フランスのパリの中心街の中に、建物の間を縫うように繋がっているアーケード街がいくつかあり、それをパサージュと言う。
終電近くの時刻、ある私鉄の駅前の商店街に迷い込んで見た。駅前の通りにコの字型に繋がっている、全長100m余りの通りがアーケードになっていて、その両脇に商店が並んでいる。
廻りがもっと暗かったら、ぎょっと物件認定対象となっていた。
この和風パサージュの奥に行くに従って、今は営業していないと思われる商店が増えて来る(実際にそうかは未確認です)。
パリのパサージュは3年前の早朝に歩いて見たことがある。その時も無人だったが、規模と歴史の違いはあるにしろ、どちらも生活の匂いがした。
この時間帯、誰もこの場所に用事がある訳もなく、駅前の大通りを歩く人が時折こちらに気が付いて奇異と僅かな警戒の視線を浴びながら写真を撮り、そそくさとこの場を立ち去る。
2017/04/21
んねぞう