津軽を代表する写真家の一人に小島一郎(1924/11/14 – 1964/7/7)がいる。昨年初めてその写真集を見て、軽い衝撃を受けた。私の抱いている津軽のイメージを補強してくれるものだったからだ。これまで私は、津軽というものの自分なりのイメージを持って写真を撮ってきたが、それが、本当に「津軽」なのか、他の雪国のどこかにもある光景なのではないか、といった自問をしつつ撮って来た。小島一郎の写真を見たからと言って、自分の写真は、これが本当の津軽です、と言い切れる訳はないが、「多少、津軽です」と言う位はできるのかな、と思いたい。何度目かの津軽旅行で、今日は真冬の津軽、そして小島自身も何度も訪れている車力(しゃりき)、十三湊(とさみなと)を目指す。
2020/02/08
んねぞう