雨模様の中、山中の、人気(ひとけ)のない沼を歩いた。昔アイヌの人達が住んでいたと言うので、後年になってできた農業用貯水池の類ではない
沼の周りを巡るに連れ雨足が強くなり、対岸の景色も霞んで見えるようになった。私の手振れでも、レンズが曇っているからでもないことを、言い訳がましいが書いておく。雨足が強いことは水面が雨粒で乱れていることでもわかって頂けると思う
沼の畔に一人佇んで、周りの草地や差している傘に落ちる雨粒の音を聞くと、私は不思議と静謐を感じる。靴や衣類に水が沁み通っても、これが私にとって安らげるひと時。ただ一つの問題は熊出没の看板
2024/08/25
んねぞう