インドのデリー近郊に仕事で滞在中、Holiと言うお祭りがあった。日本人出張者にはその時期は戒厳令が敷かれている。別にテロの恐れがあるからではない。その日は通りでは誰彼構わず色付きの水や粉をかけても良いことになっているので、下手に出歩くとその被害に遭うからだ。ほとぼりが冷めた頃を狙ってホテルの近くをカメラをぶら下げて歩いて見た時の記録。
歩道上に椅子、街路樹に鏡を下げて営業している路上理髪店を撮らせてもらった
デリーを貫く主要道路、NH-8 (National Highway – 8)の側道にしばらく立って、定点観測を試みる。行き過ぎるオートリキシャを撮って見る。四輪車に混じり、乗車定員?なにそれ、フルスロットルで駆け抜けて行く。NH-8は、オートリキシャの通行は禁止されているので、側道しか通れない。また、ここを走っているオートリキシャは、市中を走っているものより若干大型である。市中を走っているオートリキシャは、Piaggio (Vespaでお馴染みの)、Mahindraと言うメーカが多かった
Holiのお祭りでご機嫌の一行と見た
道端に立っている東洋人(多分中国人と思われている)に対する好奇の眼差しをしばらく浴びて撮影した後、通りから少し入った住宅街を歩く。この地域はGurgaon(グルガオン)と言い、最近経済区域として開発が急ピッチで進んでいる。この家は急成長しているインド中間層(高学歴、高収入層)の家のようだ
建築中の家。足場には竹が使われている。作業員と思しき人達が立っているが、安全管理もなさそうだ。また、コンクリートスラブ(床)が支持物もなく結構長く庇のように突き出ているだけなのだが、大丈夫なのか、他人事ながら心配になる。いや、時折このようなゲストハウスに宿泊することもあるので、他人事ではない
空き地で遊んでいた兄妹。目が合った時、写真を撮って欲しそうに話しかけて来たので、一枚撮らせてもらった。たまたま付けていたレンズが広角レンズだったので、近付いて撮ったのだが、フルサイズデジタル一眼の黒い大きなレンズが目の前に迫って来て、お兄ちゃんは緊張?警戒?して妹の手首をぎゅっと握りしめている。ごめんね。妹の方は、しっかり目をこちらに向けて、ポーズを取っている。兄は妹を守ろうとし、妹はそれでも女らしさを出そうと言う情景に心を動かされた。後日再訪した時にプリントを渡そうと思って来て見たが、この空き地は既に建物の建設工事が始まっていて、彼らの姿は見えなかった
ホテルに戻る道すがら、路上の花屋(左から2人目)と、たまたま行き合わせたお仲間に撮ってくれと言われて撮ったもの。衣服が汚れているのは、Holiのお祭りで色付きの粉をかけ合って来たため
路上に停まっていたデコトラ。フロントウィンドウに「National Permit」と書いてあるのは、営業許可取得済という意味。因みにナンバープレートの「HR」と言うのはハリヤナ州(デリーに隣接している)を示している
2010/03/01
んねぞう