Archive for the ‘変なモノ達’Category

Raspi Pico Display

2年ほど前に、Pimoroniと言うブランドから出ている、Raspberry Pi Pico用の小さい液晶ディスプレイを買ったままになっていたのをようやく引っ張り出した。例により、訳が分からないままgithubからサンプルソースをダウンロードし、中身を解読(想像)しながらいじって見た

例によってピンヘッダのハンダが汚いのは見なかったことにしてもらいたい

Raspberry Pi Picoとほぼ同じフットプリントの基板上の1.14インチ、240×135ピクセルの液晶に図形や文字、画像を表示できるようだ。画面の周囲に4つのボタンが配置されているので、サンプルプログラムをいじって、マーフィーの法則から短いものを見繕って割り当て、ボタンが押されたら表示するようにした。因みに使った法則を末尾に示す。本当は、いくつもの法則を入れて、ランダムに選んで表示できるようにしたいのだが、これは今後の宿題

これを買った動機は、例えばデイパックや鞄にぶら下げて、名札と言うか、動くサイネージみたいな使い方を考えたため。実現に向けて、少しずつ工夫して行きたい

入れた法則

Say no, then negotiate.
まずノーと言え、交渉はそれからだ
へルガの規則

When all else fails, read the instrctions.
他の全てがダメだったら、マニュアルを読め
カーンの金言

It works better if you plug it in.
プラグを繋げばもっと良く動く
サッティンガーの法則

Variables wont; constants aren’t.
変数は変化せず、定数は定まらない
オズボーンの法則

2025/02/03
んねぞう

Raspberry piのNAS化 – 続き

Raspberry piのNAS化に成功して、でけたでけたとひとしきり悦に入っていたが、その後、使っているハードウェアがRaspberry Pi Model 4B (4GB Mem)と、割合性能の高いものなので、ちょっと勿体ないと思うようになった。これはRaspberry Pi Picoと言うもっと小さなコンピュータ(というかこれ位になるとコントローラと言うらしい)向けの開発マシンとして使いたいのだ

そこで、Raspberry Pi Zeroを使って同じようなことができないかと思い、早速Zeroを買った。ただし、私がこの間買って在宅勤務システムに組み込んだものから、性能向上がされたZero 2Wと言うモデルがあったので、これにした

早速Openmediavault(以下OMV)を使ってNASの構築をしようとしたが、何故かOMVのインストール時にWiFiのモジュールのインストールができず、ChatGPT様にも対策を聞きながらいろいろやって見たがうまく行かなかった

もう嫌になってWebを見ていたら、Alpine Linuxと言うOSを使ってできていた人がいたので、マネをして見たが、その人のBlogに書いてあることは、ある程度Alpine Linuxが分かっている人向けのレベルなので、途中で挫折した

ついに、OMVは諦め、もうSambaでもいいや、と言う時点でNASは諦めたわけだが、とにかくファイル共有ができれば良いという方面に転進。もう、何をどうやったか覚えておらず、思い出すまま、最後にメモとして書くが、とにかく固定アドレスでフォルダを共有するところまでこぎつけた。ただし、共有フォルダの名称が意図したものでなく、それ以外にもいくつか不要なフォルダが公開されてしまっているが、何をどうやって直したらよいのかわからず、とりあえず私一人で使うので、実害はないので放置。USBインタフェースは2.0でスピードはお察しだが、特に高速アクセスを必要としているわけではないので、問題ない

Raspi財団オリジナルのケースとOTGケーブルを注文したので、到着次第、Tinyなファイルサーバとして、またひとしきり悦に入る所存

メモ

  • RaspiOS Desktop 32bit版をインストール
  • ディスクマウント用のディレクトリを作成
  • デバイス(/dev/sda)を上記ディレクトリにマウント
  • fstabにマウント情報を設定
  • sambaをインストール
  • /etc/samba/smb.confの内容を書き換え

