先日ぶらタモリでも紹介された裏磐梯。
山形県側から檜原湖周辺をぶらっと。
麓の街で借りたレンタカーで朝出発し、標高1440mまでのワインディングロードをすいすいと、とは残念ながら行かない。何せノンターボ、四輪駆動の軽自動車なので、ちときつい。
ようやく峠に到達、磐梯山系と檜原湖が姿を現してくれた。天気は申し分なし、節くれだった木々が、冬の風雪の厳しさを物語っている。因みにこの山岳道路は積雪のため冬季は通行止めとなる。
同じ場所から磐梯山を望む
うんざりするほどのつづら折れの道を、今度は駆け下りて、途中の湖沼を訪れる。
湖面を睡蓮が覆っている。偏光フィルターがあれば良かったかも知れない。
遊歩道に木の葉が落とす影。朝方のため、まだ気温は20℃前半だが、これからの暑さをダメ押しするような影の落とし方に見えた。
遊歩道を歩いて行くと、時折小さな沼がひっそりと佇んでいる。波立っていない湖面が異様なまでに青空を反射しているのと、枯れ木が噴火の時そのままの様子で立っていること、樹木の間から差すスポット的な陽の光で、時間の次元がない異空間に迷い込んで来たかのような眩惑を覚える。鴨が羽を休めているのを見て何故かほっとする。
沼を見下ろす展望台まで登って見る。磐梯山と、麓に静かに水を湛えて青空を映している沼。無人。これ以上の景色があろうか。夏、生命活動が最も盛んであるべき時期の静謐。
観光地としての磐梯高原が目を覚まし、人々が滲み出て来る時刻となる前に、この場を後にした。
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んねぞう
20160812