南東北のローカル線の終点の駅で降り、春真っ盛りの街角をスナップ。
山形県を貫いて、ついには日本海に注ぐ、芭蕉の句にも詠まれた最上川の源流の街なので、まずは河原に行きたいと思っていたのだが、この先の行程で、一万円札しかない状況では、行った先々で迷惑をかけると思い、コンビニを探して市街に向かう。2キロ程歩いてやっとコンビニにたどり着き、缶コーヒーを買ってお金を崩して、河原に向かう。雪解けを終えて、春真っ盛りの通りを、写真を撮りながら歩く。
仕舞屋(しもたや)の白いカーテンに差す日差。
幾星霜もの年月を経たトタンと、町内案内板。その周りには、毎年生えては枯れ、枯れては生えしている名もない草木が瑞々しい若葉を広げている
昨年の秋には隆盛を誇っていたであろう蔦の残骸。彼等にとってはこれからが本番。遠くには冬の名残の雪を頂いた飯豊連峰。
アスファルトの道路を辿っていると、脇道に神社の石の門があったので、逸れてみる。色鮮やかな桜が迎えてくれる。
参道の脇には水仙の列。爽やかな風にそよいでいる。
道端から、廃屋と思しき前庭の木の枝の勢いに目を奪われて1枚。
結局、次の列車の時間に間に合わせる必要があり、最上川の河原には出ることができず、次の機会に。発車を待っている列車。背景は飯豊連峰。買った缶コーヒーは、車内で飲もう。
2017/05/02
んねぞう