雨の養老渓谷-Jul.2019

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1年ぶりに小湊鉄道に乗って養老渓谷を歩く。

今どこを歩いているのかわからないまま進んで行くと、杉の木が整列している所があった。ふと宮沢賢治の「虔十公園林」を思い出す。
かなりの登り坂、下り坂を滑って転ばないように苦労しながら歩き、この時点で汗びっしょり。この1年間いろいろあってこのような撮影行を定期的にできないでいたため、ますます体が鈍っていることを感じる
千葉は地形が複雑で起伏が多く、地層が露出している所から、水が浸み出している所も多い。所々でこのような瑞々しい光景を見る
トンネルの壁の凹凸と、苔が織りなす陰影が面白い。動物の腸の中を思い出させる。ひょっとして自分もこの中で消化されている途中だったりして…とか思って見る。と言うことはだ、上から降って来る水滴は消化液か?
これは何構図? 同心円構図?
養老川。シャッタースピード1/4秒。何故か下流で湯気が立っている
養老川の大きな褶曲部。前景に雑草を入れて立体感を出して見た。近くにチバニアンが露呈しているだけあってダイナミックな地層をあちこちで見ることができる
枯れかけた紫陽花を、これも若干塗装の色の褪せかかった橋の鉄骨を背景として

このところ青空を拝むことがないため、流石の “雨上等!” の私でも、少し気が滅入って、萎縮しつつある脳味噌と頭蓋骨の間に黴が生えてきそうだ。そのせいで写真も暗さが増しているような気がする。

撮影で歩いている間小雨が降り続いていて、汗とないまぜになってシャツまで濡れたところにもって来て、帰りに乗った小湊鉄道の車両には冷房が付いていて、多分古いせいで制御が効かないのだろうが全力で冷却してくれた。その結果体が冷え切って、どうにかなってしまいそうだったので、千葉まで辿りついてすぐにコンビニでシャツの替えを買い、一人反省会で入った居酒屋のトイレで着替えて、やっと人心地がついた。

歩いている途中、汗と、雨の湿気で指が何だかねばねばする感覚があるのはこの季節特有のことだが、しかしこの涼しさは異常だ。異常と言えば、初めて蛭の被害に遭った。何の気なしに首筋に手を当てるとぐにゅっとした感覚があり、手探りで抜き取って見るとミミズの小さいようなものが吸い付いていた。2匹程取れたが、その後気持ちが悪くて何度も首筋を撫でて何もないことを確認しながら歩くことになる。帰宅して見たら、靴下の間にも吸われた跡を発見。しばらく出血が止まらなかった。初めての経験。

アイキャッチ画像は、出世観音像。私は出世はとっくに諦めているが、慈悲深い表情に、一礼して、写真を撮らせて頂く。正面から若干ずれているが、雨にぬれるは、下着が肌にまとわりついて気持ち悪いは、 大した距離ではないのにこれまで歩いて疲れて写真は半分どうでも良くなっているために、正面に回るという意識が十分に働いていなかったことが、今になってわかる

2019/07/13
んねぞう