遊水池周辺 – Jan. 2017

ある晴れた日曜日、郊外の遊水池公園を歩いた。

近くにある旧製糸工場の本館を移築した建物。何度か訪れているが、天気の良い時は西日が良くあたり、非常に気持ち良い。歳降りた障子の桟の木目、畳の模様、そして障子にかかる窓の桟の影。

庭から取ってきて植えられた花。明暗差が激しいので階調補正した。

川を渡って、雑木林を抜け、大学の演習農場に登る道。少し日本離れしている風景。西日を精一杯反射している柵。

冬の弱い日差しを枯草と葉を落とした木が受けている。時折犬を散歩している人等が通る。ほっとする景色。自分にとってはハレーション等は関係ない。

夕暮れ。太陽が団地にかかってくるのを待って撮影。家々の窓をとおって夕日が漏れて来る。昔、高度成長期に、団地住まいの家族が狂気じみた生活をしている映画を見た。断片的な絵しか覚えていないが、夕日をバックにモンキーダンスを踊っているシルエットが禍々しいイメージとなって脳裏に残っている。

2017/01/22

んねぞう