ケースとOTGケーブルが来たので早速セット

ひと昔、いやふた昔前は、会社のサーバ室に鎮座ましますNTサーバにSambaをインストールして、そこにアクセスしていたものだが、今やFliskの箱よりちょっと大きい位の箱に収まってしまうのだから、凄いことだと思う

ケースに入れる前に、それまでシステム用に使っていたMicroSDカードが32GBのもので、ちよっと勿体なかったので、手持ちの16GBのカードに再インストールした。その時にもSambaが正常に動いてくれるまでにすったもんだあったことを記しておく

2025/02/02
んねぞう

んねブラ本家の終了

私は自前のdomainを持ち、blogを複数運営しているが、その一つに写真blog「んねブラ」がある。これはカメラメーカの一つであるシグマ社のカメラを使って撮影した写真が掲載されている写真家 三井 光一氏の「シグブラ」を模倣して2016年7月に立ち上げたものである(関連記事はこちら)

しかし、このご本家の「シグブラ」は残念ながら2024年12月をもって終了となってしまった。12年間続いたシグブラの最終回の記事はこちら。初代DPシリーズを持って撮り歩いた写真で最後を飾られている。この写真を見て、フォビオンセンサーの素晴らしさを思い出した。氏が「三振かホームランか」と書かれているのを見て、いや、確かにそうだったよねと。光量が十分あるときには、錆びた金属の表面や木の幹の肌の質感描写には肌に粟を生じせしめるほどの凄さを感じる。その界隈では、こういう被写体を「フォビオン物件」と言っていた。一方、赤は色飽和しやすく、起動時や撮影後の写真データの書き込みには時間がかかるし、なかなか気軽に持ち出して、と言う訳には行かないカメラだが、久しぶりに持ち出して撮りたくなった

撮りたくなって撮った結果はこちら

DP2xにSIGMA製ビューファインダーVF21(41mm用)を付けて

2025/01/02
んねぞう

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Raspberry piのNAS化

この正月休みの暇つぶしに、大掃除の終わった昨年の大晦日から、手持ちのRaspberry pi (Model 4B 4GB)と、よく名前を聞くフリーソフトのOpenmediavaultを使ってNAS(Network Attached Storage)を作って見た。別にNASを使う必要がある訳ではなく、単にNASできた、できたと喜ぶためだけのために。詳細手順はいろいろな人が共有してくれているので、ここでは手順の概要と私が嵌った壺に特化して書いて行く

材料

  1. Raspberry pi (Model 4B 4GB)(以降RASPI)
  2. 不要となったNote PCから抜き取った2.5in. HDD(250GB,SATA)
  3. USB-SATAアダプタ

手順

  • HDDの初期化
    1. HDDはWindows PCのc:ドライブとして使われていたので、内部はいくつかのパーティションに分かれていた。Windowsの「ディスクの管理」ではパーティションの削除ができなかったので、”diskpart”コマンドを使ってパーティションを削除した
    2. 次に、USBアダプタを使ってこのHDDをRASPIに接続し、RASPI OSの”fdisk”コマンドでデバイス名を確認、パーティションを作成
  • RASPIでのフォーマットとマウント
    1. RASPIではHDDはEXT4と言う形式でなければならないらしいので、”mkfs.ext4″と言うコマンドでフォーマット
    2. マウントポイントとなるディレクトリを”mkdir”コマンドで作成
    3. “mount”コマンドを使ってディスクをマウント
    4. “chown”コマンドを使ってディレクトリのownerを変更
    5. 起動時に自動マウントさせるために”blkid”と言うコマンドを使ってディスクドライブのUUIDをメモし、”/etc/fstab”の中にこのUUIDを書き込む
  • RASPI OSのインストール
    1. Raspberry pi OS LITEのインストールが必要なのだが、64bitフルVersionのOSがインストールされているDesktop環境からいきなりOpenmediavaultのインストールを始めたので怒られた。 Micro SDにRaspberry pi OS LITEをインストールして、RASPIに挿入して起動、インストールした後、PCのDOS コマンドプロンプトでSSHから入らなければならないらしい。以降の作業はすべてリモートの(私の場合はWindows PC)SSH環境からとなり、RASPIの画面は、起動時に割り振られたIPアドレスの確認のため参照するだけ
    2. この先何度も失敗(後になってい分かったのがこれは失敗ではなかった)、試行錯誤して、Micro SDカードへのOS書き込みをして、RASPIに差し込んで、WindowsからのSSHで接続する度に「誰かが悪意を持って侵入しようとしているぞ」と言うかなり強い調子の警告が英語で表示されるのだが、これは前回接続した時の指紋が残っていて、新しく接続した時のものとの不一致のために起こっているものだそうで、このような時は”C:\Users\[user名]\.ssh\known_hosts”の中の一部を削除すれば良いらしい
    3. “sudo apt update”, “sudo apt upgrade”コマンドでのアップデートを実施
  • Openmediavaultのインストール
    1. 下記コマンドでOpenmediavaultをインストール

