Archive for the ‘IT・パソコン・インターネット’Category

Raspberry PiのNAS化 最終形

先日RaspberryPi Zero 2WをNAS化して喜んでいたのだが、一晩経つと何故かUSBフラッシュメモリのマウントが解除されてしまうことがわかった。原因は不明。それでは困るのでいろいろ試していたのだが、結局下記のような経緯を辿って、ストレージが当初のHDDからUSBメモリ、そしてSSD、SATA-USBアダプタもバスパワー方式から外部電源方式と、本体以外がらりと変わった構成になってしまった

本体ストレージアダプタ方式結果備考
4B (4GB)2.5′ SATA HDDSATA-USB(バスパワー)OMVOMVで運用可能
ZERO 2W2.5′ SATA HDDSATA-USB(バスパワー)
OMV×本体の無線LANが設定できず
ZERO 2W2.5′ SATA HDD SATA-USB(バスパワー)SAMBA×動作不安定
ZERO 2WUSB フラッシュメモリSAMBA途中でストレージのマウントが解除される
ZERO 2WSSDSATA-USB(バスパワー)SAMBA× 動作不安定
ZERO 2WSSDSATA-USB(外部電源)SAMBA← 最終形

動作が不安定だった原因は電源系統の制限によると思われる。ACアダプタに容量は十分と思われる5V 3Aのものを使っても動作が不安定なので、本体にModel 4Bを使った時は2.5in. HDDを繋げても動作していたことから、Zero本体がストレージへの給電に必要な電流を扱いきれないのだろうと推測する

当初、Tinyだな、と悦に入っていた段階からだいぶ肥大化してしまったが、それでもNAS専用機として売られているものと比べたらずっと小さいのでOK(複数ストレージ接続、RAID等の機能は考慮しない)。ただし、ここに至るまで、64GB USBフラッシュメモリ、SATA-USBアダプタ(バスパワー)と余計なものを買ってしまった。そのうち使い道が出て来るだろうが

電源ケーブルの右のOTGケーブルとその先にくっついているUSBフラッシュメモリ、どうにかして縮められんかな、と思っていた時代が私にもありました
SSDの大きさはどうにもならないとして、SATA-USBアダプタの出っ張りは何とかならんかな、と思ったり思わなかったり

左 : これまで 右 : これから

でだ、肝心の用途は決まっていないのだが…

2025/02/18
んねぞう

Raspi Pico Display 完成版

先のRaspi Pico Displayについて、一応の完成を見たので、ここに残しておく

このディスプレイの周りにはA, B, X, Yの4つのボタンがあり、それぞれに次の機能を割り当てた

初期画面

最初に電源に繋いだ時の画面

Aボタン

ChatGPT様が見繕ってくれた英語の短い諺約100個のうちからランダムに選んで表示する

Bボタン

このディスプレイのサンプルコードを使った、ボールがバウンスするデモ。Yボタンが押されるまで続ける

Xボタン

マーフィーの法則のうち、最大で80文字以内のものを見繕って集めた約310個の中からランダムに表示する。Bボタンに割り付けている、ボールのバウンスのデモを中断する時にも押される

Yボタン

“ndaznnez.com”の文字列を無限に横スクロール表示する。中止するにはXボタンを押す。Bボタンによって開始するボールバウンスを中止させるときにも押される

AボタンXボタンを押した時に表示される諺類のデータは、ソースコード内の配列に格納するというダサい方法を使っている。本当は外部のテキストファイルに入れて、内容を変えられるようにした方が気が利いていて、用途に幅が出るかのも知れない。できるかどうか知らんけど

Yボタンのロゴの無限横スクロールは、BMPでもPNGでもJPGでも何でも良いが、画像ファイルを取り込んで、これをピクセル単位でずらす、と言うことをイメージしたが、その方法がわからず、文字列表示のコマンドで、少しずつ表示位置をずらせて描画させる形になった。画面がちらついて、ちよっと見難いのはそのためだと思うが勘弁してもらおう。実装されているフォントが一部見難く、特に”a”と”n”はぱっと見てわかりにくいので、これだけは大文字にした。つまり、”NdAzNNez.com”と言う文字列が表示される。自分でフォントを作成して組み込むソースも公開されており、これを説明したYouTubeもあるのだが、いざ走らせるとインポートできないモジュールがあると言うエラーが出て、その先が分からず頓挫した

