない。よってインデントは、作品のようなこだわって作成する文書には使いたくないのだ

補足だが、ここではパソコンで原稿を作成して、他者に送って編集してもらうときのことを言っており、予めTabの取り扱いについてルールが決めてある場合や、自分で印刷まで行って、印刷上の体裁までコントロールできるような場合は上の限りではない

2023/05/01

澪 対面合評会 並びに段落のインデントについて

私の所属する文芸同人誌「澪」21号が3月に発行され、対面合評会が、連休の初日、4月29日に開催された

私の作品についても、同人諸氏からいろいろ有益な助言を頂いた。中身について、おおむね評価を頂いたが、編集長の先生より、頁毎の客観、主観という見方とその構成について、目を開かせられるアドバイスを頂いた。これは他の同人諸氏も同じ思いを持たれた様だ

段落の件について考えさせられることがあったので記しておきたい

私の作品は、1頁に写真1枚、その下に若干(130~280字程度)のキャプションを配置するという構成である。キャプションの字数は大したことはなく、1段落で済むような分量なので、これまで段落を分けること、段落の1行目を字下げするということはしないで来たが、なぜ段落分け、字下げをしないのかという問いを頂き、改めて考えてみた

段落についての私の基本的な考え方はこうである

仕事の文書も含め、長文の場合は、段落毎に1行空け、字下げはしない。私のブログの過去の記事を例として下に掲げる。左はWordpressが段落毎に隙間を自動的に空ける仕様となっていることもあり、段落と段落の間が空いている。右は、同じ文章をMicrosoft Wordに流し込んで、段落の間に改行を入れたもの。Wordの場合は、段落後の行間の幅を調節する機能があるので、その幅を大きく取るという方法を取ることもある

なぜ私が字下げをしないことにこだわるかというと、Word、Mailソフト、あるいはテキストエディタでインデントを入れる際はTabキーを使うのだが、これが使うソフトによって、またその設定によってその幅がスペースいくつ分かが違って来て、私が意図したスペースで再現できないことがあるからだ。例えば、私の使っているテキストエディタでは、インデントしたい場所でTabキーを打つことでTabの文字コードが埋め込まれていくが、表示上何桁分とするかを設定できる。しかし受け取った先でも、Tabキーのままか、スペースに置き換えられるのか、スペースいくつ分と解釈するのかは相手側のソフトの設定でどうともなる。それではと言って、スペースで埋めるといっても、スペースキーを何回もカタカタと叩いて入れるのはあまり美しくないし、全角、半角のスペースが混在しても気づかないという問題がある。なので、私はあまりインデントは使いたくないのだ

ということで、下記の原則を掲げてしばらくは進みたい

1. 長文の場合は、段落毎に1行空け、字下げはしない
2. 私の澪の作品のように、一つの頁で段落が一つしかない
    場合はこの考え方を踏襲して、段落が一つの場合は字下
    げはしない。段落が2つ以上になる場合は、行を開けるか
    どうかは紙面のスペースとの勘案で、行を開けるか、また
    は行を空けないで最初の行をインデントするかを考える
3. 英語の文章の場合は、これを意識して見たことがなかっ
    たので、これから注意して見て、どうするか考える

私のブログの文章を見て、段落の最後の文の文末に句点「。」がないことにお気づきの方もおられるかもしれないが、これについては私も意識してそうしている。理由は、上の段落の話以上につまらない個人的な拘りなので言わない

2023/04/30
んねぞう

驚愕の250ドルノートPC

このところ自分のデスクトップPCの10年ぶりの更新計画の妄想を楽しんでいる。重い3Dゲームはしないし、写真の現像、動画編集には昔買ったソフト、或いはフリーソフトを使っているのだが、調べた限りこれらを使う分にはグラフィックボードは機能しないようなので、CPUにコストを全振りした形で考えており、う~む、今だったら第13世代Core i 7かな、等と考えている。

YouTubeの情報収集もおさおさ怠りなく行っているうちに、デスクトップではないが、Intelの新しいCPUを搭載した格安ノートPCの動画が目に留まった。

製品HPより

私は 会社の業務の一環として、ある団体の主催するセミナーで講師まがいのことを務めさせて頂いている。このセミナーでは、その団体の拠点に社用のノートPCを持って行き、オンラインミーティングツールを通じてでセッションを進めて行くのだが、今後会社を退職した際に、仮に講師を個人として委託を受けた際にどうしようか、ということが頭に引っかかっていた。私の個人PC環境はデスクトップで、4Kモニタその他周辺機器をいろいろ繋いで使っており、移動した先でごりごり重作業をするつもりもないので、非常用としてCerelon N4020を搭載した2 in 1ノートを持っているのみである。しかしこのノートPCを上記の業務のために、オンラインミーティングツールで接続しながらOfficeソフトを動かして、というには明らかに力が不足しており、どうしようかと思っていた

