明日は台風が近づいて来るという3連休初日の朝、思い立って1年ぶりに宇津ノ谷宿を訪ねた
宇津ノ谷宿と言えば明治の隧道。国道から宿場に分岐する手前の道の駅で、初めて静岡おでんの大根を味わった後、明治の隧道近くの駐車場に。去年と変わらぬ表情で迎えてくれた
静岡側から隧道に入る。背後からの風を感じながら歩く。天井から滲みだした水が壁面を濡らすと同時に、ひた、ひたと直接地面に落ちる音を立てる。風のせいで隧道中に吹き込まれた枯葉が、私が存在することによる気流の変化でまた動き出し、かさかさという音を立てる。これはトンネル全体で起こっている音かと思い、確かめるためにしばらく立ち止まって見たが、私が立ち止まるとそのような音はしない。それで、私のせいだと確認できた。それとは別に、途中、何度か、気配を感じて振り返るが、何もない
静岡側から明治時代のトンネルをくぐって、今度は踵を返して昔の峠道を辿る
峠に立って、静岡側の下り道を見る
かつて延命地蔵堂のあった場所に残る石垣。前回来た時は事前の知識もなく、あっさりと通り過ぎたが、いったん訪れた場所は気になって、2回目はその由緒にも気が回るようになる
歩を進めると展望台らしきところに出て、宿場の通りを望む
宇津ノ谷という峠は藤枝市側の「つたの細道」から登るものもあるらしい。今度はそちらも行って見たい
2022/09/17
んねぞう