wget -O – https://github.com/OpenMediaVault-Plugin-Developers/installScript/raw/master/install | sudo bash

  • Openmediavaultの設定
    1. ブラウザで、RASPIのIPアドレスを指定すると、Openmediavaultの画面が立ち上がり、これに管理者ID/PWを入力してセットアップを開始する
    2. ストレージ>ディスクで表示されている対象のディスクを選択して、消しゴムアイコンを押して「ワイプ」する。ワイプには「クイック」と「セキュア」の2種類を選ぶことができるが、「セキュア」でワイプしたら大変な時間がかかった
    3. ストレージ> ファイルシステムでファイルシステムを追加、フォーマットはEXT4を指定して保存
    4. ストレージ> ファイルシステム> マウントのメニューファイルシステムのマウント
    5. サービス> SMB/CIFS> 設定メニューでWORKGROUPの有効化を指定
    6. サービス> SMB/CIFS> 設定メニューでSMB/CIFSの有効化を指定
    7. ユーザー> 共有フォルダメニューで権限設定
    8. ストレージ> 共有フォルダ> アクセスコントロールリストで権限設定
    9. この後WindowsのExplorerの”ネットワーク”にRASPBERRYPIが見えたのでダブルクリックしたところ”Windowsセキュリティ”なるものからユーザに対応したパスワードを入力しろと言われて、わからないながらいろいろ入力してが「間違っています」と言われ続け、これがためにRASPI OSの入れ替えを何度も繰り返した。これで大晦日の午後がつぶれ、翌元旦の午前中にWebで解決法が分かった。Windowsの「資格情報マネージャー」の「Windows資格情報」から、該当部分のエントリーを削除したところ、Openmediavaultのuser設定で設定したパスワードを使ってアクセスできるようになった。最も躓いたのはRaspi OSでも、Openmediavaultでもなく、結局Windowsだったという落ち

  • Windowsでドライブレターの割り当て

結果

ここまで来たところで1.16GBのファイルをWindowsPCからNASにコピーしたところ、約19秒で完了したので転送速度(Upload)は約660MB/Sだった

懸案として下記2点があるが、もうすでにこれらに取り組む気力はないので、そのうち気が向いたら手を付けることとしたい

  1. RASPIの固定IPアドレス化が必要なのだが、多分私の環境では、ネットワークプロバイダからの貸与品のルータの設定が必要だ。私程度の技量でこれを始めると我が家全体のネットワークがそれこそ弩壺にはまると思うので、触らないようにしておく
  2. 基本的に私のデスクトップPCは有線LAN、RASPIはWiFiでの運用としているのだが、今回は両方有線LAN環境で設定している。RASPIをWiFiで接続したとたんに有線LANで繋いでいるクライアントとの通信を確保するためにサブネットマスクだかルーティングだ何だか知らないものの関係で通信ができなくなり、その解決にまた壺に嵌ることになると思われる