そのような中でYouTubeでIntel N100という、Cerelonの系譜を継ぐ、Core iシリーズで言う第12世代(Alder Lake)のCPUを搭載したノートPCの紹介記事があった。Cinebench R23のMulti coreのスコアが2,906と、今私が持っているCerelon N4020の720はおろかメインのCore i 5 3570Kの2,645も軽く凌駕しているのに驚いた

今使っている社用PCは第7世代のCore i 5であり、暗号化、VPN、その他監視ソフトがバックグラウンドで動いていることもあるのだろうが、オンラインミーティングツールでリモートの講義を行うには多少辛い面がある。もしこれらのOverheadの制約がなくなったとしたら、このN100はどの程度の使い勝手になるのだろうか、興味がある。価格は249USD

一つ、今わかっている問題は、キーボードにかなの刻印がないことだ(なぜこれが問題なのかはこちら)

製品URL(安心のためURLは埋め込みません)
GemiBook XPro 14 inch | Intel 12th Alder- N100 | Intel® UHD Graphics | WIFI6+BT5.2 | 8GB LPDDR5 + 256GB SSD
https://store.chuwi.com/products/gemibook-xpro?sca_ref=552608.VMa89q1Iu6&utm_source=fb&utm_medium=social&utm_campaign=12312

2023/04/23
んねぞう

変態キーボード その後

2016年にテンキーレスキーボード3種類を買って、そのうち2つを会社用、自宅用として使ってきた。2020年4月から本格的に在宅勤務体制となって、自宅で使っているUSB接続の青軸のキーボードを会社のパソコンと自分のパソコンで切り替え機を使って共用して来た(機器構成はここ)。これは省スペースで非常に良いのだが、このキーボードが青軸でキーの音が大きいことが最近問題となって来た。買った当初は自宅で使うのだから、これを承知で使っていて、この音自体もいかにもキーボードで入力していると言う音で好きなのだが、オンライン会議でキーボードを使っていると、その音が相手に聞こえて耳障りと思われるのと、電話がかかって来て、話しながら何かを調べるためにキーボードを打つ必要があって、人によってはそれを気にする人もいる。その中には、内職をしながら人の話をいい加減に聞いていると思われている人もいるようだ(本当に内職をしながらと言う場合もないとは言えないが)

そこで、会社に置いてあって、今はたまに出社した時しか使っていなかった赤軸のキーボードを自宅に持って来て、試してみた。赤軸は上述の青軸とは違って音が静かなのが特徴だ。結論から言うとこれはBluetooth接続で、キーボード切り替え機がBluetooth接続のキーボードやマウスには対応していなかったのであえなく没となった

これからが本題なのだが、上の企みが失敗に終わって、茫然とこの2つのキーボードを眺めていると、あることに気が付いた。これらのキーボードには残念ながらかなの刻印がなく、一方私はかな入力派であり、かつブラインドタッチと言う高等技術は残念ながら未だに身に付いていない。このギャップを埋めるべく、どこからか買ってきたひらがなのシールをぺたぺたと貼って、下の図のように見てくれが残念な形で使っているのだが、当然使っているうちに剥がれて来る。この剥がれ方の傾向が上下のキーボードで共通しているのだ。下の写真を見ながら読み進んでください。写真に写っている2つのキーボードのうち、上が会社で使っていた赤軸、下が自宅に置いてあって今在宅勤務、私用の両方で使っている青軸のキーボードです

まず”E”、かなでいうと「い」が剥がれている。Webで調べたところ、日本語の文章では、ひらがなでは「い」の出現頻度が一番高いというのが通説のようだ。また、英文でも同じキーである”E”の出現率が他の文字よりダントツに高いといわれている。私は、こう言っては何だが、一般のデスクワークの会社員としては英語のコミュニケーションが多いので、勢い英語の文書を作成することも多い。ということで、これは自然であろう(図中赤〇印)。

次に、「く」のシール、英語だと”H”。この理由をぼんやりと考えてみるに、このキーはキーボードのちょうど真ん中に位置しているために、私は状況に応じて右手、左手両方で押している。いずれの手首からも一番遠いので、勢い、手をこじる形で押すので、シールをずらす力が働いて、剥離に至ったのではないかと。また、周辺のシール、例えば「き」、「ま」と違って字形が単純で、シールの面積が少なく、その分粘着力もないため、その分剥がれやすいのではないか(黄色〇印)。

