河村城址 – Nov. 2017

前回、7月に山北駅からいつもの逆コースで洒水の滝→河村城址と歩こうとしたが、途中、水の補給に失敗して、洒水の滝で断念した。今回は秋を撮りに河村城址に登る。晴れて雨の心配がないので、久しぶりに35mm F1.4 ディスタゴンとワイコンを付けたGRを携えて山北駅に降り立つ。

今回は北の茶臼廓(くるわ)から河村城は、山の尾根を人為的に分断して敵の侵入を防ぐ構造となっており、本城廓 との間も下の写真のように尾根を切って堀としている。畝堀と言う。正面に見えるのが本城廓。今は社と記念の石碑が建っている広場となっている。

という訳で、茶臼廓から本城廓に行くには、いったん上った茶臼廓を降りて、登り直さなければならない。廓の斜面に生えている草が弱い秋の光に照らされている光景を一枚

2010年の11月に初めて訪れた時には立っていた木の切り株

今回は、城址を中心として、少しその周りを歩いて見ることにする。何となく良さそうな路を辿って行ったら、小さな碑が立っていた。文政7年と言う石碑もある。1810年か。後で調べたら、ここは浅間山と言う山だった。奥の、幹が二股になっている2本の木はご神木のようだ。

浅間山を降りる。良さげな鄙びた道。錆びたガードレール。この道も、昔は蜜柑の栽培が盛んな時には通行量も多かったのだろうが、途中耕作を放棄したような、木が好き勝手に枝を伸ばして手入れもされていない畑も多いので、ほとんど廃道状態のようだ

農作業の作業小屋の脇に立つ柿の木。緑に塗られたトタンとそれに纏わりつく雑草と柿の朱色のコントラスト

歩いていると突然展望が開けた。浅間山を背にして前方は酒匂川、酒匂川のこちら側はは山北町、向こう側は南足柄市のようだ

来た道を城址まで戻る途中に見つけた秋の紅一点

城址の広場に戻った時は既に午後4時。しばらくベンチに座りじっとしている。訪れた人は数人

4時半になり、麓から「夕焼け小焼け」や「7つの子」のメロディーがスピーカーから聞こえて来た。どれ、日没も近いからそろそろ降りるとするか

2017/11/04

んねぞう