デリー – Mar. 2011

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休日の1日をオールドデリーとニューデリー近郊をぶらぶらした。ぶらぶらと言うには範囲が広いかも知れないが。

デリーのメトロに乗って中心となる乗り換え駅へ。女性が颯爽と歩いている。

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メトロを乗り換え、ニューデリーの鉄道駅まで。駅の通路は切符がなくても通行できる。メトロでは中間層の人たちが中心だったが、鉄道では色々な種類(階層)の人々が通る。それだけに、人々の生活の匂いが強い。

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ホームに降りて見る。

ホーム上で立って待っている人、座って待っている人、寝て待っている人。ホーム上から線路に向かって放尿している人、わざわざ線路まで降りて脱糞している人(失礼!)、いろいろな人がいろいろなことをしている。

見た所、列車は通路まで一杯。窓には鉄格子。この母子は何処に、何をしに行くのだろうか。

エアコン付きの車両には”AC”と言う表示があり、別料金。

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発車時刻が出鱈目なため、乗客はあちこちで思い思いの形で待っている。うんざりした表情の人はいるが、日本のように、駅員に食ってかかる人はいない。そういえば、駅員は? 制服を着ている人は見かけなかったが。

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駅の向こう側の市場の通りをぶらぶらする。いつものように暑いし、埃っぽいが、常に何か宝物と言うほどではないが、はっとするようなものに行き当たる気がして歩いている。事実、こちらが気力を振り絞って、とにかくシャッターを切ると後で見返して良い物があるものだ。

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メトロに戻り、今度はデリー北郊の街へ。

食べ物屋、個人商店の店先にて。

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埃っぽい通りを、車や野良犬に気を付けながら歩いていると、後ろから「ハロー」と声をかけられた。振り向くと、一組の少年と少女がいて、写真を撮って欲しいと言う。一般にインド人の人、特に男性は積極的に写真を撮って欲しいと言う。プリントが欲しいのではなく、写真に写りたいという気持ちが強い。今回も、写真を撮って、液晶の画面で見せてあげると、喜んでくれた。

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陽も傾いてきたのでそろそろ帰途に就こうとメトロの駅の方へ歩いていたら、通りの向かい側のテント張りの、バイクのタイヤのパンク修理とおぼしき露店の人たちが目に留まり、刹那に撮ったのがこの写真。沈み行く夕日を見ている。私はこの時は東日本震災の翌々日に日本を発ってインドに来ているので、何か希望を持って、明るい方を見て生きようよ、と言われているような気がした。このブログのバナーにも使っている、思い入れの強い写真です。

アサヒカメラ2012年4月号ファーストステップ部門特選

んねぞう