2017年のお盆近く、雨続きの天気のなか、早朝山形県南部を新潟県県境から宮城県県境にかけて車を走らせた。以下は、その瑞々しい緑の中に佇む地蔵様、社のあれこれ。
山形県南部の農村地帯は、後期旧石器時代から人の暮らしの痕跡が豊かな土地柄である。縄文時代の遺跡も多数見つかっている。そのせいか、古いお堂や朽ちた地蔵様が草いきれの中に息づいている。今回も、カーナビの道路の表示のままに、細い道に迷って見たところ、下のような地蔵様やお社に出逢った。
細い旧道を見下ろすように大きな地蔵様が座しておられる。奥は墓地
「犬の宮」。鳥居は当地特産であった高畠石によって作られている
狛犬。ここは「高安犬(こうやすいぬ)」が特産であった。戸川幸雄の著書もある
宮城県境側に戻り、しばしば尋ねる八幡宮の三重塔。季節により菜の花、ひまわり等が咲いていて訪れる人の目を楽しませてくれる。前回もそうだったが、曇天、土砂降りの時でもここに着く時だけは晴れるのが妙だ
近くの石切り場跡にも七福神が鎮座していた。言って見れば廃墟だが、ここに石像を置いて祀りたくなる気持ちもわかるような気がする。今は倒壊してなくなっているが、奥まったところに鳥居が立っていた
2017/08/12
んねぞう