シールの面積の小ささで言えば、「に」のそれぞれの画が小さいために画が一つどこかに行ってしまっている。「し」も一部がちぎれたり、形が変わってしまったりしている。「り」も然り(紫〇印)

以上は2つのキーボードに共通に見られる傾向だが、下のキーボードでは特異な現象が現れる。「つ」(英語名”Z”)のはみだしと「ひ」(英語名(“V”)の脱落だ。この理由は、このキーボードを在宅勤務で仕事に本格的に使い始めてから、2021年から2022年にかけて、Excelのワークシートを必死に操作する必要に駆られていた。その時、Ctrl-Vを猛烈に使っていたせいだ。その時の汗と涙と鼻水がこのシールを溶かしてしまったのだ。Ctrl-Vを使うからにはCtrl-C, Xも相応に使っていた訳だが、負荷が2分されたので剥離を免れているのだろう。同じようにCtrl-Zも多用していたが、左手の小指でCtrlキーを押しつつ同じ左手の中指で”Z”を押すのだが、指の腹、或いは爪が立ってキーを右下にずらすような形になるために「つ」がずっこけるようになったようだ(緑〇印)


↑ 上が赤軸、下が青軸
↑ 2つのキーボードの使用状況

以上、まとめとして

キーボードが違っていても、キーの損耗の傾向に違いはない(標本数 N = 2)
そうは言っても、使用期間によって損耗状況に違いが生じる部分があり、そこからその時々の仕事の追い込まれ方を窺い知ることができた

前に、シールを貼った時に、「このシールが剥がれる位に使い込んだ暁にはブラインドタッチが身に付いているだろう」と期待を込めて書き込んだ覚えがあるが、道は未だ遠し。というか、シールが全部剥がれないまでも結構使い込んでいるはずなのに、剥がれたキーが何の文字だったか一瞬考えこむ場面もある位なので、もう一生無理なのかも知れない

買ってから7年、使っているうちに以上のようなことがわかった。わかったからどうだという内容がないのはこのブログの常なので容赦下さい

本件に関する関連する前回の書き込み : 変態キーボード

2023/02/23
んねぞう

出臍スイッチ – 毛玉ファン = 爆音PC?

メインPCのミニタワーケースの上にA3プリンタを載せて使っているが不安定なので、これを格納するための棚を買った。届くまでの間に、以前ケースを開けたときに埃が凄かったのが気になっていたので、掃除機とエアダスターを準備して開腹し、掃除をした

あまりの埃にエアダスターを連続噴射していると気化熱で缶体が冷えて気化できなくなり、その都度休ませるということを繰り返し、マザーボード、CPUクーラー、グラフィックボード周辺の埃をピンセットでつまみ出す

凄かったのが背面の排気ファンで、ブレードの先端に埃がたまっていて、また余った埃が毛玉のようになっていた。さすがにこれはたまらんと、いったんファンを外してウェットティシューでブレードを一枚一枚、シュラウドなども指の届く範囲で拭い取り、毛玉はピンセットでつまみ出し、戻した。さて、吸気ファンは、と見ると、3.5インチベイに邪魔されているし、フロントパネルも外す必要があるので逡巡したが、えい、乗り掛かった舟だとばかりに反対側のサイドパネルとフロントパネルを外し、やっぱりこれも外さなきゃだめだ、と排気ファン同様掃除して戻して、組み上げた

今時見ない5.25インチベイ5基、3.5インチベイ6基、2.5インチベイなしのATXケース。向かって右が前面で、右上に見えているのは名物出臍スイッチ。電源ユニットが上にあるが留め具を多分捨ててしまったので、固定されずぶらぶらしている。電源のコードは、識者には以ての外とされている、金属の針金入りの紐でフレームに固定してある。床には、ケース内から吹き飛ばされた埃が散乱している

蓋をして起動するとこれが爆音を上げて動き出した。排気ファンと吸気ファンが元気にと言うと聞こえが良いが、フル回転しているのが良くわかる。埃を取ったことでファンの軸のバランスが狂ったせいか? 中の埃が吸音材の役目を果たしていたのか? だとしたら余計なことをしたのか知らんと、様子を見ていると、30分ほどで軸の触れ回りっぽい音は収まったが、風切り音が凄い

