この記事を掲載するにあたってタイトルをどうしようと考えた時に、「Deep Autumn」と言う言葉が浮かんで来た。私自身これまで聞いたことのない言葉だったのでWebで調べて見たら「深秋」と言う意味だった。英語を使って気取ってやがら、と言われると思うが、案外良い線を行っていたので採用する。
今週も台風が近づいてくるような、来ないようなはっきりしない雨降り、近郊の庭園公園に、閉園1時間前に潜り込んだ。駐車場には、私の車一台、客は私一人。よしよし。
まず林の中に足を踏み入れる。歩道脇に生えている雨に濡れた笹の葉が光る
初めてキノコが生えているのに遭遇した。通路に密生している。滑らかに光っているキノコ達を踏まないようにアングルを決める。もし地面が濡れていなかったら、膝、肘を地面につくところだ(私のその様を見て、娘は団子虫撮法と言う)違った種類のキノコもう枯れて色が変わってしまった葉だが、紫色の表面が雨でコーティングされているような艶を見せる
名残の赤い実。水滴を滴らせて、まさに雨中の瑞々しさを感じるここにも秋の名残園内が暗くなり、通路の照明が点灯した。裏から照らされて、葉脈がはっきり見える林を抜けて広場に出て、ふと目を上にやると枯葉が風に揺れているのが目に入った。鉛のような空の下で暖かい光を放つ街灯と枯葉と言う寒々として寂しい中にも、何かほっとするものを感じるのは私だけか。うん、私だけだな園内で追い出しのアナウンスが流れる中、のろのろと出口に向かって歩いている途中、街灯の光に、草の葉に着いた水滴が光を反射している所を撮った。うまく表現できているだろうか。
2017/10/28
んねぞう