【追記】その後ルータの設定メニューに固定IPアドレス指定メニューが見つかったので、MACアドレスと、それに対するIPアドレスを設定したところ、今のところ固定IPアドレスになっているようだ。ただし有線LAN接続のみの場合。夜、iPadから接続して見たところ、正常に接続できた。【追々記】その後RASPIをWifi接続した時のMACアドレスを調べてルータに設定したところ、有線LANとは別の固定IPアドレスが割り振られた。当然と言えば当然だが、有線LANとWiFiで同じIPアドレスが割り当てられることはない。有線LAN接続したデスクトップPCからの接続も問題なし。このRASPI NASこれをいつまでもLANケーブルを繋いで机の上に置いて置く訳にもいかないので、とりあえずWiFiに繋げて放置して置くことになるか…と言うことで上記2件の懸案はClose

で、冒頭に書いた通り、使い道は特にない

2024/01/01
んねぞう

変態キーボード(青軸)

連休に入り、これまで仕事や趣味で使ってきたFilcoのMajestouchのキーボード(変態キーボード)の掃除を試みた。手始めに青軸

キートップにひらがなのシールを張り付けて使っていて、大分くたびれて来た。このシールがボロボロになる頃にはブラインドタッチをマスタしている予定だったが 、一向に進歩が見られないので撤去する。進歩がないどころか退行しているフシさえある

シールを剥がすのにあたって、初めカッターナイフを使ったが、結構柔らかくて、爪でこそげて剥がせた。ただしシールの糊分が残る

Key pullerを使ってキーを引き抜く。ただし、Shift、Enter、Spaceは裏にスタビライザのリンク機構があり、いったん外すと戻すのが大変なのは経験上分かっているのでそのまま

食器用洗剤を薄めた液で一つ一つ洗った後、洗面器でゆすぐ。キーキャップが水流でからからと音を立てて転がっている様は何となくアサリか何かを砂抜きしているようにも見える。やったことないけどな

表面の水分はキッチンペーパー等で拭き取れるが、裏側の凸凹の部分は、キッチンペーパーを敷いた上に打ち付けて水を落とすようして、残った水分は、裏返しにして、5V USB電源で回るファンで風を送って乾燥する。約3時間で乾いた

キーキャップだけでなく、ベース部分にも髪の毛や埃がたまっていたので、エアダスターで吹き、アルコールティシューとピンセットで綺麗にして、復元

キートップには、”R”,”T”,”Y”のキーにはそれぞれ「す」、「か」、「ん」のシールの跡が読み取れるが、”E”(「い」)はキーを多用しているためとっくの昔に剥がれていたので、跡がない

ここで一つ疑問。キーキャップを付けた時と、付けていない時の音の大きさがかなり違うのは、如何なる作用によるものであろうか

キートップの張替用として、Amazonで黒色のキートップシールが売られていたので、まずは これを試して見る。13mm角と言うことで、このキーボードのキーキャップと同じ、もしくは少しはみ出そうな感じがするのだが、Webで調べて見るとLenovoのThinkPadに貼っている記事があり、それほどでもなさそうなので

ピンセットを使って貼り付け

案外綺麗にできた。13mm角のシールではキートップからはみ出すのではないかと思ったのだが、しっかり収まっていた。キートップの大きさを計るときに老眼で定規の目盛りを読み間違えたか?

キーキャップとベース部分を徹底的に綺麗にして、非常にさっぱりした。前から比べると大分地味になった。そのうち赤軸の奴でもやるか

2024/04/29
んねぞう

ノートPC壊れた(壊した?)

このところChromebookに興味を持ち、YouTubeでもその関連のチャンネルを視聴していた。手持ちの底辺Windowsマシンも良いのだが、例えばメモを取るのにさっと起動してぱぱっと入力してさっとしまう、そういうスタイルも良いなと思うようになっていた

世の中にはWindowsやMacintoshのようなOSの一種としてあのGoogleが出しているChrome OSというOSがあり、Chromebookと言うカテゴリでそれなりのブランドで販売されている。その特徴は基本はChromeブラウザベースで稼働し、機器の仕様はWindowsで言うと底辺クラス、例えば今自分が持っているCeleron N4020、メモリ4GBで十分機能するというもの。ただし、このChromebookは負荷の重い作業、例えば静止画、動画の編集、3Dゲーム等には全く向かず、テキスト入力、ブラウジング、ちょっとしたドキュメントの作成、編集に限られる。これに特化した使い方であれば十分なものであり、私のサブマシンの位置づけに合致している

