梅雨のさなか、潤いに満ちた世界を探しに、久しぶりに滝に向かった。この滝(洒水の滝)に来るのは、帰ってから調べて見たらちょうど2年ぶりだった
夜明け前に車で出発して朝5時半に駐車場に着き、滝への遊歩道の途中にある誰もいないお寺で。拝殿でお参りをして境内を歩く
風車を持った水子地蔵。心の中で念仏を唱えながら撮らせて頂く。親よりも前に死ぬのは最大の親不孝だという。死んだ子は賽の河原で延々と石を積まさせられる。途中で鬼が来てせっかく積んだ石を崩す。なかなか成仏できない。この辛さ、苦しみを地蔵様が救って下さるという。自分に何の落ち度がないのに命を落とし、そのうえ親不孝と言われる子のことを思うと遣る瀬無い気持ちになる。
この滝は四季を通じて水量が豊富で、滝に通ずる川沿いの崖からも冷たい水が滲み出して来る。焦点距離35mmのレンズで絞りを開いて被写界深度を浅くすると、滝や川のフラクタルが見えて来る
苔(?)の葉に滴る水が緑色に染まっている。まるで飴のようだ。濃密なミクロの世界
今日は車の外を歩いている時間帯は、文字通り、誰とも行き違うことなく過ごすことができた。お蔭で、目的とした、潤いのある風景を存分に味わうことができた
2020/07/24
んねぞう