台湾とトルコ

この間司馬遼太郎の「街道を行く・台湾紀行」を読んだ。
基本的に歴史紀行なのだが、これとは別に、台湾の人たちの対日感情が記されている。日本占領時代は、それでも日本は日本の良い部分を注ぎ込んで植民地経営をしてきたこと、勿論植民地化自体が良いことととは言い難いが、それをなしにしてもその後の蒋介石達が入ってきてからの状況との比較で、対日感情が良い、数少ない国だ。
過去に一度だけ台北に3~4日だけ滞在したことがあって、その経験からもそう思う。台北ではNHKが見られる。街では「や」だの「ん」だの日本文字(たぶん訳分かっていないだろう)のプリントされたTシャツを嬉しそうに来て歩いている。ちょうど日本人が西洋にあこがれて、訳がわかっていないフランス語やら英語のフレーズのプリントされたTシャツを着て喜んでいるように。
このように日本文化に親しみを持ってくれている国は大事にしなくては、と思うのだ。

あと行った事もないが、トルコも対日感情の良い国だと聞く。ロシアの圧力に呻吟していた時代、日本が日露戦争に勝ったことが理由らしいが、先日NHKの「プロジェクトX」で、湾岸戦争でクウェートに取り残された日本人の脱出にトルコ航空が危険も省みず一肌、いや二肌も三肌も脱いでくれて飛行機を出してくれたと言う話を見た。これも対日感情が底流にあって、手をさしのべてくれた物だと思う。有り難いことである。

それにしても、いざという時に、自国の同胞を救出に行けない航空会社って、何なの?

んねぞう

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06 2004

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  1. yama #
    1

    「先日NHKの「プロジェクトX」で、湾岸戦争でクウェートに取り残された日本人の脱出にトルコ航空が危険も省みず一肌、いや二肌も三肌も脱いでくれて飛行機を出してくれたと言う話を見た。」

    →湾岸戦争ではなくイラン・イラク戦争
     クウェートではなくイラン

  2. んねぞう #
    2

    ↓yamaさん

    ご指摘ありがとうございました。

    言いたいことをそのまま書いて公開できることは良いことですが、このような馬鹿も世間に晒してしまう訳で…
    汗顔の至りです。

    んねぞう



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