WindowsマシンにもこのOSがインストールできるようになっており、Chrome OS Flexと言う。インストールにあたっては、WindowsのChromeブラウザに拡張機能をインストールし、これを起動してUSBメモリにインストーラを構築して、これを差し込んで起動するようになっている。起動した時は、このままOSをインストールするのか、インストールしないで、環境を試して見るかの選択ができるようになっている。この機能検証を上述のWindowsのサブマシンで行っていた

そのような中、事件は一昨日の夜起こった

前日検証をしていたのだが、一旦スリープ状態になると復帰しないので、これ以上の機能を確認したいので、一昨日の夕食の後、酔った勢いでインストールを行った

その後の事象のシーケンスは下の絵の如くなっている

Chrome OS Flexをインストールしても、スリープから復帰もしないし、モニタをぱたんと閉じてまた開けても画面が表示されないし、だめだこりゃと思って、以前取っておいたWindows回復ドライブを使って回復しようとしたら、回復の途中でエラーになって進まない。いろいろなメニュー、オプションで何度やっても解決できていない

然らばUbuntuでも、と思ってインストールしても画面が乱れて使い物にならず

結局のところ、Windowsの元の環境に戻せず、さりとてChrome OS Flexも中途半端な状態で使い物にならず、もう一つの逃げ道と思っていたUbuntsもがめんがくしゃくしゃで話にならないという八方塞がりの状態だ

もう少しじたばたして見るが、これが駄目だった時のシナリオも上の絵に描いておいた

2023/03/30
んねぞう

古いCompact Flashカード(2)

先の記事で、古いCompact Flashカードの事を書いた。そこで、海外出張に私物のハンドヘルドコンピュータを携行していたことを書いた

今は会社で一人一台ノートPCが配布され、高速ネットワーク通信で、どこからでもMailの送受信やOnline Meetingができる環境が整っている一方、情報セキュリティが厳しく自分で買ったITツールを使うにはハードルが 高い時代になったが、当時はノートPC等は存在せず、通信もダイヤルアップによるアナログで、今のような情報セキュリティなどと言う概念もなく、自分で買ったツールを自由に使って何も言われない時代だった

それはともかく、このカードは多分Windows CE搭載のNEC Mobile Gearに付けていたものだと思われる(私のPC歴を参照)。それまで使っていたHP LX200の後継として買ったものだったが、Windows CEと言うOSは、仕事でWindows(多分当時は98)を使っている身にとっては中途半端だったので、2年くらいで使わなくなった。カードの中に.pxlと言う拡張子のファイルがあったが 、これが何なのかすっかり忘れていて、Webで調べたらWindows CEに搭載されていたPocket Excelのファイルの拡張子だった。Excelでも読めるということだったので、現在のExcelで開こうとしたら思いきり蹴られた

他にないかと思って調べたらOpen officeのソフトが読めるとあったのでインストールして開いてみたが、開けはしたが文字化け状態でお手上げだ

こういうことがあるので、データを電子データで残す方法について、私はとても保守的な態度を取っている。例えば、文字はできるだけTextで残す。文字コードが変わっても、世の中には必ず変換できるツールが需要としてあるはずなので、それを使えば良い。画像はjpg、tiff等枯れたものが良い。特定のベンダに依存するファイル形式は如何に便利であろうといずれはバージョンアップによるサポート打ち切り、あるいはソフトや、場合によってはベンダ自身のDiscontinueのリスクが付き纏う

もっと言うと私はバックアップ手段としてのクラウドストレージは一切信用していない。いつ何時仕様変更があって容量の制限による強制削除、画像ファイルの解像度変更、さらには料金値上げ、サービス停止と言う憂き目に遭うかわからないからだ。また、私は写真データが多く、2TB程度のバックアップを保持しているが、仮にこれをGoogle Driveで行おうとすると、月々1,350円のコストがかかる。半年続ければそこそこのHDDが1台買えてしまう計算だ

