車力-Feb.2020:写真家 小島一郎の幻影を追って

津軽を代表する写真家の一人に小島一郎(1924/11/14 – 1964/7/7)がいる。昨年初めてその写真集を見て、軽い衝撃を受けた。私の抱いている津軽のイメージを補強してくれるものだったからだ。これまで私は、津軽というものの自分なりのイメージを持って写真を撮ってきたが、それが、本当に「津軽」なのか、他の雪国のどこかにもある光景なのではないか、といった自問をしつつ撮って来た。小島一郎の写真を見たからと言って、自分の写真は、これが本当の津軽です、と言い切れる訳はないが、「多少、津軽です」と言う位はできるのかな、と思いたい。何度目かの津軽旅行で、今日は真冬の津軽、そして小島自身も何度も訪れている車力(しゃりき)、十三湊(とさみなと)を目指す。

鉄道の便がないので、五所川原でレンタカーを借りて、日本海側に向けて走り出す。海岸近くになって、防風柵の向こうに風力発電の風車が見えて来た
地吹雪
出來島海水浴場。風が強く、手も顔も凍える。カラスが何事かを待っているように止まっている
車力の細い路地を行く。茅葺きの廃屋。小島の時代にも、この家はあったに違いない
今にも角巻を纏った婦人が出てきそうだ
束の間の弱い陽に、ビニールハウスの骨組みが落とす影。雲は、小島一郎だったら覆い焼きの技法でもっとドラマチックに仕上げたに違いない
吹き上げられて、固着して、凍った雪が日の光を反射する。
しゃりきサンセットドームの先の海岸にて。砂浜に白く見えるのは風で飛ばされた潮の花
メロンロードを北上して十三湊を目指す。この一帯はメロン、スイカが産出されるのでこの名称がついたらしい。正式には屏風山広域農道。雪に覆われてわからないが、メロンの栽培に適した砂地なのかも知れない。真っ直ぐな道路が数kmも続いている。平野であることを実感する
十三湊を目指したが、天候が悪く、如何に私でも、何も映っていない写真を撮るのも無駄なので引き返す。小島の時代には、このような再生エネルギーの利用などは思いもよらない光景だったろう

2020/02/08
んねぞう

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