この表示を終わらせるにはXボタンを押せば良いが、Xボタンはマーフィーの法則の表示用にも割り当てられているので、この処理を終わらせる時には、図らずも、”NdAzNNez”等と言うアホな文字列を見た後、マーフィーの法則を見させられて一つ賢くなる仕掛けになって、バランス(何の?)が保たれることになった

一応これはデジタルサイネージの積もりだが、いざこれを点灯してかばんとか、デイパックにぶら下げて街を歩いたり電車に乗ったりしようとした時に、いささか躊躇いを禁じ得ない代物となったことは認める

■全体の動きを動画にした■

■例によりこれに名前を付ける■

んねラズピコディスプレイ(nNERaspPicoDisplay)
略称 nRPD

■Murphy’s Lawの一つを掲げて、結びとする■

Evan’s law
Once you give up integrity, the rest is easy.
一貫性を放棄したら、後は楽だ。
<エヴァンの法則>

2025/02/11
んねぞう

Raspi Pico Display

2年ほど前に、Pimoroniと言うブランドから出ている、Raspberry Pi Pico用の小さい液晶ディスプレイを買ったままになっていたのをようやく引っ張り出した。例により、訳が分からないままgithubからサンプルソースをダウンロードし、中身を解読(想像)しながらいじって見た

例によってピンヘッダのハンダが汚いのは見なかったことにしてもらいたい

Raspberry Pi Picoとほぼ同じフットプリントの基板上の1.14インチ、240×135ピクセルの液晶に図形や文字、画像を表示できるようだ。画面の周囲に4つのボタンが配置されているので、サンプルプログラムをいじって、マーフィーの法則から短いものを見繕って割り当て、ボタンが押されたら表示するようにした。因みに使った法則を末尾に示す。本当は、いくつもの法則を入れて、ランダムに選んで表示できるようにしたいのだが、これは今後の宿題

これを買った動機は、例えばデイパックや鞄にぶら下げて、名札と言うか、動くサイネージみたいな使い方を考えたため。実現に向けて、少しずつ工夫して行きたい

入れた法則

Say no, then negotiate.
まずノーと言え、交渉はそれからだ
へルガの規則

When all else fails, read the instrctions.
他の全てがダメだったら、マニュアルを読め
カーンの金言

It works better if you plug it in.
プラグを繋げばもっと良く動く
サッティンガーの法則

Variables wont; constants aren’t.
変数は変化せず、定数は定まらない
オズボーンの法則

2025/02/03
んねぞう

Raspberry PiのNAS化 – 続き

Raspberry piのNAS化に成功して、でけたでけたとひとしきり悦に入っていたが、その後、使っているハードウェアがRaspberry Pi Model 4B (4GB Mem)と、割合性能の高いものなので、ちょっと勿体ないと思うようになった。これはRaspberry Pi Picoと言うもっと小さなコンピュータ(というかこれ位になるとコントローラと言うらしい)向けの開発マシンとして使いたいのだ

そこで、Raspberry Pi Zeroを使って同じようなことができないかと思い、早速Zeroを買った。ただし、私がこの間買って在宅勤務システムに組み込んだものから、性能向上がされたZero 2Wと言うモデルがあったので、これにした

早速Openmediavault(以下OMV)を使ってNASの構築をしようとしたが、何故かOMVのインストール時にWiFiのモジュールのインストールができず、ChatGPT様にも対策を聞きながらいろいろやって見たがうまく行かなかった

もう嫌になってWebを見ていたら、Alpine Linuxと言うOSを使ってできていた人がいたので、マネをして見たが、その人のBlogに書いてあることは、ある程度Alpine Linuxが分かっている人向けのレベルなので、途中で挫折した