以上のような理由で、私はバックアップは必ずローカルのHDDに落とすようにしている。まとめたものを下に描いておく

ただし、データ交換プラットフォーム(一時的にデータを置いて、別のプラットフォームからアクセスして取得し、その後は削除する)としてのクラウドは重宝している

仕事での個人の情報ツールの利用から始まって、昔のファイル形式で今はどこからもサポートされないファイル形式の話になり、突然クラウドのバックアップの話になってしまったが、要は本当に必要なもの永続的なものは何かを煎じ詰めて行くと、どうしても枯れた技術を使うのが確実であるということを言いたかった。ただし、この「枯れた」技術は時代の変化と共に変わって行くと思う。.pdf, .docなどは既に「枯れた」技術と言って良いかも知れない

2024/03/23
んねぞう

PC再利用

昨年PCを更新した時に、余ったcore i5 3570Kのセットをどうしようと思っていた。捨てるのには勿体ないし、取っておくにはケースが大きくて場所を取るしと思っていたところに、子供のために昔買ったスリムタワーデスクトップPC(Pentium搭載)が眠っていたのを、引っ越しを機に引き取ることになった。そこで、これらからニコイチで省スペースPCを組むことを企んだ

スリムタワーPCはPentium E5800と言うCPUが載っており、調べると2010年に発表されたものなので、i5 3570Kより2年前のモデルだ。Chrom OS Flexを入れて簡単にテストをして性能を調べてみたが、Clipchampによるビデオエンコード時間やOctane 2.0のベンチマークのスコアで数倍の開きがあるので、CPUを交換して場所を取らない遊び用のPCとして作る。まずはChrome OS Flexでもインストールして、遊んでみようという心積りだ

今回の換骨奪胎の全容を図にしておく

  1. Motherboard(MB)

CPUを収めるためのMotherboardは、現行のはATXで、スリムタワーのMicro ATXには入らないので、別途購入が必要だった。できるだけ安く上げたいので、中古品を探したらNECやLenovoのパソコンから抜いたものが売られていたが、いずれもメーカ独自のModificationがされている可能性が高く、細かいがどうにもならないこと(接続ピンのピッチとか)で躓いて頓挫するのが嫌だったので、これだけは新調した。4000円で、中国製。LGA1155と言うことで、多分動くだろうと予想

Micro ATXを注文したつもりだったがMini ITXだった。まあ、小さいから良い。4GBのメモリが4枚余っているので、メモリスロットは4つあるのが良かったのだが、値段が高いし、またChrome OSだし8GBでも十分だろうと2スロットで妥協

マニュアルは各部のソケットの説明の紙1枚。それも、フロントパネル関連のピンの場所が実物と違っている。まあ、とにかく動いてくれれば良い

因みに、箱には”Gaming Motherboard”との表記があるが、マニュアルには”Military Level Layout”とある。この2つの概念はどのように折り合いを付ければ良いのか、突っ込み所の多いMBだ

背面インタフェース。映像出力にはHDMIとD-SUB端子があるから物の役には立つ

2. CPU、クーラー取り外し

ミニタワーのケースを開けてCPUクーラーを外してみたらグリスがかぴかぴになっていた(左)。10年ぶりにCPU様と再会(中)。リテールクーラーさんには、ファンをひたすら回し続けて、ある意味CPU様よりくたびれているかも知れないが、引き続き頑張ってもらう(右)。10年後の第13世代の同等モデルのcore i5 13600Kを使って昨年組み上げたが、昨今はK付きモデルには爆熱のせいでリテールクーラーの添付を諦められてしまっているのに隔世の感がある

3. CPU、メモリ取り付け

これは特記することもなく済んだ。CPUクーラやメモリモジュールがちんまりと収まって、なかなか良いんでないかい? これにPSとSSDだけ付けて、大き目のクッキーの缶位のケースに収容できると面白いと思う