もう一度中を開けてみたら、吸気、排気ファン共に制御が利かないPeripheral電源コネクタ直結で、いったんスイッチが入ると常に全力で回ることがわかった。考えてみると昔はこれが普通だった。さらに、掃除の途中で、この前面吸気ファンの電源コネクタが外れていたので何気に繋いでおいたのだが、どうもこれは、以前もこのファンのうるささに閉口してわざと外したものらしい。前面、背面のファンを交互に繋ぎ替えて試してみたら、やはり心持背面ファンの方が静かなので、背面ファンだけ繋いで運用している。だが、軸受け周りから以前聞こえなかった振動音が聞こえていて気になる。また、ケース側面に開いている通気用のパンチ穴にも埃が詰まっていたので吹き飛ばしたせいか音の漏れも大きくなったような気がする

■本日の教訓

ケース内の埃は吸音材の役割をする
ケースの掃除をすると騒音が外に漏れやすくなる
うまく動いているシステムには手を付けるなという教訓があるが、そうせざるを得ない場合もある
10年も触っていないと、自分が以前何をしたのかきれいさっぱり忘れているので二度楽しめる

因みに↑のスタイルはWordpressのテーマの追加CSSの中にkyoukunというclassを定義した。多分そのうち忘れるだろうからメモとして残して置く

反対側のサイドパネルを外したところ。マザーボード背面の配線スペース等と言う洒落たものはない

nVIDIA GTX750Ti搭載の年代物のグラフィックスボード。ゲームはしないので、これで十分だ。一時動画のエンコードも考えたが、所詮私はDavinci resolveのフリー版がせいぜいで、この場合はグラフィックボードは使えないようなので、この面でもこれで十分だ

この点を踏まえて、将来コストをCPU性能に全振りして、グラフィックス機能のないCPUを買った時に、これと同等の安価なグラフィックスボードがあれば良いと思うのだが、どうだろう

GTX750Tiは息の長い製品だったが、流石に新品は手に入らず、DVI、HDMI、DPが各1ポート、メモリ2GB程度の仕様であれば、大分性能は落ちるらしいがGT1030、Radeon550搭載のものとなり、12,000円もする

例えばの話だが、Corei5 12400シリーズのグラフィックス機能付き無印モデルとグラフィックス機能のないF付モデルを比較すると3,000円位の違いでしかない。この機能差を埋めてくれるだけで良いのだが、3,000円とは言わないが、安くて、写れば良いというものはないだろうか。USB接続とかではなく、PCIe接続のもので

P.S.
プリンタ台を注文したと書いた。事情があって返品した。仕方がないので自作した
毎朝パソコンを起動すると背面ファンからがらがらという音がするが、10分程度すると収まる。寒い間だけのことなのか、しばらく様子を見ることにする

2022/12/10
んねぞう

PCの延命措置 – 続

先日メインのデスクトップPCの延命のためにメモリを増設したことを書いたが、その時に触れた電源のスイッチのリード線がはんだ付けのところで破断したため、修理した

リード線とスイッチのはんだ付けの部分に負荷がかかったためだと思うので、リード線をはんだ付けし直して、ペットボトルのキャップを向かい合わせにしてケースを作り、その中にスイッチを封入した。キャップ同志の接合部と、リード線の引き出し部は万能接着剤で固め、リード線にかかる張力がはんだ付けした点にかからないようにした

そしてこのスイッチを両面テープでケースに接着

手作り感並びに生活感満載のものが出来上がった。名付けて出臍スイッチ

因みに奥に見えているシールは…

このケースがかつてpentium 4を収容していたことを示す。「pentium 4って何?」か、「だから何?」か、それよりも圧倒的多数は「ほー(適当)。」という反応だろうから半ばやけくそ気味に披露する

2022/11/12
んねぞう

PCのSATAポート

先日メモリの増設をしたついでにBIOS(Basic I/O System)でメモリ周波数のOCを試していたところ、SATA設定というメニューがあって、繋がっているトライブの種類が列記してあった。ここでポートの種別があって、何やら6G/3Gという2種類があり、きっとこれは転送速度の事を言っていると思い、何が繋がっているか見て見たら、なんとメインのSSDが遅い方の3Gのポートに繋がっていることが発覚した。

何というもったいないことをと、早速繋ぎ替えて見た

左が現状、右が繋ぎ替えた後。Sequential Readで70%向上!! 組み上げる時は、Sataのスピード等に興味はなく、とにかく繋いで動けば良いという気持ちで雑に組み上げてしまって早や2, 3年。ちょっともったいないことをした感じ