ついに、OMVは諦め、もうSambaでもいいや、と言う時点でNASは諦めたわけだが、とにかくファイル共有ができれば良いという方面に転進。もう、何をどうやったか覚えておらず、思い出すまま、最後にメモとして書くが、とにかく固定アドレスでフォルダを共有するところまでこぎつけた。ただし、共有フォルダの名称が意図したものでなく、それ以外にもいくつか不要なフォルダが公開されてしまっているが、何をどうやって直したらよいのかわからず、とりあえず私一人で使うので、実害はないので放置。USBインタフェースは2.0でスピードはお察しだが、特に高速アクセスを必要としているわけではないので、問題ない

Raspi財団オリジナルのケースとOTGケーブルを注文したので、到着次第、Tinyなファイルサーバとして、またひとしきり悦に入る所存

メモ

  • RaspiOS Desktop 32bit版をインストール
  • ディスクマウント用のディレクトリを作成
  • デバイス(/dev/sda)を上記ディレクトリにマウント
  • fstabにマウント情報を設定
  • sambaをインストール
  • /etc/samba/smb.confの内容を書き換え

ケースとOTGケーブルが来たので早速セット

ひと昔、いやふた昔前は、会社のサーバ室に鎮座ましますNTサーバにSambaをインストールして、そこにアクセスしていたものだが、今やFliskの箱よりちょっと大きい位の箱に収まってしまうのだから、凄いことだと思う

ケースに入れる前に、それまでシステム用に使っていたMicroSDカードが32GBのもので、ちよっと勿体なかったので、手持ちの16GBのカードに再インストールした。その時にもSambaが正常に動いてくれるまでにすったもんだあったことを記しておく

2025/02/02
んねぞう

んねブラ本家の終了

私は自前のdomainを持ち、blogを複数運営しているが、その一つに写真blog「んねブラ」がある。これはカメラメーカの一つであるシグマ社のカメラを使って撮影した写真が掲載されている写真家 三井 光一氏の「シグブラ」を模倣して2016年7月に立ち上げたものである(関連記事はこちら)

しかし、このご本家の「シグブラ」は残念ながら2024年12月をもって終了となってしまった。12年間続いたシグブラの最終回の記事はこちら。初代DPシリーズを持って撮り歩いた写真で最後を飾られている。この写真を見て、フォビオンセンサーの素晴らしさを思い出した。氏が「三振かホームランか」と書かれているのを見て、いや、確かにそうだったよねと。光量が十分あるときには、錆びた金属の表面や木の幹の肌の質感描写には肌に粟を生じせしめるほどの凄さを感じる。その界隈では、こういう被写体を「フォビオン物件」と言っていた。一方、赤は色飽和しやすく、起動時や撮影後の写真データの書き込みには時間がかかるし、なかなか気軽に持ち出して、と言う訳には行かないカメラだが、久しぶりに持ち出して撮りたくなった

撮りたくなって撮った結果はこちら

DP2xにSIGMA製ビューファインダーVF21(41mm用)を付けて

2025/01/02
んねぞう

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Raspberry PiのNAS化

この正月休みの暇つぶしに、大掃除の終わった昨年の大晦日から、手持ちのRaspberry Pi (Model 4B 4GB)と、よく名前を聞くフリーソフトのOpenmediavaultを使ってNAS(Network Attached Storage)を作って見た。別にNASを使う必要がある訳ではなく、単にNASできた、できたと喜ぶためだけのために。詳細手順はいろいろな人が共有してくれているので、ここでは手順の概要と私が嵌った壺に特化して書いて行く