4. Motherboard組み付け

スリムタワーの中。Micro ATXのMB。これをそっくり取り外して、

新しいMBを組み付けた。これをマンハッタンの上空から撮った写真だとすると、MBの左側は、バスケットボールの遊びができる位のちょっとした空き地に見える(謎)

5. 配線

ここで一つ気がかりな点があった。このケースのフロントパネルの電源、リセット、HDDアクセス、電源ランプのピン(8ピン+1ピンNC)が一体式になっていることだ。この配列とMB側の配列が一致していれば良いのだが、最悪リード線を切って一本ずつピンソケットをハンダ付けして行く必要があるかも知れない。この懸念は追って確認することとして、電源ユニットの配線をして、ACコード、キーボード、マウス、ディスプレイの最低限の接続をして、PWRのピンをショートさせて起動するかどうか確認する

6. 問題発生

ここで問題発生。電源が入って、CPUクーラーのファンが回転を始めるのだが、モニタにBIOSの画面が出てこない。かなりの時間放置して見たり、CMOSクリア、メモリの交換、組み合わせを変えて見たり、電源を変えて見たり、なだめすかしたりして数時間あれこれやった挙句、Pentiumの方に付いていた2GBのメモリを入れて起動したところBIOSの画面が表示された。その後はメモリを交換しても、何をしても起動するようになった。何なんだ? ひょっとしてドライバがインストールされていないとダメ? だけどどうやって? ネットワークにつながっていないとダメ? とか様々なことを考えていろいろやって、結局何が悪かったのか分からず仕舞

7. 配線(続き)

5. の配線で、フロントパネルのリード線が束になって固められているものを、恐る恐る差し込んで電源ボタンを押してみると、正常に動作したので、良かった。USB、SATA、Audioの内部ケーブルを繋いで完成

8. 実用性

Chrome OS Flexで使って見たところ、ChromeによるWebブラウジングは全く問題ないレスポンスで、YouTubeもFHDまでであれば実用になる。音声も問題ない。4kは流石に読み込みが頻発して実用にならない。重負荷の作業でなければ、まだ十分に活躍できる。子供が使い道があるというのであれば返しても良し、そうでなければChrome OSの他にUbuntuでも入れて私のおもちゃにしても良い

9. まとめ

■Mini towerのcore i5 3570K CPUの有効活用のため、Pentiumを積んだスリムタワーのケースを活用してChrome OSを積んだ小さめのおもちゃPCを組んだ

– ケース側から来ているフロントパネルのピンがひとまとまりになっていて、もしMBのピンアサインと違っている場合は大変だと心配したが、問題なかった

– 途中システムブートができない事象が発生したが、何だかんだやっているうちに直った。原因不明

– CPUクーラのファンのピンが4ピンなのに対してMB側が3ピンなので、ひょってファンは全力で回りっぱなしになるのかと心配したが、そうでもなくて良かった

– Webのブラウジングには全く問題なく、YouTubeもFHDまでであればは支障なく再生できる性能である

– 何かの都合で、ACコードを抜いて、再度繋ぐと電源ボタンを押してもいないのにシステムが起動するのは何でなんだぜ?

ベースとなったものはFrontier FRS211/20A。私がDOS/V機をいじり始めた当時はフロンティア神代と言うブランド名だったと思う。このPCはヤマダ電機で売られていたものを買ったと記憶している。ブランドは生き残っているようだが、会社自体は消滅してしまったようだ

2024/01/22
んねぞう

スナップ撮影

このところサブカメラが壊れて舞い上がっている

このカメラの大きな用途の一つがスナップ撮影用ということもあり、このカメラが壊れたことによって、自分の中でスナップ撮影に意識が向いてきている。生来の天邪鬼が頭をもたげて来て、スナップカメラが壊れたことによってスナップ撮影がしたくなって、出かけて撮影をしたりしている。昨日はGR一台、ワイドコンバージョンレンズもなく、単体で勝負と言う意気込みで出かけて来た

