自宅から車で10分程走ったところに大きな公園がある。季節になると山一帯が桜で覆われ、花見客で賑わう。この人ごみを避けて日没後に三脚を担いで出かけた。
しかし山では既に桜は散ってしまっていた。花見客は去り、人はいなくて喜ばしいが、桜が満開で無人の禍々しい光景をイメージして来た身にとっては拍子抜けであった。
一般の人が多く来る正面入り口ではなく、裏にある駐車場に車を停めて、一部明りのない通路を歩く。ちらほら帰りが遅くなった家族連れとすれ違う。今時分三脚を担いで歩いているので、不審者と思われているかも知れない。
花見の宴の後。若い男女4人組がきゃーきゃー騒いでいるのみ
北西の、日が沈んだ方角を臨む暗い空間に腕を伸ばすかのように伸びている枝の肌が妙に克明に映る。
隣接した野球場からの照明の光を浴びて、桜も最後の華やぎを見せてくれる
池の畔にひっそりと佇む社の鳥居。「ひっそりと」とは書いたが、昼間は子供たちが駆けまわっているのだが。
公園と言えばベンチ。人の座っていないベンチは人のいない公園の象徴。人が座っていても寂しさを表現することはあるが
2時間程うろうろ、丘を登ったり降りたり、汗をにじませながら、来た道を帰る。
ここに掲載している写真は何らかの光源(街灯等)がある場所で撮ったものである。これ以外に全く光のない場所で撮ったものがある。その時は、焦点を合わせる時は持参のペンライトで対象物を照らし、露光時には万遍なく照らし光を当てるようにしている。その場所に行くまでにも人っ子一人いない真っ暗な場所を通って行くので、肝試し状態だ。行きはまだ目標に向かって気持ちが向いているから良いが、帰りが怖い。背後が気になる。また、ペンライトを葉が反射する光にもぎょっとしたりする。番外として、そのような場所で撮った1枚を載せておく。カメラのライブビューでは何も映らない。とにかく足元近くの地面を照らしてフォーカスを固定して、露光時はペンライトで視野をカバーするように照らす。カメラは一生懸命適正露光になるように頑張ってくれてもっと明るく映るが、実感からするとこのくらいの暗さである。
今回の反省点、問題点
- 桜の満開のタイミングを逸した。
- 三脚を使ったは良いが、めったに使わないためレンズの手振れ補正機能を切るのを忘れてしまい、逆にぶれた写真ができてしまった。
- 水銀灯の明りではどうしても桜の色調がうまく出ない。
- 夜に公園を一人でカメラをぶら下げて歩いていて不審者と間違えられないためにはどのようにしたら良いか。最近の世情から、これはちょっと切実な問題。
2017/04/16
んねぞう
とてもきれい
地上の景色の明るさと空の色が
ミスマッチで幻想的ですな
目立つように三脚を担いでいれば
カメラが趣味なんだと納得できると思いま
ハチ又さん
見てくださってありがとうございます。
これでもっと桜が盛りの時に来れたらと思うと残念です。来年捲土重来を期したいと思います。
変質者の件、常識を持った人の目からの助言ありがとうございます。そうですね、いっそのことプロ御用達のごつい三脚だとあの人はプロだと勝手に思ってくれて良いかも。それこそ変質者に襲われた際の護身用にもなりますしね。
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