材料

  1. Raspberry Pi (Model 4B 4GB)(以降RASPI)
  2. 不要となったNote PCから抜き取った2.5in. HDD(250GB,SATA)
  3. USB-SATAアダプタ

手順

  • HDDの初期化
    1. HDDはWindows PCのc:ドライブとして使われていたので、内部はいくつかのパーティションに分かれていた。Windowsの「ディスクの管理」ではパーティションの削除ができなかったので、”diskpart”コマンドを使ってパーティションを削除した
    2. 次に、USBアダプタを使ってこのHDDをRASPIに接続し、RASPI OSの”fdisk”コマンドでデバイス名を確認、パーティションを作成
  • RASPIでのフォーマットとマウント
    1. RASPIではHDDはEXT4と言う形式でなければならないらしいので、”mkfs.ext4″と言うコマンドでフォーマット
    2. マウントポイントとなるディレクトリを”mkdir”コマンドで作成
    3. “mount”コマンドを使ってディスクをマウント
    4. “chown”コマンドを使ってディレクトリのownerを変更
    5. 起動時に自動マウントさせるために”blkid”と言うコマンドを使ってディスクドライブのUUIDをメモし、”/etc/fstab”の中にこのUUIDを書き込む
  • RASPI OSのインストール
    1. Raspberry pi OS LITEのインストールが必要なのだが、64bitフルVersionのOSがインストールされているDesktop環境からいきなりOpenmediavaultのインストールを始めたので怒られた。 Micro SDにRaspberry pi OS LITEをインストールして、RASPIに挿入して起動、インストールした後、PCのDOS コマンドプロンプトでSSHから入らなければならないらしい。以降の作業はすべてリモートの(私の場合はWindows PC)SSH環境からとなり、RASPIの画面は、起動時に割り振られたIPアドレスの確認のため参照するだけ
    2. この先何度も失敗(後になってい分かったのがこれは失敗ではなかった)、試行錯誤して、Micro SDカードへのOS書き込みをして、RASPIに差し込んで、WindowsからのSSHで接続する度に「誰かが悪意を持って侵入しようとしているぞ」と言うかなり強い調子の警告が英語で表示されるのだが、これは前回接続した時の指紋が残っていて、新しく接続した時のものとの不一致のために起こっているものだそうで、このような時は”C:\Users\[user名]\.ssh\known_hosts”の中の一部を削除すれば良いらしい
    3. “sudo apt update”, “sudo apt upgrade”コマンドでのアップデートを実施
  • Openmediavaultのインストール
    1. 下記コマンドでOpenmediavaultをインストール

wget -O – https://github.com/OpenMediaVault-Plugin-Developers/installScript/raw/master/install | sudo bash

  • Openmediavaultの設定
    1. ブラウザで、RASPIのIPアドレスを指定すると、Openmediavaultの画面が立ち上がり、これに管理者ID/PWを入力してセットアップを開始する
    2. ストレージ>ディスクで表示されている対象のディスクを選択して、消しゴムアイコンを押して「ワイプ」する。ワイプには「クイック」と「セキュア」の2種類を選ぶことができるが、「セキュア」でワイプしたら大変な時間がかかった
    3. ストレージ> ファイルシステムでファイルシステムを追加、フォーマットはEXT4を指定して保存
    4. ストレージ> ファイルシステム> マウントのメニューファイルシステムのマウント
    5. サービス> SMB/CIFS> 設定メニューでWORKGROUPの有効化を指定
    6. サービス> SMB/CIFS> 設定メニューでSMB/CIFSの有効化を指定
    7. ユーザー> 共有フォルダメニューで権限設定
    8. ストレージ> 共有フォルダ> アクセスコントロールリストで権限設定
    9. この後WindowsのExplorerの”ネットワーク”にRASPBERRYPIが見えたのでダブルクリックしたところ”Windowsセキュリティ”なるものからユーザに対応したパスワードを入力しろと言われて、わからないながらいろいろ入力してが「間違っています」と言われ続け、これがためにRASPI OSの入れ替えを何度も繰り返した。これで大晦日の午後がつぶれ、翌元旦の午前中にWebで解決法が分かった。Windowsの「資格情報マネージャー」の「Windows資格情報」から、該当部分のエントリーを削除したところ、Openmediavaultのuser設定で設定したパスワードを使ってアクセスできるようになった。最も躓いたのはRaspi OSでも、Openmediavaultでもなく、結局Windowsだったという落ち

  • Windowsでドライブレターの割り当て

結果

ここまで来たところで1.16GBのファイルをWindowsPCからNASにコピーしたところ、約19秒で完了したので転送速度(Upload)は約660MB/Sだった

懸案として下記2点があるが、もうすでにこれらに取り組む気力はないので、そのうち気が向いたら手を付けることとしたい

  1. RASPIの固定IPアドレス化が必要なのだが、多分私の環境では、ネットワークプロバイダからの貸与品のルータの設定が必要だ。私程度の技量でこれを始めると我が家全体のネットワークがそれこそ弩壺にはまると思うので、触らないようにしておく
  2. 基本的に私のデスクトップPCは有線LAN、RASPIはWiFiでの運用としているのだが、今回は両方有線LAN環境で設定している。RASPIをWiFiで接続したとたんに有線LANで繋いでいるクライアントとの通信を確保するためにサブネットマスクだかルーティングだ何だか知らないものの関係で通信ができなくなり、その解決にまた壺に嵌ることになると思われる