GRは壊れているのだが、どうも電源ボタンを押して、しばらくしてシヤッターボタンを押すと、もうしばらくして液晶画面にファインダー像が表示され、その後は正常に撮影ができることがわかったので、一旦その状態にしたら、電源は切らずに、またオートシャットオフの時間も長く設定して使うことにすれば、とりあえず使える。この使い方だと電池の消耗が激しいが、これは普段からスペアの電池を持ち歩いているので問題はない

しかしいずれにせよ速写性についての問題は解決できないので、新しいGRの到着が待たれる

昨日撮った写真の一部は「んねぶら」に掲載した(川沿いの駅-Nov.2023)。人物も撮影したが、肖像権の問題があるだろうから掲載は控える

2023/11/26
んねぞう

サブカメラ

壊れたサブカメラの代替をどうするかについて、このところ手持ちの古いMicro Four Thirds(以後MFT)のミラーレス機にFour Thirds(以後FT)のアダプタ経由でFTの25mm パンケーキレンズと電子ビューファインダを付けて撮り歩いて、使えるかどうか検証している

下記のURLは私の写真ブログ「んねぶら」に掲載した写真で、上記のカメラで撮影したもの

秋 何もない風景-Nov.2023
秋 何もない風景2-Nov.2023
秋 何もない風景3-Nov.2023

写りについては、光量が十分確保できる時には、GRよりも色乗りの良い写真が撮れる感じを受けるが、曇りとか黄昏時の光量の低い時にはノイズが乗るし、また曇りの日でも木立とその奥にある曇り空が入っている構図では、空が盛大に白飛びして、さればとて露出をマイナス補正しても、今度は木立の暗部でノイズが出たりする。これは如何に私でも看過できないレベルだった。今のMFTのセンサでは、技術の進歩で問題は低減されているのだろうが、同様にAPS-C、フルサイズでも同様の技術の進歩があるだろう。画素数も私はトリミングしまくりなので1200万画素は不足気味だ。また、速写性と言う意味では、レンズや電子ビューファインダがごつごつ出っ張っているカメラを引っ張り出して、スイッチを入れてと言う時間を考えると、うーんと考えてしまう。ストリートスナップをしていて、如何にもカメラ然とした見てくれは持っているこちらも気遅れがする。AFも、ジーコジーコと早くはない。使っているレンズの性能に左右されるのかも知れないと思って、MFTの14mmのレンズの新品・中古の購入検討して見たりしていたが、GRではFull Press Snapと言う、決め打ちの距離でとにかくシヤッターを切る、と言う機能がある。とっさの場合にはこれを使っていたりするので、やはり私がGRに求めていたのは速写性だった、と言うことがはっきりした

整理すると、GRの後継に求めるものは

  1. 速写性
  2. コンパクトさ
  3. FTを超えるセンササイズ(ラティテュードと画素数)

であり、この点から見て、E-PL1sが私にとってのGRの後継の線はないものとして、もうGR(今はGR IIIと言うのか)を買い直すしかないと思い定めた。奥さんの許しを得て、いざ注文、と言う段になって、今度は納期が長くかかることが判明。納期3か月と言うのは、これまで、カメラでは考えられない納期だ。納期を明示していないサイトさえある。それでも欲しいのか、と自分の胸に聞いて、うん、欲しいと回答が得られたので、あるサイトで購入手続きをして、決済ボタンを押したら、決済に失敗しました、クレジットカード会社に連絡を、とのこと。とにかくクレジットカード会社に電話して、解決してもらったが、ここでまた、お前本当に欲しいのか、お前はこのカメラに相応しい人間なのかと問われている気がして、少し凹んだ

<補足>
私が求めるものとして速写性云々を第一条件として挙げたのに対して、この記事の中で記載したURLの中に、速写性を求められるような写真が1枚もないではないかと思う方もおられるかも知れない。そのような写真は、訳あってWEB上では公開を控えさせて頂いているので諒とされたい

2023/11/24
んねぞう