箱根に泊りがけで旅行をして来た。妻と久しぶりの観光旅行。しかし、しっかり標準ズームレンズ付きのフルサイズデジタル一眼レフカメラとコンパクトデジタルカメラは携行したのだ
車で自宅を出発して箱根に着く頃、お昼時になった。景色の良いところでご飯を食べようと、芦ノ湖を見下ろす原っぱの傍に車を停め、敷物を敷いて、来る途中、高速道路のサービスエリアで買ったサンドイッチを二人で食べる。ここは子供達が小さい頃、何度かドライブし、水筒、バーナー、コッヘル、コーヒー、お茶持参でピクニックに来た所である。今は子供達も成人、独立し、元の夫婦二人に戻り、穏やかな風に吹かれて座っている。私も妻もそれぞれ今現在の課題を抱えて生きているが、昔と変わらずお互いを必要とし、思いやり、支えあいながら過ごせている幸せをしみじみと思う。そして変わらぬ妻への感謝の念も
星の王子様ミュージアムを訪れる。最初はあまり期待していなかったが、入館してみると「星の王子様」と著者のサン テグジュペリに関する記録や資料が興味を起こすようにレイアウトされ、またゆかりのある建物の設えがあり、カメラを握る手にも力が入った。いや、力が入ってしまってはカメラがぶれるのだが、そこは言葉の綾と言うことで理解願いたい。
(写真撮影については制限されたエリア以外はOKの確認済み)
どうだろう、これまでの一連の写真を見せて、「フランスの田舎を歩いて来ました」と言って疑う人はあまりいないのではないだろうか
宿にチェックインし、温泉に入り、夕食を摂った後、カメラを片手にぶらぶら温泉街を歩く。温泉街の夜は早く、夜8時半ともなると人通りは極端に少なくなり、急な坂道も街灯が少なく足元に気を付けながら歩かなければならない。途中すれ違う車もこのような時間に歩いている人間を警戒して、大回りでよけて行く。
良い加減アルコールが入った体で、坂道を降りること15分、来た坂道を登って宿まで戻れるだろうかと言う心配と、何か絵になる景色はないかと言う気持ちを天秤にかけながら強羅駅まで降りて来た
強羅駅まで降りて来た時点で既に汗だくなので、途中あったコンビニで買ったアルコール入り缶飲料とつまみの入ったビニール袋をぶら下げ、てくてく上る帰り道。くり抜き 窓に監視カメラが設置されている階段通路
宿に戻るや否や再び温泉に入って汗を流し、アルコール入り缶飲料を飲んだことは言うまでもない。
いつもは一人で、できるだけ人のいない場所を選んで歩いているが、今回は妻と一緒ということで、「正しい」観光旅行(*)をしてきた。箱根の景色と温泉は私も妻も好きだが、今回立ち寄った博物館も美術館も、視点は違うが、それぞれの興味をもって楽しめる共通の場所だったのが良かった
(*)因みに私を一人で箱根を歩かせるとこのようになる
2017/09/03
んねぞう