【追記】その後ルータの設定メニューに固定IPアドレス指定メニューが見つかったので、MACアドレスと、それに対するIPアドレスを設定したところ、今のところ固定IPアドレスになっているようだ。ただし有線LAN接続のみの場合。夜、iPadから接続して見たところ、正常に接続できた。【追々記】その後RASPIをWifi接続した時のMACアドレスを調べてルータに設定したところ、有線LANとは別の固定IPアドレスが割り振られた。当然と言えば当然だが、有線LANとWiFiで同じIPアドレスが割り当てられることはない。有線LAN接続したデスクトップPCからの接続も問題なし。このRASPI NASこれをいつまでもLANケーブルを繋いで机の上に置いて置く訳にもいかないので、とりあえずWiFiに繋げて放置して置くことになるか…と言うことで上記2件の懸案はClose

で、冒頭に書いた通り、使い道は特にない

2024/01/01
んねぞう

M.2 SSD換装

先日導入した3DゲームのMicrosoft Flight Simulator(以後MSFS)の起動に時間がかかるので、業を煮やして結局大容量のM.2SSDを買った。MSFSのインストールに関するごたごたはここを参照。ブランドは宗教上の理由によりKIOXIAの2TB、NVMe, PCIe4.0

裏面には何もないので、いわゆる片面実装と言う奴だな

性能はほぼ仕様通り。これまで使ってきたKIOXIAの500GB(NVMe, PCIe3.0)のSSDはそのままバックアップとして保管する

換装にあたって、前回初めて512GBのSSDを設置した時と違うのは、拡張スロットにRTX4060が鎮座ましましており、SSDスロットが巨大空冷クーラーとの間の谷間に完全に埋没してしまい、どのようにしても到達不可能であること。下にグラフィックスボード、上には巨大CPUクーラーの張り出し、右にはメモリの壁でどうにもならない。クーラーを取り外すのは、復旧する時にCPUグリスが必要で、手持ちもなく面倒なので、それではグラフィックスボードを取り外してやろうと思って、ネジを緩めて引っ張って見たがなかなか取れない。ぐりぐりと引っ張っていたら「ぐきっ」と言う不吉な音と共にボードが抜けた。恐る恐る抜けた後のPCIソケットを見たら、何やら見慣れないプラスチック部品が転がっている。あ、これは力ずくで引っ張ったせいでグラボ固定のラッチがイカれたと一瞬で感得した。私は、起こってしまった後の状況を感得するのは素早いのだが、これをもう少し早く察知できたら、人生もっと楽に過ごせたのにな、と思う。下の写真は、これを見なかったことにして、しれっと元に戻した状態。高級なマザーボードだと大きなグラフィックスボードに対応するために、リンク機構を使って操作しやすい場所にレバーが設置されているのだろうな

さて、SSDを換装して、グラフィックスボードを差し込んで、モニタケーブルを差して、電源スイッチオンしても、システムは立ち上がっているようだが画面表示がない。グラフィックスボードを抜いてモニタケーブルをマザーボードのジャックにつなげると表示されるという現象に遭遇して、いろいろやっているうちにグラフィックスボードの補助電源を差し忘れていることに気が付き、解決(orz)。この過程でまたラッチの部品を飛ばしてしまっていることは黙っていようと思ったが書いてしまった

目的のMSFSの起動時間だが、換装前後の起動時間を測った結果が下記(起動から最初のメニュー画面になるまで)

起動が倍のスピードになったが、そんなものなのかな~と言う感じ。考えて見ると起動はディスクのアクセスだけでなく、データの展開、更新のチェック等も行っているのだから、10倍早くなるということもないわな、と無理やり自分を納得させている