6Gポートがもう一つ余っているので、写真データを格納しているうちで容量の大きいHDDを繋いでみた

左が繋ぎ替えたもの、右は従来通りのポートに繋いでいる別のHDD。HDDの構造的制約により、速いポートに繋いでもあまり恩恵は受けないようだ

SSDにインストールしてあるLightroomやOfficeを起動しても立ち上がりが多少早くなった…ような気がする。LightroomでHDDの写真データを呼び出してみたが、各フォルダからの写真の読み込みが多少早くなった…ような気がする。人間の感覚というのは曖昧なもので、例えば感覚的に倍のスピードに なったと感じるには、読み込み速度が4倍くらいになる必要があるのかも知れない。因みに、この規則が正しいとしてこの1.7倍の場合は体感的にどう感じるかと言うと、1.7の平方根で1.3倍くらい早くなった、という計算になる。処理速度はディスクアクセスだけで決まるものでもないので正しいと主張するつもりはないが

とは言え、これがPCIE4.0とか5.0のM.2 SSDになると桁違いの転送速度になるのでCPUの性能向上と相俟って恐ろしいことになるのだろうな、と思う

2022/11/03
んねぞう

PC ひと昔前との比較

今のPCがWindows11のサポート外であることから、今、PCの更新をしたらどうなるか、というシミュレーションをしている。前回CPUを交換して以来10年間のギャップがある。その時の記憶と今を対比して見る

一つは今、AMDが頑張っていて、コストパフォーマンスがIntelを追い抜いているということ。昔はAMDは安いけど性能はそれなり、という印象だったが、最近はとても元気が良いようだ。ただし、昨年第12世代のCoreシリーズが出て、少し事情が変わっているようだが

もう一つはCPUの水冷化が一般化してきていること。昔は一部の物好きが、手作りで熱帯魚鑑賞用の部品を使って工夫していて、失敗すると大惨事、と言う感じだったが、今は簡易水冷システムとして、普通に製品として使われている。それというのも昨今はCPUの性能が上がって来つつ、発熱も増大しているためなのだろう。水冷とはいかないまでも、ケースも冷却のための気流に気を使っている度合いが大きくなっているように感じる。昔は鉄板で囲われていたものがほとんどだったが、パンチ穴の開いている板でできていたり、メッシュが張ってあったり、至るところにファンを付けられるようになっていたりする。また、光り物が突如現れてきていて、Motherboardやメモリまでも光らせるのには驚いた。ケースも脇板がガラス製のものがあったり、まるでデコトラみたいだ

キーコンポーネントが寿命を迎える等、特に必要がない限り何の情報収集もしていないので、1 decade毎に情報収集をしているとその違いが際立って見えて面白い

それとは逆に、ATX規格が残っていて、Motherboard、電源のサイズやコネクタの仕様が維持されているのは、CPUが486の時からAT互換機を使っている私から見ると素晴らしいと思う

今回の情報収集にあたって、YouTubeによる動画には大変お世話になった。これもまた以前とは全く違う情報発信の形で若いYouTuberの活動には目を見張るものがあり、感謝に堪えない

敢えて言わせてもらいたいことがある。若い人達の英語の読み方だ。Intelの第12世代のアーキテクチャはAlder lakeというそうだが、私の感覚では多分オルダーレイクと発音する。また、AMDのグラフィックスはRadeonと表記されるが私はレイディオンと発音する。それはお前の好みだろと思う向きはWebで調べて見てほしい。私が見たYouTubeのコンテンツでは皆アルダーレイク、ラディオンと発音されている。みんな若い人達なのだが、これが非常に気になる。これからもますます国際化の波に洗われて行く日本で、国内のことだけを意識するのではなく、直接海外の情報源に積極的に関わって行かないと日本の存在感はますます失われて行く、そうならないためにも国内の殻に留まることなく、若い人達には積極的に外に向かってほしい、そのためにはヘボン式ではなく世界的に通用する発音を意識して欲しいと思う

話を戻して、今私が自分のPCをアップグレードするとしたら、今のシステム(Core i5 第3世代)では Windows 11に非適応なので、CPU, Motherboardから変えなければならない。ゲームはしないが、写真の現像はするし、ひょっとして動画編集にも手を伸ばすかも知れない。これで今後10年間は使えるもの、省スペースかつ予算は奥さんに事前申請している10万円という枠で考えると、Mini ITXでケース、Motherboard、Memory、電源を更新、CPUはIntel core i5 12600KまたはIntel Core i7 12700F、後者の場合はグラフィックスボードは今使っているGTX750Tiを流用、という形になるかな、と皮算用している

最長で引っ張ってWIndows10は2025年10月までは使えるようだ。その頃はどうなっているかわからないので、その時はその時で考えるとして、今時点の心積り、と言うよりは考えの纏まらなさを残しておく

2022/10/30
んねぞう