2024/11/24
んねぞう

なんちゃってそらりぜーしょん

写真教室の先生から「ソラリゼーション(solarisation)」の技法の紹介を頂いた

名前は聞いていたが、調べると、ソラリゼーションとは、フィルムの現像・焼き付けの処理において、暗室の引き伸ばし機によって感光紙に露光した後に、意図的に光を与える操作を行うことによって、本来は白くなる部分が黒に色が反転する反応、および一次露光で多量の光を受けた黒い部分と少量の光を受けた白い部分が隣接する場合は、銀の生成物の反応速度や濃度によって白色と黒色の境界に明瞭な線(マッキー線 Mckee line)が現れる効果を言うのだそうだ
私は現在フィルム現像はやっていないので、本来のソラリゼーションはできないが、ソフトでトーンカーブをいじって疑似的なソラリゼーションをすることはできる。いくつか遊んでみた

Lightroomで、写真のトーンカーブを操作して効果を見る。加工後の写真と、Lightroomのトーンカーブのキャプチャをアップロードする

もともとの写真は階調に乏しい写真なのだが、トーンカーブを極端に操作することにより、不思議な効果が出る

歩いている人の姿がかき消されそうになっている

マッキー線が出た

さらにいじると輪郭線だけが抽出された。マン・レイみたいだ

トーンカーブの他にコントラスト、ハイライト、シャドウなどの操作によっても様々に様相が変わる。どこをどうすれば良いか挙動が掴めないが、使いようによっては面白い効果を狙えそうだ

2024/11/7
んねぞう

マウス壊れた

数年来仕事とプライベートの両方で使っていたマウスのホイールが利かなくなった

Logicool M280と言う何の変哲もないマウスだが、7~8年前に買って、そうこうしているうちに在宅勤務体制に入って仕事で使いまくった挙句、右手小指の当たる部分のラバーがえぐれて地肌が露出した。仕事での汗と涙と鼻水にまみれてさんざん働いてくれたから、もう良いよね

それではと取り出したのが下のマウス

Logicool M305。10数年前に新橋駅前にあったヤマダ電機の店頭に吊るしで売られていたものを買った。小ぶりなので専ら出張時に使っていたのだが、今使って見るとドラッグで範囲指定する時の挙動がおかしくなっていたので、これも定年と言うことで、良いよね

読者に良いよねと聞いても返事のしようがないと思うが、ここは誰も来ないので、気兼ねなく聞ける。と言うか、この記事はこれらマウスたちの供養の意味で、私個人の記録として残す

残るは趣味のサークルのイベントのために100円ショップで買った100円マウスだが、これを使うわけには行かないので、LogicoolのM650Lを買った。静音で具合が良い

M650にはS/M/Lの3つのサイズがあるようだが、最寄りの電器店にはLサイズしかなく、迷ったがLサイズを買った。私のマウスの持ち方は、比較的小さな物をつまむようにして使っている系統らしいので、持ち方を変える必要があるようだ。これまで掌は何処にも接触していなかったが、今度のマウスは掌全体でマウスの山を包み込むようにして持つ。マウスカーソルの移動量が大きい時に、マウスを持ち上げて移動させる操作、これを私は「仕切り直し」と言っているが、大きいマウスは持ち上げるのに多少大きな力がいるようだ。これが連続して操作する時にどれくらい疲労に効いて来るかと、掌全体がマウスに密着することで汗がたまって不快にならないか(どうも私は掌が火照る体質のようで)が目下の関心事

2024/10/21
んねぞう

ゲーム始めました

えーっと、昨年PCを新たに組み上げるにあたってPC要件を検討する際に、「3Dゲームはしない」と規定した。だが、「硬派の俺はM.2 SSDなんか使わねんだ」と言った舌の根が乾いたのに続き、「ゲームはしない」と言った舌の根も乾いてしまい、Microsoft Flight Simulator (長いので以下MSFS)がしたくなったので、その機材をそろえた。必要なのはMSFSのソフト、フライトスティック、そしてグラフィックスボードである

グラフィックスボード

キーとなるのがやはりグラフィックスボードで、せっかく4kモニタがあるのでこれを使って遊びたい。WebやYouTubeで調べたところ、最低でもGeforceだとRTX4070以上が必要と言うことだった。しかしこれは私の予算を大幅に超過し、出せるのはRTX4060クラスまで。RTX4060はあくまでもFHD環境で快適に使えるレベルの性能とのこと。しかし下記の理由でRTX4060に賭けることにした。

  • 3Dシューティングゲームと違って極端に高いフレームレート(以下fps)は必要ない。最低で45fps程度が確保できれば良い。私のモニタもリフレッシュレートが60fpsだし
  • DLSS機能を有効にすれば、fpsが最大2倍になるらしい

と言うことで、RTX4060の巷で一番安かった下記のカードを買った

DOS/Vパラダイスで\44,800、8Pin×1電源コネクタ、DP×3、HDMI×1、デュアルファン。シングルファンの製品もあったが、2つのファンを低回転数で使うことによって冷却効率や騒音の面で有利ではないかと思って選んだ。右下の写真はこれまで使っていたGTX750Tiとの比較。大分出世した感がある

グラフィックスボードの長さが250mm程度あり、Micro ATXのMother Boardに取り付けたところ。ケース自体は338mmまで収容可能なのでスペースに余裕はあるが、今見ると若干垂れ下がっている。折を見てつっかい棒でも考える

フライトスティック

本当はAitbusではなくBoeingのタイプのヨークが欲しかったが、欲を言えばきりがないので定番らしいThrustmasterのAIRBUS Editionを買った

インストール – 事故

HDDにインストールするのに数時間かかった。あまりの遅さに、使い道がなく仕舞っておいた256GBのSATA SSD引っ張り出して、再度インストールを始めた。ところが何かのトラブルが起こってHDD1台が異音を出して代替セクタが異常に増えて、その巻き添えを食ったか、SSDも同様の事態となった。原因は、多分、ケースを開けて、ドライブ冷却用にUSB駆動のファンをケースの中に置いた置いたのがHDD上に落下した衝撃でヘッドがディスクに接触でもしたのだろうと思う。悪いことに、このファンには、座りを良くするために金属製の重りをタイラップで縛り付けていたため、HDDの本体にかなりの衝撃となったと思われる。幸いなことにディスクのバックアップは取っていたので、最近買った4TBのHDDにリストアして事なきを得た。と言うことでMSFSは残ったHDDにインストール

運用 – 設定

インストールした後、いろいろ設定を試行錯誤しているが、現在のところの設定は下記。因みに起動してこの画面に到達するまでに4分近くかかる

上記の設定で、飛ばして見た4k画面が下の画面。多分地形の高精細データが用意されているヨーロッパの空域を低空で飛んでいるので、条件としてはそこそこ厳しいのではないかと思うが、画面左上に小さく表示されているMSI Afterburnerでは55fpsと表示されている。この状態で瞬間的に極端にフレームレートが落ちて一瞬凍り付くということもないので、まあ満足

パラメータの正確な意味も分からずに設定しているが、気分に応じて色々振って見る、これも遊びの一つと思えば良い

運用 – システムのバランス

タスクマネージャを見ると、GPUの負荷と温度が70%/69℃であるのに対してCPUは負荷15%程度、使用メモリは12.4GBであり、GPUに対してCPUには非常に余裕があるというアンバランス状態であることが確かめられた。これはRTX4060を選択した時点でわかっている。GPUメモリが8GB中7.3GB程度使われているが、仮にこれが12GBだったらGPUのパフォーマンスは向上、その分CPUの負荷が上がり、全体としてパフォーマンス(fps)が向上するのだろうか。また、メモリの搭載量は現状16GBだが、これを仮に32GBに増量すると、多少はパフォーマンスは上がるのだろうか

気になったのは、Crystal Disk Infoでモニタリングしながら運用していたら、突然チンチロリンと言う音がして、C:ドライブの温度が赤く60℃の表示となっていたこと。これはM.2のSSDで、Mother Boardの配置上グラボとCPUの間にあって、グラボの熱風が上空を流れている環境のため、排熱がうまく行っていないためと思われる。この対策をしなければいけないのかも知れない。ケース内のエアフローを考えると、一筋縄ではいかない気がする。SSDを今の場所(CPU直結)からグラボの下にあるNVMeソケット(チップセット接続)に移し替えると言う方法も含めて、そのうち試して見たい

2020/8/31
んねぞう